テレビ報道を考える!! 日本大学 藝術学部 放送学科 「放送特殊研究V」ブログ

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開設:2006-05-25 (通年 4単位 3年以上 選択 江古田校舎 放送学科専門科目)

日本大学藝術学部放送学科「放送特殊研究V」(担当講師/坂本 衛)のブログ。2017年度のテーマは「放送・報道における日本語表現の研究」です。

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台風中継は必要? 2006-08-18

こんばんは。予想以上にハードだということを実感する今日このごろです。
今日は、NHKの「ニュースウォッチ9」がNHKの通常のニュースとどう違うのか比べてみようと思ったのですが・・・

気になったことがあるのでそちらを書きたいと思います。
今日のトップニュースは、各局台風10号情報でした。そこで気づいたのは、
「NHKだけ“台風中継”がない」
ということです。

NHKのニュースでは、各地の様子(映像)に加え被害の状況(ナレーション)がほとんどでした。「住宅の屋根が壊れ、ビニールシートで覆っている」とか、「雨で濡れている看板をはずす店もありました」など、ナレーションと映像だけで十分被害の深刻さは伝わってきました。

それに比べ、昨日視聴したTBS「イブニングファイブ」フジテレビ「スーパーニュース」など(テレビ朝日、日本テレビ、テレビ東京は視聴していないのでわかりませんが)は、台風の被害が深刻な現場に記者を派遣し、「こちら、○○です!道路が一面、川のように冠水しています!」など見ればわかることを絶叫し、カメラは水滴で曇って見えないという状態での“台風中継”を行っていました。

この“台風中継”って本当に必要なんでしょうか?

と聞けば、おそらく大半の人が“必要ない”と答えると思うのですが・・・
ではなぜやっているのか?疑問が残ります。
推測としては、思いついた順に言うと
①地元の人の立場に立って報道したいから(地元の人もそんな波打ち際には行かないと思う)
②前からやってるから(死者がでてからでは遅いと思うのですが)
③必死さが伝わるレポートに、視聴者がひきつけられるから
④体を張ってますよ、ということを見せたいから

意外と③なのでしょうか・・・NHKは視聴率を比較的気にしなくていいからやらないのでしょうか。あのレポートで視聴率が大きく変わるとも思えません。私は必要ないと思います。

みなさんはどう思われますか??


≪番組データ≫
番組名:ニュースウォッチ9/放送局:NHK総合/放送時間:21:00~22:00/キャスター:柳澤秀夫、伊東敏恵
番組名:首都圏ネットワーク/放送局:NHK総合/放送時間:18:10~19:00/キャスター:小松宏司、内藤裕子
番組名:イブニング・ファイブ/放送局:TBS/放送時間:16:54~18:55/キャスター:三雲孝江、藤森祥平、小倉弘子
番組名:スーパーニュース/放送局:フジテレビ/放送時間:16:55~19:00/キャスター:安藤優子、西山喜久恵、須田哲夫

(私信:坂本先生へ→時計の設置とカテゴリーの整理、ありがとうございます。カテゴリーに承認されたものの中から「災害報道」だけ追加しました。)

【神田絵里】

コメント

台風と中継の脅威

>予想以上にハードだということを実感する今日このごろです。
特に神田さんは頑張ってますからね。w
すごく簡単なもので済ませようと考えていた俺とか
かなりピンチなんですけど・・(苦笑

さて本題。試しに「台風中継」で検索してみたところ、
やはり神田さんと同様に考えている方が何名か見つかりましたよ。
僕はお約束の事として、特に何の疑問も感じていませんでした。恥かも。

(1)~(4)のうち、(3)と(4)は一緒にしていいと思います。
必死に体を張ってレポートしている姿は印象的です。

中継を見て「台風すげえなぁ。記者乙」くらいは思うでしょうし、
実際そこそこ効果はあると思いますよ。 ある意味、人体実験ですから、あれw 出し物としてのインパクトは十分です。

>この“台風中継”って本当に必要なんでしょうか?
要らないとは思います。
ただ、やってくれるなら見たいですね個人的に。
でもそれはバラエティー番組の仕事という気もするし・・・。

僕の結論は、「必要性は無い」です。

なぜ、「必要ない」と思うの?

カテゴリは「台風報道」のほうがいいと思う。「災害」は、必ずしも「自然災害」の意味ではないので。

> この“台風中継”って本当に必要なんでしょうか?
> と聞けば、おそらく大半の人が“必要ない”と答えると思うのですが・・・【神田絵里さん】

なんで? なぜ「必要ない」と思うのか、説得力のある理由をいくつか書いてください。

やってない?やってる?

NHKもやってるような気がするけどなあ。民放ほどじゃないですけど。

あと、こないだ中国を襲った台風でも、現地地元TVの強風の中のレポートが日本の各局で流れていました。

アメリカ(CNN)でも、どこでもやってる!

以下、坂本サイトの日録2005-09-25から、ご参考

●幸いリサの被害は大したことがなかったようですが、ブッシュ政権が周到な準備のせいと自画自賛をするのはどうも。カトリーナだって、堤防が決壊しなければ大災害には至らなかったわけで。竜巻が起こる地方だから風対策はそれなりに講じてあり、山がないから土砂崩れも起こらず、洪水にならなければ被害は限定的。送電線が切れて火災発生は日本ではあまり聞かないが、電柱が頑丈なのと雨台風が火事を消してしまうからですかね。専門家が解説すればいいのに。CSでCNNの生中継を見ていたら、むこうはレポーターのコメントがやたら長い。日本のようにはキャーキャーいわず、ボードのメモ読み上げ(発表情報)にとどまらず未確認情報や推測も(そうとわかるように)自分の言葉で伝える。必要な注意などもレポーターにいわせる。夜中の中継のせいもあるが、日本なら強風にしなう木の枝をアップにするというような絵が非常に少ない。彼我の違いがわかって興味深かった。CNNのデカいロゴ入りレインジャケットは、ありゃ民放も真似するとよいかも

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CNNは、日本ならばスタジオからアナウンサーが、あるいは「お天気スタジオ」から気象予報士や解説者が伝えるような内容を、嵐の中でレポーターが伝えていた(5分とか10分とか、えんえんとしゃべる。それだけの取材をし知識をもった専門記者で、日本民放のような、風で飛ばされそうな女の子ではない)。

いつかNHKは水戸放送局に台風が近づいたとき、自局に立っている「ハイビジョン」の幟旗《のぼりばた》が激しくはためく様子をしっかり中継してました(ハイビジョンの宣伝らしかった)。

NHKも含めて、ほとんど全世界のテレビ局でやっていることを「必要ない」と断言するには、よほどの根拠が必要なことは確かです。

レポートの仕方

>坂本先生
>カテゴリは「台風報道」のほうがいいと思う。「災害」は、必ずしも「自然災害」の意味ではないので。

わかりました、訂正しておきます。(追記:「環境設定」で設定しないと訂正できないようでしたので、お手数ですが訂正をお願い致します)

>なぜ「必要ない」と思うのか、説得力のある理由をいくつか書いてください。

・被害の状況を伝えるという目的であれば、浸水している様子や屋根がとれている様子、地元の人で外に出ていた人の様子などの映像と状況の説明のナレーションがあれば被害の状況はわかると思うからです。

・・・と書いたところで最新のコメントを見たのですが、全世界で(NHK含め)行われていたのですね。しかも

>日本のようにはキャーキャーいわず、ボードのメモ読み上げ(発表情報)にとどまらず未確認情報や推測も(そうとわかるように)自分の言葉で伝える。

これはすごいですね。ただ、私は上の理由のようにしか思っていなかったので、そうだとしたらレポートになっていないような(見たらわかる情報を叫んでいるだけような)レポートは不必要なのではないかと思ってしまったのです。

断言するだけの知識もないのに断言してしまったことは反省します。発言に対する責任の重さを実感しました。


>かじかさん
NHKでは、私が見た限りでは無かったのですが、あったようですね。失礼致しました。

中国の台風中継は私も見ていました。中国の中継も日本と同じような感じでしたね。

台風中継が必要かどうかは・・・

台風の脅威を報道するなら、
現地から直接伝えるのに勝るものはないと思いますが、
わざわざ屋外で喋る必要性はあるのか?
映像だけでも十分ではないのか?という疑問は僕にもあります。

あえて特別危ない場所に出向いているような台風中継もあり、
取材陣の安全を心配してしまいます。
記者の頑張りが、ただの無謀としか思えない。
伝えるべき台風の脅威よりも、そちらが際立つような台風中継なら、
やる必要は無いでしょう。

坂本先生が例として挙げて下さったCNNの中継は、
本文を読む限り、日本のものよりかなりしっかりしている印象を受けます。
必要かどうかは内容次第ではないでしょうか。

もうちょっと厳密な議論をしよう。

神田さんは、「この“台風中継”って本当に必要なんでしょうか?」と疑問を口にした。問題提起をしたわけだ。

その批判の対象となる“台風中継”、必要とは思われない“台風中継”の、もっと厳密な定義付けが必要ですね。

神田さんの記事だと、必要な“台風中継”=「NHKの、録画VTR+ナレーション」、不要な“台風中継”=「民放の、雨風激しい現場の生中継+記者レポート(キャーキャーいってる)」と読める。というか、そのようにしか読めない。

だが、世の中には「CNNの、雨風激しい現場の生中継+記者レポート(冷静に日本の気象情報以上の詳細情報を伝える)」という“台風中継”もあるわけです。ところが、これが必要か必要でないか、神田さんの主張からは判断できない。

私は、CNNの“台風中継”は、激しい雨風という現場のリアル感、迫真性を映像で伝えつつ、冷静沈着に、記者がスタジオアナや気象解説者に匹敵する情報を伝えるのだから、NHK的、民放的な伝え方のよいところを取り入れた、なかなか結構な“台風中継”だと判断する。(ハッキリ覚えてないが、確かスタジオとの掛け合いをやって、キャスターが「××についてはどう?」と聞いていた)

でね、神田さんは、早速「反省します。」と書いちゃっているんだけど、まだ反省するのは早い(笑)。神田さんの疑問はもっともで、問題提起の意味はおおいにあるからですよ。必要ないと思う理由をもっと列挙してといったのは、民放的な“台風中継”のダメさ加減が、そのことから浮き彫りになると思うから。まだ、その理由の列挙が足りないと思う。みんなも、どんどんコメントして。

キャーキャーいう台風中継のダメなところ、イヤだなと思うところ、バカだなと思うところは、どんなところ?(違う伝え方があるから不要という、上からの評論家的な言い方でなく、あれこれ列挙してから必要か必要でないかを考えよう)

これなんか、おもしろいねえ。どうよ

●Here There and Everywhereブログ
http://oiradesu.blog7.fc2.com/blog-entry-616.html

2005年9月の台風14号に関連して
○NHK山口放送局の男性カメラマン(26)が7日、強風で被害を受けたナシ園の取材の際、生産者が地面にまいたナシを、風で落果したナシとして、撮影したことがわかった。(読売記事)
○2005年9月6日、朝の「ザ!情報ツウ」の映像
中継が終わると、いきなり普通に歩き出す、ってのはどうなのよ?

後者に関連して
●きっこのブログ 2006.06.15付
http://kikko.cocolog-nifty.com/kikko/2006/06/post_ba88.html

神田さんへ、カテゴリの修正について

受講生は必読★(1) 記事の●いくつかのお約束(担当者編)【6】【8】【9】を読んで修正してください。一部の記述を改めました。アイウエオ順に移動するのがチト面倒だが、よろしくね。

>坂本先生
>「CNNの、雨風激しい現場の生中継+記者レポート(冷静に日本の気象情報以上の詳細情報を伝える)」という“台風中継”

についてですが、それは日本の台風中継にはあまり見られませんね。私が見た限りだと、現場の記者がレポートをして、「以上、現場から中継でした」と言って終わり、スタジオとのやりとりはあまりないものが多かったです。

2つ上のブログの記事、読みました。面白いですね。
見ていたニュースの中に、「波が激しく打ち付けています」と言ってだんだん波打ち際に近づいていくレポーターがいました。例えばそういうレポートだと、危険だというレポートなのに近づいていって大丈夫なのか?という矛盾が生じます。

台風の現場にいるからこそわかることもあると思います。例えば自分はこのような体験を今しているからこういうことに気をつけてくださいとか。実際に見ていないのでわかりませんが、CNNの、スタジオから声をかけたキャスターもそういうことを聞いたのではないでしょうか。

「風が、雨が、波が、打ち付けてきます!(実際にあったコメント)」というようなコメントよりは目で見ただけではわからないような詳しい情報を伝えてくれる方が説得力もありますし、そういうレポートについては私も必要性はあると思います。

(1つ上の記事「カテゴリの修正について」は、了解しました。&修正しました。)

>皆様へ
他にも、「こんな中継ありました!」っていうのがもしあったら教えてください。私も知りたいです。

よく私が見るのは・・・。

>「CNNの、雨風激しい現場の生中継+記者レポート(冷静に日本の気象情報以上の詳細情報を伝える)」という“台風中継”
(坂本先生)

このような台風中継ならば、私も良いと思います。
私も民法がよくやる「台風が来てる現場に行って、その場で実況」という形はあまり好みません。必要無いと言ってしまいたいですが、無くしたときの事を考えると、やはり現場の生の映像は必要だと思うので「あまり好まない」といった感じでしょうか。

民法の台風中継のおかしな点は、日本国内どこであろうとその番組の主要キャスターやレポーターを現地に送り放送するところです。いつもスタジオに居るキャスターが外に出て行って視聴者と同じ目線に立つのも良いと思いますが、なにしろ毎度毎度の事で「あぁ、また始まった」といった感じです。しかも、別に重要な情報を伝えるのでもなく「こちらは風雨が凄いです・・・」ぐらいしか言わない。台風は年にいくつも発生しているのに、そんな一過性の報道にしてしまったら、まったく意味が無いと思うのです。

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