テレビ報道を考える!! 日本大学 藝術学部 放送学科 「放送特殊研究V」ブログ

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開設:2006-05-25 (通年 4単位 3年以上 選択 江古田校舎 放送学科専門科目)

日本大学藝術学部放送学科「放送特殊研究V」(担当講師/坂本 衛)のブログ。2017年度のテーマは「放送・報道における日本語表現の研究」です。

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報道ステーションとNEWS23 2006-08-19

(※19日は書き込みをお休みさせていただいたので、今日(20日)19日の分を書き込んでいます。)

今日は、夜のニュース番組、「報道ステーション」と「筑紫哲也NEWS23」(それぞれ18日放送分)をメインキャスターの「古館伊知郎」と「筑紫哲也」の発言にスポットを当てつつ比べてみたいと思います。

<テレビ朝日 報道ステーション(21:54~23:10)>
★オープニングテーマ・・・「Open Mind」松永貴志&矢野沙織(ジャズ)
★セット・・・照明が明るめ。池があったりオブジェがあったり、広い空間を演出。
★古館伊知郎の服装・・・黒のスーツに紫のネクタイ

○発言集
・基本発言
「次、いきましょう」・・・高めのハキハキした声(開始当初よりは落ち着いてきたかも?)
・台風報道で
「 ウォーキング並のゆっくりとした速度であります」
「(10号と11号が吸収合体している、という気象予報士の解説を受けて)10号11号と台風のM&Aという様相ですねえ」
・AOKIvsコナカ報道で
「(AOKI社長の会見を見た後、ちょっとガクッとする動きを見せて)印象的ですね、AOKIの社長」
「これからいろんなジャンルでM&Aが始まってくるんでね」
「(ゲストコメンテーター:玄侑宗久さんと「お客さまは神様か?」という内容でトークした後、いきなり)視聴率で生きてますんでね」「予測不能を前提にしなきゃいけないな、と今お話を聞いていて思いました」
・ジョンベネちゃん事件報道で
「(一通り報道終わった後)真相から離れますけれども玄侑さんあのー・・・子供らしさっていうのは何だろうっていうのもあると思うんですけれども」
・漁船拿捕報道で
「(玄侑さんに対し)あたかもお盆の時期にこういうこと起きましたけれども、お盆っていうのはどういう風にとらえたらいいですか?」
・スポーツ報道の前CM明けに
「あ、ボーッとしちゃった今。(玄侑さんと話してたらボーっとしてしまったらしい)」「普段のように下品にならないと駄目ですね」「いや、セカセカしないといけない」
・番組最後は
台風情報で締め。最後は早口

<TBS 筑紫哲也NEWS23(23:30~24:35)>
★オープニングテーマ・・・「to U(番組オープニングver.)」BankBand
★セット・・・外の景色が見えているので、若干暗め。木中心に自然の素材を多く使っている。
★筑紫哲也の服装・・・半そでの淡い水色のシャツ

○発言集
・基本発言
「ほんとですね、ええ(相槌)」
「ああー(相槌)」・・・今回はあまりしゃべらない。ちょっとこもった感じの低い声
・台風報道で
「(気象予報士に)今度の台風は自転車こいでるスピードだって?」
・AOKIvsコナカ報道の後
「次です」は言わず、「アジア外交が自民党総裁選の大きな争点になりそうです(と総裁選の話題に移る)」
・団塊世代の特集「団塊がゆく」で
「(「熟年離婚」をしないために男性が努力しているというレポートをうけて)なんかご亭主達が涙ぐましいっていう感じがしないでもないけど」「よく男の問題として捉えられるけど、夫婦は半分は女性なんだから女性の問題としても捉えられる」
~その後も様々なニュースが続くが、筑紫哲也が伝える様子はない。~
・その後、ゲストが本を紹介する「コレヨモ」のコーナーでも、ゲストの話を聞く側でニコニコ微笑んで聞いている。
・最後も「金曜深夜便」のコーナーで水中カメラマンのゲストの話に突っ込みをたまに入れて聞いている。
・そのまま終了

メインキャスターがいる、夜の報道番組ということで比べてみたのですが、番組としてはセットやオープニング曲などから、報道ステーションは若いビジネスマン向けや主婦向け、NEWS23は団塊世代向けの落ち着いた感じを意識しているように感じました。古館伊知郎は視聴者の立場に立って感じた疑問を次々に口に出し、たまに独特の表現を交え、視聴者や他のキャスター、コメンテーターさえもが一瞬「?」と感じるような突発的な言動が目立ちます。自分のことを「視聴率で生きている」「下品」と言うなどオープンなイメージを視聴者に与えたいと思っているようです。一方の筑紫哲也は「情報を伝える」というところは佐古忠彦キャスターにほとんど任せていました。視聴者の立場に立った意見よりはどちらかというと自分の意見を紹介するという解説員のような役割を果たしているのだと感じました。(今回の放送では発言は少なめでしたが、ホームページを見てそう感じました)
今回比べてみて、古館伊知郎の報道ステーションは独特の「表現」はあるけれど独特の「意見」はあまりないように感じ、自分が見たときに新しい見方を開拓できるのは独特の意見のある筑紫哲也のNEWS23かなと感じました。


≪番組データ≫
番組名:報道ステーション/放送局:テレビ朝日/放送時間:21:54~23:10/キャスター:古館伊知郎、河野明子
番組名:筑紫哲也NEWS23/放送局:TBS/放送時間:23:30~0:40/キャスター:筑紫哲也、佐古忠彦


【神田絵里】

コメント

勉強になりました。

今回も濃い内容で。お疲れ様です。
やはり比較してみると様々な見方が出来ますね。

一応、念の為に書いておくと、
古舘伊知郎のタチは、「館」ではなく「舘」です。

メインキャスターといっても、古舘さんと筑紫さんとでは
番組での役割がかなり違っていますね。
番組の性格付けにもなっていて良いと思いますが、
これはキャスターという仕事は型が決まっていない、
と見ていいのでしょうか。それともお二人が型破りなだけ?

>村瀬くん

>古舘伊知郎のタチは、「館」ではなく「舘」です。

失礼しました!変換ミスです。確認するのが遅くなってしまったので修正できませんでした・・・

>番組の性格付けにもなっていて良いと思いますが、
これはキャスターという仕事は型が決まっていない、
と見ていいのでしょうか。それともお二人が型破りなだけ?

私もあまり型は決まっていないと見ています。
最新記事で高谷さんも書いてますが、筑紫さんの場合はアナウンサーのような役とご意見番役が2:8くらいに見えました。
おそらく筑紫さんの場合元々はジャーナリスト、というところが影響しているのではないでしょうか。



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●このブログは、日本大学藝術学部(日芸またはNGと略)放送学科の授業の一環として設置しています。学外の方も自由に閲覧やコメントしていただけます。学生らの活動を厳しく、ただし温かく見守っていただければ幸いです。学生には「ブログ炎上も授業のうち」といってあります。

●ブログ開設は2006年ですが、1999年からマスコミ演習、マスコミII、放送特殊研究Vといった授業を担当しており、2005年以前のレジュメなど古いものも置いてあります。(坂本 衛)
 

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