テレビ報道を考える!! 日本大学 藝術学部 放送学科 「放送特殊研究V」ブログ

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開設:2006-05-25 (通年 4単位 3年以上 選択 江古田校舎 放送学科専門科目)

日本大学藝術学部放送学科「放送特殊研究V」(担当講師/坂本 衛)のブログ。2017年度のテーマは「放送・報道における日本語表現の研究」です。

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見えてきた北朝鮮“演出”と“思惑” 2006-06-29

 日本人拉致被害者、横田めぐみさんの夫とみられる韓国人拉致被害者、金英男さん(44)と母・崔桂月さん(78)、姉・金英子さん(48)は29日午前、北朝鮮・金剛山のホテルで対面した。対面は前日に続き2日目。

 その対面を映した映像から金英男さんの服装・持ち物、周りの報道スタッフの様子、映像の撮り方などの視点から分析し、北朝鮮が考え出した演出ではないか、どんなメッセージ性があるのかを考えていく報道のあり方でした。

 その中で金英男さんがはめていたダブダブの腕時計、サイズの合っていないスーツなどから「良い暮らし」を見せる為のものではないか。また母・崔桂月さんとの対面時に崔桂月さんが号泣に対して金英男さんは始終笑顔を絶やさない。
これは北朝鮮側のシナリオの一部ではないかと考えられ、

  早稲田大学 重村智計教授
「(金英男さんが始終笑顔を絶やさない様子から)泣くなという指示を受けているのではないか。お互いが泣く様子を報道してしまうと、北朝鮮はひどい国だという印象を与えてしまうだろう」

とコメントをしていました。

 この報道を見て、再会という事で心温まる映像ではあったけれども私は「日本のおかげで再会出来たのにめぐみさんの件は記者会見で、って。あんなに拉致被害者が必死に活動しているのに、触れないなんて。ただ再会を喜ぶだけで自分の事は何も言わないんだ、ここでも(以前の書き込みより)自分主義?!」と思ってしまいました。

 そしてとくダネ!の映像分析を見ていて、この再会は予行練習でもしたのかな、などと考えてしまい、“お母さんと再会した”という真実に対して、もしもこの演出が真実であった場合、再会は真実でない事になる・・と考えを巡らせていくと、頭の中で整理がつかなくなってしまいました。

 専門家の仰る「北朝鮮はひどい国だという印象を与えない為」がこの演出の目的だとすれば私は逆効果だったのではないかと思います。
このような演技させられている人の立場を考えると可哀相だし、そんな事を考えるなんて恐ろしい国だと感じます。このように感じるのは恐らく私だけではないのではないでしょう。

 多くの視聴者は「とくダネ!」が放送される時間帯は慌しく家を出ていく時間であり、報道番組の映像をただ流して見ているのではないかと思います。

 しかし、このような報道をする事でただ真実を知るだけでなく、事件そのものに興味を持ち、より真剣に考えるきっかけになるのではないかと思いました。

《番組データ》
  番組名/とくダネ! フジテレビ系/
  月曜~金曜 朝8:00~9:55放送/ 司会/小倉智昭・笠井信輔


            【山口 乃絵】

コメント

ご自身でそうおっしゃってました

前日の「NEWS23」だったか「きょうの出来事」だったか、重村さんはこちらにも出てきて同様のコメントをしてましたが、私が見たインタビュー映像ではその前に彼は「あれだけ大きなイベントになると、北朝鮮では練習するのがふつう」と言ってましたよ。
 不確実な情報で申し訳ないのですが。

ツンデレは人を盲目にする

北朝鮮が、「ひどい国ではないよ!」という意思表示のために親子再会を演出した、という意見には疑問を持ちます。彼らはそんな感情的な部分をねらっているわけではないはずでしょう。奴らのねらいは、既成事実をたてとくことと、ツンデレな態度で注目を集め、混乱をまねくことだと、私は思う。

もはや北朝鮮は、「調子に乗ってアメリカにぶっつぶされてしまわない程度に世界に恐怖と不安を与え続ける」ことでしか存在できない国でしょう。逆に言えば、北朝鮮が脅威ではないとみんなが思ってしまい、他国から相手にされなくなった時点でもうおしまいだということになる。

彼らは、世界から、「要注意なやつらだ」と一目おかれたい。
私たちは、ある意味で「一目おく」ことでしか、相手を非難することはできないわけですね。

とすれば、無視するのが一番なんです。しかしその無視した相手が逆上してなにしだすかわからない、なんてこともある。そういう傷害・殺人事件も報道されてるので不安はいっそうつのる。結局、無視できない! とみんな思ってしまう。今の日本人のだいたいはこうなのでは?

でもやっぱり無視しなきゃ。
というよりは、みないフリかな。
無知ではなく、視ながらにして無視する。
北朝鮮の動向にのめりこんではいけないと思うのです。
奴らの思うつぼです。
「真剣」に考えちゃだめなんじゃないかな。

すくなくとも今テレビが放送する「北朝鮮報道」は、坂本氏のいうように推測ではなく憶測であって、考えをめぐらす土壌としてはあまりに貧相でしょう。
むしろ不安をあおる、悪の温床。
「北朝鮮報道」は、視聴しても無知なままで、しかも無視できないぞ! という不安を駆り立てるという意味不明な行動にはしっているとしか思えません。

かじかさん>そうなんですか。情報どうもありがとうございます!
さよならジーコもう顔見たくないさん>
>北朝鮮の動向にのめりこんではいけないと思うのです。
奴らの思うつぼです。
「真剣」に考えちゃだめなんじゃないかな。

確かにそういう考え方もありますよね。多くの拉致被害者の家族の気持ちを考えると、真剣に考えなければいけない問題なのではないかと思いました。

求愛を恫喝(どうかつ)で示す

北朝鮮は「求愛を恫喝(どうかつ)で示す」と佐藤優。
http://www.business-i.jp/news/sato-page/rasputin/index.nwc
↑ここの論考は、とてもおもしろいよ。

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●ブログ開設は2006年ですが、1999年からマスコミ演習、マスコミII、放送特殊研究Vといった授業を担当しており、2005年以前のレジュメなど古いものも置いてあります。(坂本 衛)
 

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