テレビ報道を考える!! 日本大学 藝術学部 放送学科 「放送特殊研究V」ブログ

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開設:2006-05-25 (通年 4単位 3年以上 選択 江古田校舎 放送学科専門科目)

日本大学藝術学部放送学科「放送特殊研究V」(担当講師/坂本 衛)のブログ。2017年度のテーマは「放送・報道における日本語表現の研究」です。

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トップニュース調べ、二回目 2006-08-30

すっかり遅くなってしまいました。申し訳ありません。
昨日の、スーパーJチャンネルのトップニュースを取り上げます。


<昨日(8/29)のトップニュース>
●4:54 ~ 5:09「山口 女子学生殺害」
中谷歩さんが殺害された事件について・・・
スタジオを映さず、いきなりVTRからスタート。


○:「被害者のものとみられる(?)日記」を紹介
▽:被害者の父親へのインタビュー(ほんの数秒)

○:現場の様子をCGで紹介
▽:「事件当時の様子を知る学生」へのインタビュー
(記者に取り囲まれている)
○:昨日の中谷歩さんの足取りを紹介
(友人が電話するが繋がらない・・・)

○:番組ディレクター梅田さんが自らリポーターとして、
 被害者の自宅周辺を紹介
○:ナレーションで被害者の特技、家族構成の紹介
▽:近所の人へ被害者のことをインタビュー


□:被害者が生前に、自らの日記で
 7月 熊本市内で自分と同じ”あゆみ”という名前の女性が
 殺された事件について”恐い”と書き記していたエピソードを紹介。
 ナレーション「建築家を夢見ていた彼女の未来は突然奪われた。」

○:事件の特徴を紹介
~密室殺人であったこと。ただし合鍵は複数存在
~犯人は内部の人間か、それとも部外者かまるで分からない


□:被害者の日記を再び紹介。最後のもの。事件とは全く無関係な、テストを心配する内容。ナレーションで、彼女は事件に遭うことなど夢にも思わなかったのだろうと纏める。
5:02 いったんCM


5:04、CM明けはいきなりスタジオから。



○:キャスターの小宮さんがパネルを使い、
 被害者の事件当日の足取りを再度、詳しく紹介。


○:「被害者の死因」などの新情報を、梅田さんが現地から伝える。
 小宮さんが疑問の提示。
*独りになった直後に殺されたようだが、直前の様子は?
→ 誰と居たかなど詳しく紹介
*被害者も持っていたという、研究室の鍵はどこへ?
→ 梅田さんいわく「最大の謎」。分からないことが多いが、
 密室の様子など現在わかる限りの情報を紹介
*夏休み中ということだったが、事件当時、高等専門学校に居た学生はどれくらい?
→ 多くはなかったが、部外者と学生の明確な区別は不可能だった。質問終了


番組コメンテーターで、ジャーナリストでもある大谷昭宏氏がコメント。
彼女の周辺に本当に不審な人物は居なかったのか?
そこを徹底的に調べることが早期解決では・・・。 話題終了


08-28のトップニュース「飲酒追突3児死亡」と比べて、
さらに情報量が増えています。さすがに録画していないと、
追いきるのが難しいと思います。
具体的な犯人がよくわからない(昨日の時点では)事件では、
VTRも情報を垂れ流すような造りに傾いているな、と感じました。

僕はこの姿勢、案外正しいと思います。正しいというか、ある程度、
仕方の無いことだと思うのです。どれが重要で重要でないかは
分かりませんし、伝えられるだけ伝えたほうが良いと思いますね。
皆さんはどのように思われるでしょうか。


その一方で・・・被害者の日記を紹介するのは、
いわゆる”情緒的な報道”としての効果を狙っているのでしょうか?
とはいえ、明らかに事件と関係の無い日記となると疑問を覚えます。

あと、本日のトップニュースをちらと見ましたが、この事件でしたね。
既に容疑者について伝えられ、VTRも幾分まとまっている印象です。
加えて、遺族へのインタビューを大量に入れてました。
さっそく情緒的な報道の面も強まっています。
VTRの性格の移り変わりを見たような気がして、複雑な想いです。


≪番組データ≫
番組名:スーパーJチャンネル
放送局:テレビ朝日(ANN)
放送時間:16:54~19:00(地域によっては18:17まで)
キャスター:小宮悦子、坪井直樹


【村瀬 一路】

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●このブログは、日本大学藝術学部(日芸またはNGと略)放送学科の授業の一環として設置しています。学外の方も自由に閲覧やコメントしていただけます。学生らの活動を厳しく、ただし温かく見守っていただければ幸いです。学生には「ブログ炎上も授業のうち」といってあります。

●ブログ開設は2006年ですが、1999年からマスコミ演習、マスコミII、放送特殊研究Vといった授業を担当しており、2005年以前のレジュメなど古いものも置いてあります。(坂本 衛)
 

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