テレビ報道を考える!! 日本大学 藝術学部 放送学科 「放送特殊研究V」ブログ

テレビ報道を考える!! 日本大学 藝術学部 放送学科 「放送特殊研究V」ブログ

開設:2006-05-25 (通年 4単位 3年以上 選択 江古田校舎 放送学科専門科目)

日本大学藝術学部放送学科「放送特殊研究V」(担当講師/坂本 衛)のブログ。2017年度のテーマは「放送・報道における日本語表現の研究」です。

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大停電の報道について 2006-08-14

(少し0時を過ぎてしまいましたが、14日の書き込みにさせて下さい。)
今日からブログを担当します神田絵里です。お盆期間でここも人が少ないみたいですが、がんばりますのでよろしくお願いします。

今日は初日にも関わらず大事件が発生してしまいました。

「首都圏、大停電」

私も朝のニュースの録画予約をしていたのですが、全て砂嵐が映っているだけでした・・・

しかし

我が家の場合は停電ではなく、父が新しい機器を買ったため配線をいじったのが原因でした・・・。今も復旧作業が続いています。明日には復旧するそうなので、今日はこの事件について、大まかなものになってしまいますが、各局の報道の仕方を見比べての感想を書きたいと思います。

朝のニュースでは、かなり情報が錯綜していました。「損傷した」を「切断した」と報道していたり、アナウンサーも焦っている様子で状況が良くわからない状態でした。特に原因について、どうしてクレーン船が接触したのか、高さ制限の法律などは定められていなかったのかについて正確な情報は得られませんでした。

昼間・夕方のニュースでは、各局主にこのような構成になっていました。
○現場の様子(旧江戸川の送電線がヘリや船上から映し出される)
○都内の停電の様子(ゆりかもめのレール上を歩く人達、タクシー・バス乗り場の長い列、信号が停止し警察官が誘導を行う様子など)
○東京電力の会見 
「原因は、旧江戸川の上を横断する送電線にクレーン船が接触して損傷させたこと」
「これによって、7時38分から最大80万世帯に影響が及んだ」
○目撃した人の証言
「2度ほどパチパチと大きな音がした」
○事件直後の写真(目撃者撮影)
○スタジオに専門家を呼んで話を聞く

この時間帯でも、「なぜたった三本の送電線が損傷しただけで139万世帯に影響が及んだのか」ということの説明ばかりで、ひたすら東京電力の本社や現場から中継がされていました。また、乗組員は3人とも送電線に気がつかなかったという情報もでてきましたが、船が映るばかりで乗組員の姿は出てきませんでした。

夜のニュースになって初めて、乗組員はそこでの作業が初めてだったことや、船長が指示して70度の角度にクレーンを上げたことなどが報道されていましたが、圧倒的に東京電力の危機管理の甘さを報道する番組が多かったです。(99年にも自衛隊のヘリが落ちて停電になったのに、その教訓は生かされなかった、というもの)

私は今日のこのニュースに関する一連の報道を見ていて、もっと大規模な災害やテロにあった時に本当に欲しい情報を真っ先に伝えてくれるのか不安になりました。
東京電力の危機管理の甘さはもちろん追及すべきですが、それよりも先にその船がどうして接触したのかについてもっと追及すべきなのではないかと感じました。
そして、大災害にあった時に備えてどういうことをしておくべきなのかについても報道が足りないのではないかと感じました。

専門家の話や模型を使った状況説明よりそういったことを詳しく伝えて欲しいです。

≪主に視聴した番組のデータ≫

番組名/スーパーモーニング
放送局/テレビ朝日
放送時間/7:30~11:30ごろ(延長して放送していました)
キャスター/渡辺宜嗣、野村真季

番組名/ザ・ワイド
放送局/日本テレビ
放送時間/11:55~15:50
キャスター/森富美

番組名/スーパーニュース
放送局/フジテレビ
放送時間/16:55~19:00
キャスター/安藤優子、西山喜久恵、須田哲夫

番組名/報道ステーション
放送局/テレビ朝日
放送時間/21:54~23:10
キャスター/古館伊知郎、河野明子

その他、同じ時間帯にやっていた他の局の報道番組も少しずつ視聴していました。


【神田絵里】

コメント

乗組員の話が変わってきている。

今日は、別のニュースがトップに来て、この話題も一瞬にして消え入るように小さな見出しになりましたね。
東京が大停電になったこの事件は、もっと続けて取り上げるべきだと思うのですが・・・。

私は大停電関係のニュースをあまり見ていないのですが、
乗組員の話も、乗組員が所属する会社のインタビューもそんなに放送されていませんね。いつもなら会社の謝罪会見があって、原因追求があって・・・と行きそうなものなのに、あまり報道されていませんね。
それは、今日(15日)に大きな出来事が起きるからと考えているからか、はたまたテレビ局も夏休みだからなのか・・・。そう考えてしまうのは私だけでしょうか。

お盆休みだから?

>森さん
コメントありがとう!
確かに今日のニュースでは、ほとんど取り上げられていませんでした。

「船の会社側はノーコメントだ」「乗組員はその場所の運行が初めてだった」などという情報はありましたが、それ以上の情報はなかったように思います。
朝の最新ニュースと朝刊チェックのコーナーの時にちらっとでてきて、解説がされるのみ。
「昨日は大変だったねー」といったような雰囲気が漂っていたような印象を受けました。やはりお盆休みだからなのか・・・と私も思いました。
むしろ東京電力が賠償請求する話なんかが話題になっていました。

このままじゃこの停電の経験も生かされないのではないかと不安です。

うえちゃんがんばった

神田さん、お疲れさまでした。
ダレダレな時期のお当番、お察し申し上げます。がんばってください。

月曜は休みで、停電があったことも、寝てて知らなかったという有様でした。
家にいたので、珍しくラジオ(ニッポン放送)聴いてました。『うえやなぎまさひこのサプライズ!』は、後続の『テレホン人生相談』を休止して、11時25分くらいまで停電の続報を伝えていました。このころには最後まで止まっていたゆりかもめも運行し始めたし、渋谷区の一部を除いて停電も復旧していて、大きく取り上げすぎなんじゃない? とも思いましたが、一部でも未復旧地域がある以上は報道を続ける、という姿勢は頼もしかったです。自分がその地域に当たる可能性だって、ゼロではないのだから。

テレビの停電報道は、伝える側のあせりっぷりが目立ったような気がしますが、ラジオは記者の現場レポートがあったり、メールを寄せてくれた事故現場の目撃者を生電話でつないだりと、機動力を駆使して情報を具体的に伝えてくれました。テキパキと情報をさばくうえちゃんを、後番組の高田文夫先生がホメてました。
画がないほうが、かえって状況を冷静に把握できるのかなあ、と思いました。

> 大規模な災害やテロにあった時に本当に欲しい情報を真っ先に伝えてくれるのか不安になりました。

人は災害にあったとき、どんな情報が欲しいのか。報道する人たちの想像力が問われると思います。

神田さん、お疲れ様です。
停電があった当初、わたしは秋葉原のバイト先にいたのですが、山手線が全線運休と有線が途絶えた位の影響しかなかったので、一体何が起こったのか、全く分かりませんでした。

テレビは本当の意味の“リアルタイム”には弱いですね。
これから、徐々に報道が大きくなると思います。

>1484@H7卒さん
コメントと励ましのお言葉、ありがとうございます!

実は私は「うえちゃん」で誰だかわかってしまう位のラジオっ子なのですが、確かにラジオの機動力はあると思います。
テレビよりも簡単に誰でも発信できますし、今はFAXもメールもあるのですぐに聞き手からの反応や情報を得ることができますしね。

私は状況を具体的に把握するには画のあるテレビの方がよさそうですが、情報を得る手段としてはラジオの方が(特に災害時は)役立ちそうだと感じました。

>報道する人たちの想像力が問われると思います。

全くもってそう思います。


>高谷さん
コメントありがとう!
(よく知る後輩に敬語もなんだかおかしいので標準語で失礼します)
有線も途絶えたんだ。それは知らなかった・・・
その状態だと「雷の影響?」くらいにしか思えないよね。

>テレビは本当の意味の“リアルタイム”には弱いですね。

そうなんだよね。どうしても時間差が生まれてしまうから。
昨日の靖国参拝報道くらい逐一中継してくれるといいんだけど・・・

>これから、徐々に報道が大きくなると思います。

確かに、今日になって「三国屋建設、謝罪」「前にも同じ事故あった」という新情報が出てきてた。
昨日出てこなかったのは3つ上のコメントで森さんが言っているように、靖国報道に目が行き過ぎていたせいもあると思うけど。
これからさらに大きくなるでしょうね。

ごく単純な話

はい、神田絵里さんはじめ、みなさんお疲れ!!

私は13日夕方から15日夕方まで世田谷区奥沢の実家にいたのだけれども、このニュースは全然ピンと来なかったねえ。新聞をざっと読んでも新宿区矢来町の自宅が停電になったのかどうかもわからず。CSの受信機は停電になると録画予約がなくなったという表示を出すのだけれど、それが出ないからたぶん停電しなかったんだろうと、帰宅後思った程度。

神田さんによると、
> 圧倒的に東京電力の危機管理の甘さを報道する番組が多かった
とのことだが、バックアップ用も含めて送電線を切られては、まあどうしようもなかろうという感じはするね。全然別系統のバックアップルートを機能させるにしても時間がかかる。3時間程度で復旧したのは、まあまあ頑張ったんじゃないですか。

クレーン船会社の謝罪や、乗組員の「送電線があることは熟知していたが、ド忘れした」という趣旨のコメントも伝わってきたが、毎度思うことは、「なぜ、わかっていることを、毎回きちんと手順を踏んでやらないか」ということです。

人間はド忘れすることがありうるのだから、(1)クレーンを上げるときは、上げるときの手順書(「航行中は上げるな」と書いてある)通りにやるべき。(2)その際、複数の者が立ち会って、手順書通りかどうかチェックすべき。(3)手順書は、会社の儲けだの工事のスケジュールだのとは無関係に、最優先されなければならないと徹底すべき。(4)手順書に違反した者は相応の罰を受け、違反を摘発した者は相応の報酬を得るシステムを導入すべき。──以上のようにやれば、この種の事故は、ほとんど防ぐことができる。だから、「やれ!」というだけの話です。

監督官庁が呼びつけたって、マスコミがいくら騒いだって、上のように改善しなければ、事故は再び起こりうる。そのような、ごく単純な話だと思うんだよね。

心配性な自分には

自分も実家に帰っていたので特に被害は無かったのですが、
最初この報道を聞いたときは「・・テロか?」とも思いましたね。

幸いにも、その日の夜には詳細な情報が出ていたので
助かりましたが。報道の仕方ひとつで人々がパニックに
陥ることだってあるかも、そんな可能性を感じました。

えー毎度・・・

毎度同じ視点で申し訳ないのですが・・・
 今のテレビは基調が全国ネットですから、いかに首都圏とはいえ首都圏だけのことでいつまでも騒いでいるわけにはいかない、という事情もあったのではないでしょうか。(これがオドロオドロしかったり奥が深かったりする事件だと地方ネタでも引っ張られますけど。)首都圏特に東京都って、ニュースでは全国枠を割いて大きく伝えるわりに、台風が来ても雷が鳴っても大雪が降っても先行きを報じるテレビ局がどれだけあることか。私も東京時代は困りました。ローカルがない、という批判もそこからきてるわけですし。そういえば、今回の停電で地元のコミュニティ放送(あれば)にダイヤル合わせた人はいるんでしょうかね。
 余談ですけど「テレフォン人生相談」が1回飛んだということは、関東以外の放送もいずれ1回飛ぶのでしょうか。私は今はCBC聴かないので分からないのですが。
 「本気でDONDON」の終了を未だに惜しいと思っているかじかでした。あれは報道番組以上に報道番組らしい番組でした。もっとも終了は梶原さんのご都合なのでしょうけど。

>坂本先生
お疲れさまです。コメントありがとうございます。

どこが停電になったかというのを明確に細かい地図で示していたのは、私が見た中では14日夜の報道ステーションだけでした。(そこで、初めて私の住む市も入っている事に気づきましたが、私の家では特に何事もありませんでした・・・)

>(4)手順書に違反した者は相応の罰を受け、違反を摘発した者は相応の報酬を得るシステムを導入すべき。

そういうシステムがないとできない、というのも情けない話ですよね。想像力を働かせる必要があると思います。

>村瀬くん
コメントありがとう!

どこかの報道で「ビルから立ち上る煙・・・一体何が起こったのか?(もしやテロ?)」といった報道があり、ドキッとしました。
結局それは「自家発電をする際に出る煙」だったらしいんですが。不謹慎というかなんというか・・・

報道の仕方は重要ですよね。

>かじかさん
コメントありがとうございます。そして返信が遅くなってすみません。

>今のテレビは基調が全国ネットですから、いかに首都圏とはいえ首都圏だけのことでいつまでも騒いでいるわけにはいかない、という事情もあったのではないでしょうか。(これがオドロオドロしかったり奥が深かったりする事件だと地方ネタでも引っ張られますけど。)

そういう事情も確かにあるかもしれないですね。
ちなみに私の地区はコミュニティ放送は映りますが、全く見ていませんでした・・・。

「本気でDONDON」はちょっとわからないのですが(すみません)、「報道番組以上に報道番組らしい番組」だったとしたら聞いてみたかったです。ちなみにうちでは朝から夕方にかけてTBSラジオのワイド番組が常に流れています。なので母がニュースを仕入れるのは専らTBSラジオです。

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