テレビ報道を考える!! 日本大学 藝術学部 放送学科 「放送特殊研究V」ブログ

テレビ報道を考える!! 日本大学 藝術学部 放送学科 「放送特殊研究V」ブログ

開設:2006-05-25 (通年 4単位 3年以上 選択 江古田校舎 放送学科専門科目)

日本大学藝術学部放送学科「放送特殊研究V」(担当講師/坂本 衛)のブログ。2017年度のテーマは「放送・報道における日本語表現の研究」です。

子供への影響 2006-08-26

 今日、アルバイトに向かう途中に駅構内のエレベーターの中で親子連れと一緒になりました。
 小学1年生ぐらいの男の子だったのですが、彼がエレベーターの扉が閉まった途端「こわい~」と今にも泣き出しそうな声で母親に訴えたのです。
 母親は静かになだめていましたが、男の子は「こわい」を連発していました。


 その時、ふっと思い出したのが「シンドラー社のエレベーター事故」です。
 当時、ニュースの時間帯には各局がこぞってこの事故を放送し、検証やスタジオ討論などをして危険性を訴えていました。
 その男の子が、あの時の放送を見ていたとしたら・・・もちろん、ただ単にあの狭い空間がダメなだけだったかもしれません。


 しかし、まだきちんと物事の理解が出来ない子供達がああいった事故のニュースを何度も何度も見せられていたら、どう思うでしょうか?
 きっと親や周りの大人から「あのエレベーターはあぶないんだよ」と教えられたりしているのではないでしょうか。


 日本の子供はよくテレビを見ているといわれます。
それは、子供向けの番組が多いことや、テレビが1家に1台ではなく1人1台の時代になっている事が影響していると思われます。
 彼らにとって、テレビが全てだとは想いたくありません。しかし、良い方向にも悪い方向にも影響を受けやすい存在であることは確かだと想います。



 報道の仕方が悪いとは断言出来ませんが、テレビを見ているのは大人だけではないということ、そして大人でも健常者ばかりではないこと。
 このことを忘れてはいけないと想いました。

コメント

そうかなぁ

1歳児の母です。
私は、エレベーター事故の報道が方向が違っていたり、内容が“?”かな、と思ったことはあっても、子どもが怖がるから回数を減らしたほうがいい、と感じたことはありません。
むしろ、怖いことは、何度でもやってほしい。ただし、発展的に、です。私は、子どもの事故の話などは、くどいくらいにママ友達に会ったら話をするし、もし、子どもが大きくなったら、何百回でも機会を捉えて言うと思います。それでも、危険なことをやるのが子どもです。シュレッダーのことだって、今、日本中で何人の親が口を酸っぱくしていっているか分かりませんが、それでも、事故はこの先も起きると思います。
 テレビを見ている子どもが多いから、怖がる内容を消す、は一見やさしそうに見えますが、根本的な解決策にはなっていません。テレビを見ている子どもが多ければ多いほど、事故防止のきっかけになるように、何回でもやってほしいものです。ただし、同じことを何回も放送するのではなく、事故のあらまし、どうして起きたか、などを究明し、ある程度の原因追求ができたら、そのとき、自分がどうしたらいいか、ということを2回目、3回目の放送ではやってほしいと思います。そういう発展性が大事だし、親には必要だと思いますよ。

汚いものにふたをするのではなく、汚いものがどうしてそこにあるのか、じゃあ、それはどうしたらいいのか、ということをテレビを見ている子どもにちゃんと説明できる大人がいない、ということがずっとずっと問題なのです。
冒頭、「怖いー」と言った男の子に、「今は、お母さんが一緒だから大丈夫。ああいう事故があったので、今は日本全国で点検をしているところ。どうしても怖かったらエスカレーターに乗ろう」とか、言うことが大事だと思いますよ。子どもには怖いものを見せないのではなくて、怖いものに遭遇したときにどう考えて、どう行動するかを教えないと。
そして、もし、テレビが本当に不必要だと思われるものを流したら、親が取捨選択して消せばいいと思いますよ。

難しいけど…

お疲れさまです。
あたしも双葉山の母さんと同じ意見ですね。
怖いこと、危ないことから目をそらすのは違うと思いますね。
プールの事故だって、20歳の私でさえ少しプールに行くのが怖いなーと思ったぐらいですから。
けど、あーゆー事故があるって事実を知らなければプールで気をつけようと思うことはなかったわけで。
必要な情報ですよね。
事故自体はどれも悲惨なもので、子供の心には負担のかかるものかもしれないけれど、それで防げる事故もあると思いました!

子供か・・・捉え方が違いそうですね。

>高谷さん
>テレビを見ているのは大人だけではないということ
重要なポイントですね。

ニュースとなると、ネガティブな話題も少なくありません。
子供がそういったニュースをどのように解釈するのか・・・
そこまで考えている番組は少ないように思います。
「ニュースは大人が見るもの」という事で開き直っている、
そういった傾向は間違いなくあると思います。

ただ、ある程度は視聴者層を決めておかないと
番組の方向性が曖昧になるだろうし。
子供の視聴者までは、なかなか手が回らないのかもしれませんね。

僕はなんとなく、その男の子は本当にエレベーター事故の報道で
エレベーターが恐くなったのかもしれないなと、思いますよ。


>坂本先生へ
今日から僕の担当週ですが、まだ返信メールが届いておりません。
もし既に送って頂いているのなら、大変な事態ですが・・・
落雷でPCがいかれたりして(現在は復旧)、色々と心配です。

コメントありがとうございます。

またまた言葉足らずでした。打開策を出していませんでしたね。

>双葉山の母さん

 私は、回数を減らせとは言ってないのですが・・・。双葉山の母さんの仰るとおり、事故の報道は発展してもらいたいです。同じ内容のリピートばかりでは、何の解決にもならないですよね。
 子供に『教える』という行為を行う役目をもつのは、テレビも同じだと考えます。


>事実を知らなければプールで気をつけようと思うことはなかったわけで。
必要な情報ですよね。
【米山 明李さん】

情報を知ったことによって自体が改善されるのであれば、それはとても良いことですよね。ただ、その情報がどんな伝え方をされたのかにもよるのですが・・・難しいところです。


>子供の視聴者までは、なかなか手が回らないのかもしれませんね。
【村瀬 一路さん】

「そもそも子供が真剣にニュースを見るのか」と言われそうな気がしてしまいます。残念ながら、一個人として子供を扱うのは現在のテレビ報道では難しいと思ってしまうのが現実です。

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●ブログ開設は2006年ですが、1999年からマスコミ演習、マスコミII、放送特殊研究Vといった授業を担当しており、2005年以前のレジュメなど古いものも置いてあります。(坂本 衛)