テレビ報道を考える!! 日本大学 藝術学部 放送学科 「放送特殊研究V」ブログ

テレビ報道を考える!! 日本大学 藝術学部 放送学科 「放送特殊研究V」ブログ

開設:2006-05-25 (通年 4単位 3年以上 選択 江古田校舎 放送学科専門科目)

日本大学藝術学部放送学科「放送特殊研究V」(担当講師/坂本 衛)のブログ。2012年度の授業テーマは「[実践!]ネットは放送を殺すか?──ネットを理解することで、放送をより深く知ろう」。

【番外篇】立命館大学 報道ジャーナリスト養成塾 公共放送NHKとはなにか?【オマケ】 2011-12-08

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立命館大学(びわこ・くさつキャンパス)
報道ジャーナリスト養成塾

公共放送NHKとはなにか?

2011年12月8日 坂本 衛(ジャーナリスト)
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0.自己紹介(略)

・すべてを疑え!! MAMO's Site→http://www.aa.alpha-net.ne.jp/mamos/profile.html
・1996~『放送批評』編集長、1997~2004『GALAC』編集長、2005~『オフレコ!』副編集長
・2007~2010放送批評懇談会ギャラクシー賞報道活動部門委員長、2009~田原総一朗ノンフィクション賞審査員(映像部門)、2010民放連賞審査員(東京地区、報道番組)など
・坂本衛『「地デジ化」の大問題』(イースト・プレス刊、6月)
・山田法胤『ブッダに学ぶ とらわれない生き方』(同、7月)
・堀江貴文+田原総一朗『ホリエモンの最後の言葉』(同、7月)
・辛坊治郎+高橋千太郎『放射能の真実』(アスコム刊、9月)
・竹中平蔵+中田宏『告発 ニッポンの大問題30!』(同、9月)
・古賀茂明+田原総一朗『決別!日本の病根』(同、11月)
・榊原英資『「通貨」から読み解く世界同時恐慌』(同、12月22日)

1.公共放送NHKとは?

●NHK(日本放送協会)とは?
・NHKについて、どんなことを知っているだろうか?
・NHKのイメージを話し合おう。そのイメージをもたらしたものは何だろう?

●公共放送とは?
・「公共放送NHK」という。では、日テレやフジは公共的な放送ではないのだろうか?
・少なくとも「国営放送」ではない。では、「公共放送」とは何だろう?

2.日本の放送導入を振り返る

●放送は86年前にラジオでスタート
1925(大正14)年 社団法人東京放送局が初のラジオ放送。大阪放送局・名古屋放送局が続く。
 放送の機能は「文化を国民に均分」「慰安によって家庭生活を革新」「国民の教養を養う」「経済機能を敏活にする」
1926年 逓信省指導下に3放送局が統合され、日本放送協会(NHK)が誕生。
 放送を規律したのは「無線電信法」(さらに逓信省令「放送用私設無線電話規則」、「放送用私設無線電話監督事務処理細則」)

●放送導入時のラジオの位置づけ
逓信省(政府)→無線電信法(電報や電話など公衆電信を政府の一元管理統制下に)→ラジオ放送(公衆電信の一つという位置づけ)→実際の担当はNHK(独占)

・ラジオ設置者は逓信局長の「聴取無線電話私設許可書」が必要。受信料(聴取料)は月1円。
・国営放送でないかたちでNHKを官僚統制下においた狙いは何だろう?
・放送の歴史と戦争の歴史を重ね合わせ、気がつくことをまとめてみよう。
 (表づくりが極めて有効。左に放送史・右に戦争史を書き、関連を探る)

3.戦後の放送改革を振り返る

1950(昭和25)年 電波三法(電波法、放送法、電波監理委員会設置法)
 特殊法人日本放送協会が発足→「公共放送」
1951年 正力松太郎「日本テレビ放送網」構想→「民間放送」
1952年 電波監理委が日本テレビに予備免許を出し、廃止
1953年 2月にNHK、8月に日本テレビが放送開始

・第二次世界大戦の終結(日本の敗戦)後、アメリカがやったことは何か?
 日本にとってどんな意味があったかを考えよう。
・日本の民主化を強く要請・主導したアメリカ(GHQ)は、放送をそのツールとして使った。
・放送の仕組みはアメリカが教えた。例)15分刻みの編成、ラジオ欄、ラジオドラマ。
・日本の独立(の回復)は1951年。電波三法が占領中に成立したことに注意。

【参考】放送の歴史「放送法制定までの経緯」1945~50
    http://www.aa.alpha-net.ne.jp/mamos/data/hoso1945.html

●放送法
・日本の放送を規律する法律。同時にNHK設置法。
・第1条がきわめて重要。よく吟味し、その意味を考えること。第1条「放送の不偏不党」と第3条2「政治的に公平」の違いを理解しよう。
・第15条 協会は、公共の福祉のために、あまねく日本全国において受信できるように豊かで、かつ、良い放送番組による国内基幹放送(国内放送である基幹放送をいう。以下同じ。)を行うとともに、放送及びその受信の進歩発達に必要な業務を行い、あわせて国際放送及び協会 国際衛星放送を行うことを目的とする。

・第64条 協会の放送を受信することのできる受信設備を設置した者は、協会とその放送の受信についての契約をしなければならない。ただし、放送の受信を目的としない受信設備又はラジオ放送(音声その他の音響を送る放送であつて、テレビジョン放送及び多重放送に該当しないものをいう。第百二十六条第一項において同じ。)若しくは多重放送に限り受信することのできる受信設備のみを設置した者については、この限りでない。

4.NHKの役割が変わってきた

・「あまねく」目的の達成、形骸化
・多チャンネル多メディア化
・インターネットの登場、その高度化
・モバイルメディア(ノートPC、携帯)の発展
・漠然とした「負担金」「準税金」から「対価」としての受信料へ

【参考】テレビの原理と放送局
    http://www.aa.alpha-net.ne.jp/mamos/tv/tvtoha.html

5.公共放送の危機とNHKの暴走

【参考】NHKに政治介入。政府高官が圧力・干渉、番組内容を改変。受信料問題に影響も。ETV「裁かれた戦時性暴力」で http://www.aa.alpha-net.ne.jp/mamos/tv/nhk2.html

【参考】NHK受信料問題とは? 曖昧・受信料をどうする? NHK不祥事と「受信料不払い」(支払い拒否)拡大の経緯 http://www.aa.alpha-net.ne.jp/mamos/tv/nhk.html

【参考】NHKはどこへ行く? ~放送メディア・公共放送の危機~
    http://www.aa.alpha-net.ne.jp/mamos/tv/nhkdoko.html

・「受信料を払わなければ裁判沙汰に」とNHKの暴走が始まった。
・受信料滞納の裁判。
・受信未契約の裁判。
・これが望ましい公共放送のあり方といえるだろうか?

6.質疑応答

以 上

コメント

NHKの民営化を切望する

NHKを民営化して、受信料の支払いという国民負担をなくしてもらいたいものである。
NHKの番組は娯楽番組が大部分であり、民営化しても違和感はない。
NHKの民営化を政権公約の1つにした政党が出現することを期待している。

NHK民営化について

NHK民営化についての坂本の考え方は、以下をご参照ください。
ちょっと古いですが、基本的に考えは何も変わっていません。

NHK民営化について
――NHKを民営化しても、日本の放送にプラスは、ほとんどない(2005年2月)

http://www.aa.alpha-net.ne.jp/mamos/tv/nhk.html#mineika

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●ブログ開設は2006年ですが、1999年からマスコミ演習、マスコミII、放送特殊研究Vといった授業を担当しており、2005年以前のレジュメなど古いものも置いてあります。(坂本 衛)