テレビ報道を考える!! 日本大学 藝術学部 放送学科 「放送特殊研究V」ブログ

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開設:2006-05-25 (通年 4単位 3年以上 選択 江古田校舎 放送学科専門科目)

日本大学藝術学部放送学科「放送特殊研究V」(担当講師/坂本 衛)のブログ。2017年度のテーマは「放送・報道における日本語表現の研究」です。

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「めろん城の悲劇」夕張市 破綻 2006-06-28

 今日は書き込み時間が遅くなってしまったと共に、パソコンの調子が悪く日付変わってからの書き込みとなってしまいました。
申し訳ありません。【注 坂本が時間を巻き戻しました】

 夕張市にある夕張メロンのブランデーやワイン、リキュールなどの製造工程が見学できる施設。最新ロボット・白熊などが見られるスポット、またジェットコースターなど特産メロンを観光に生かそうと地方の人々が楽しめる場所として建設された。

 しかし、夕張市の財政状況が厳しくなり、一時借入金などの活用により表面上は財政告示となる手法をとり、負債がふくれあがっていた。
地方が地域振興目的で率先してやった事が逆に市の財政を圧迫し、税金で処置するのではないかという事でした。

 古館伊知郎「地方は地方で国に甘える。もたれあい幸せはどこにくるか?・・」


 私は、小泉純一郎内閣で地方の自立を掲げられ、それにより各自治体がおのおのの考えで自由に使える財源にできれば地方の特色が出てくるのではないかと思っていたのですが、今回のニュースのような国と地方が一体となって地域を活性化しようとした事が逆に地方を疲弊する形となってしまったのは哀しいと思いました。

 私自身、北海道で育った訳ではないけれど、もし自分の市でこのような事が起き、税金といった形で私達に伸し掛かってくる可能性があるとされたら、自治体に対し不信の念を抱いてしまうかもしれないと感じました。

 番組内では、このニュースと共に夕張市の観光産業の歴史について触れており、あまり市民の意見について報道されていませんでした。私は自治体によってその地の方向性を定められるとはいえ、都市や地方の位置づけに関係なくその地を創り出していくのは市民であると思うので、もっと市民の意見を報道して欲しいと思いました。

     《番組データ》
番組名/報道ステーション テレビ朝日系/月曜~金曜夜9:54~11:00放映/司会/古舘 伊知郎・河野 明子 コメンテーター/加藤 千洋他


                   【山口 乃絵】

コメント

山口さんへ

これまで自分が書いた記事には、どんどんコメントがついている。毎日、点検し、回答を求められている場合は書き込みをすること。

“地方の自立”とは?

「メロン城の悲劇」はタイミングとして巧みでした。自民党の政府歳出削減合意があり,地方への補助金・公共事業費に「弾力条項」が付けられ,参院選向けに「骨抜き」にされた後で,夕張市の財政破綻を取り上げたわけですから。

「市民の意見を」と山口さんは言いますが,それは市長らの「反省の弁」の補強なんですかね。市当局の財政運営を見過ごしてきた,市議会・監査委員・市民団体の責任も免れません。そんな市長・市議会議員を信任してきた夕張市民にも。

「金もないのに,こんな施設を作って大丈夫かなと思った」という市民の話を紹介していました。憶測でその先を補完すれば,「でも,うまくいったら,観光でひと息つけるかもしれない」という淡い期待があったと思うのです。

厳しい話をすれば「夕張市の今後は夕張市民にまかせよ」です。もちろん,自治体財政破綻のショウケースとしてメディアは取材を続けるべきですが。市民がどこまで本気かつ自発的に自治体再生に取り組めるか――。そこにしか可能性は見いだせません。それが“地方の自立”です(もちろん理想論だと了解していますが)。

自治体の財政破綻という現実に,中央政府の責任(小泉総理大臣の失政)を問う「報道ステーション」の姿勢は,それが常套手段とはいえ,地方の自立とは逆のベクトルを向いているとの印象を私は持ちました。

夕張とは、地域とは

 地方のニュースに接するたびに思います。全国ニュースや全国的な話題を発信するのはたいてい東京からですが、そうした発信にたずさわっている人を含めて東京の人は、人口や人口密度の差が恐ろしいほど経済や財政や暮らしにはね返ってきているということを、本当に分かっているのだろうか、と。深夜に流しのタクシーが難なくつかまえられるのも、山手線が日中2-3分おきにやってくるのも、人口集中のなせるワザ。そんな地域が日本でどれくらいの面積を占めているのか。人口比との差はどれくらいか。それが分かっていれば、古館さんのような言葉は軽々しくは吐けないことでしょう。万一「いや、あれは都市民に宛てた発言なんだ」と言うのならば、批判をまぬがれないでしょう。百歩譲っても都市ローカルでやるべき発言ですね。
 それと、今の学生さんはご存知ないかもしれませんので断っておきますが、夕張というとメロンのイメージしかないかもしれませんけど、夕張市はかつて炭鉱で栄えたところです。60年代のエネルギー革命の影響もあって、コストの高い日本の炭鉱はさびれていったのですが、今の学生さんたちが生まれた頃にも、夕張炭鉱では大規模な事故が発生し、テレビ東京系の夜のニュース(まだWBS開始前)では日経が撮影したらしい白黒写真で報じていました。まだテレビ北海道が開局していないので仕方ないのでしょうが、事情を知らない視聴者は「今どき動かない写真、しかも白黒かよ」と思ったことでしょう。
 明治半ばに今の道府県が出揃った頃には、それぞれの道府県の経済力が同じになるように配分したといいます。このことは仲の悪い国どうしが一緒になったことでもあり、さすが当時国の下部組織だっただけのことはあるのですが、都道府県や市町村が国から独立した存在になった後にその格差が拡大した歴史の皮肉を、有権者としてどう考えればいいのでしょうか。
 社会科で習ったと思いますが、国から地方へいくお金には地方交付税の交付金と、国庫支出金との2種類があります。ヒモつきと呼ばれる、中央官僚の権益と化しているのは後者ですが、前者ですら中央官僚の手心が影響するといわれています。鳥取県の片山知事など、地方は国から起債(借金)を事実上強制した、とすら主張しています。地方は地方で、国や都道府県からのカネにドップリ浸かり、少しでもコストを下げようという意識が働かず、モータリゼーションが進んでも従来の市町村域をなかなか変えようとしませんでした。
 カネの再配分という機能を認めつつ、ムダもなくすということは、なかなかむずかしいようです。この両面をマスコミはきちんとみながら報じようとしているでしょうか。しかも、消防や学校維持など最低限のことさえやっていればいいわけではなく、少しでも地域の経済力をアップさせないと財政建て直しも図れないんですよ。地方自治体の財政破綻は民間の倒産と違って、借金をまけてもらえないそうですし。もし「地方なんかどうでもいい」というのであれば、そういうスタンスをきちんと伝えているのでしょうか。

>「夕張市の今後は夕張市民にまかせよ」

同感です。しかし、その任せ方も今回のようにただ施設にお金を使うのではなく、人材にお金を使って欲しいと思います。
そのような逸材が今、夕張市にいるかどうかの問題はおいておくとして、そのようなお金の使い方が理想なのではと思いました。

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●このブログは、日本大学藝術学部(日芸またはNGと略)放送学科の授業の一環として設置しています。学外の方も自由に閲覧やコメントしていただけます。学生らの活動を厳しく、ただし温かく見守っていただければ幸いです。学生には「ブログ炎上も授業のうち」といってあります。

●ブログ開設は2006年ですが、1999年からマスコミ演習、マスコミII、放送特殊研究Vといった授業を担当しており、2005年以前のレジュメなど古いものも置いてあります。(坂本 衛)
 

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