テレビ報道を考える!! 日本大学 藝術学部 放送学科 「放送特殊研究V」ブログ

テレビ報道を考える!! 日本大学 藝術学部 放送学科 「放送特殊研究V」ブログ

開設:2006-05-25 (通年 4単位 3年以上 選択 江古田校舎 放送学科専門科目)

日本大学藝術学部放送学科「放送特殊研究V」(担当講師/坂本 衛)のブログ。2017年度のテーマは「放送・報道における日本語表現の研究」です。

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サッカーW杯 日本対クロアチア戦 2006-06-19

 『日本、痛い引き分け』
6月19日の朝日新聞の朝刊です。
決定機が少なかった日本だが、前半はGK川口が好セーブを見せ、ピンチを防いだ。布陣を3-5-2から4-4-2に変更し、DF加地、MF小笠原の2人を今大会初めて起用したが、0-0で引き分けに終わった。

 それにより、日本の2大会連続決勝トーナメント進出の可能性は22日に行われるブラジル戦との1次リーグ最終戦まで残った。という記事です。

 報道ステーションを見ていた際、古舘伊知郎さんは、朝日新聞の見出しから抜粋した「痛い引き分け」や、松木安太郎氏のコメントから抜粋した「奇跡を信じるしかない」という言葉を用い、中田選手のインタビュー映像へ繋ぎました。

 私は、今回W杯に関しての番組の取り上げ方について感じたことがあります。それは、優勝候補のブラジルには勝てないであろう、決勝へ進むことが困難であろう、といった前提で取り上げられているように思います。

 ブラジルが優勝候補であり、その最強チームが日本と同じグループにおり不利であるということや、クロアチア戦で勝てる試合に負けてしまったことも、W杯に興味のある日本国民の大半はわかっているのではないのでしょうか。わかっている中でも、多くのサポーターが存在しており、さらにメディアの力で日本国民のW杯への関心を引き付けみんなでチームを応援しようという雰囲気作りができているのだから、もっと「ブラジルに勝つ!」「決勝へ行ける!」と、勇気がわくような報道の仕方をして欲しいと思います。

 もちろん、勇気を生み出すために報道が存在するわけではないとは思いますが、「日本の決勝進出は厳しい」といった印象を受けてしまい、ニュースを拝見する度に少し残念な気持ちになってしまいます。


 私はサッカーより野球が好きであるのですが、日本を応援したい、
という気持ちにさせられたのは、テレビ番組でW杯関連ニュースが
メインに取り上げられていることからでした。ですからぜひ、「勝つのだ」といったスタンスでコメントし、報道して欲しいと思いました。


《番組データ》
番組名/報道ステーション テレビ朝日系/月曜~金曜夜9:54~11:00放映/司会/古舘 伊知郎・河野 明子 コメンテーター/加藤 千洋他


             【高濱 綾乃】

コメント

大本営発表の存在意義

外野席から一言。高濱さんの発言をお読みし、戦中の大本営発表の
存在意義が納得できました。戦後生まれの小生には、勝てそうにも
ないと知りつつ、多くの日本国民が、いかにして日々の「戦況」に
接していたのか不可解だったのです。なるほど、「ですからぜひ、
『勝つのだ』といったスタンスでコメントし、報道して欲しいと思
いました」という訳なのですね。

10代のころは「当時の国民はバカで騙されていたんだろう、それほ
どメディアは戦争遂行に協力した」と憤慨していましたが、その後、
皆が皆、神国日本の不敗を信じていたわけではないことを知り、で
は「勝った勝った」報道を、どのように聞いていたのか、受け入れ
ていたのか、不思議でした。なかには米国留学したりして「敵国」
の実力を十二分に認識して知識人もいたそうですが、ですから大本
営発表なんて表向きで、内心では「負ける」と思っていたのか、と
考えたり。でも、それでは「希望がない」とも。

でも、クリアになりましたね。希望がないからこそ、ウソの大勝利
報道を耳にするのが心地良かった、そうした大本営発表を聞くこと
が、まさしく「希望」だったのだ、と。熱烈なサッカー好きではな
いらしい高濱さんですら、日本チームの「負け」を認めたくないの
ですから、コトは、たかがスポーツでなく、一国の浮沈に関わる文
字通りの「戦争」、祖国の「勝利」を疑うことは、とうてい受け入
れがたい。そういうことなんですね。

ジャーナリズムの末席にいる身として、テレビ報道、もしくは新聞
雑誌なども含めた報道全般を考えるとき、伝える側の姿勢はもちろ
ん相当に重要な問題ですが、伝えられる側(視聴者/読者たち)の、
いわゆるメンタリティ抜きには論じられない。そのことを教えてく
れる、貴重な発言でした。深謝。

がっかりしない保険

 正直、日本の旗色は悪い、坂本せんせいも自身のサイトでボロクソ書いてますね。

 たとえば、テストを受けたとして。受かると思ったのに落ちたときのショックは深い。逆に、落ちると思ってたのに受かった喜びは大きい。2006年のW杯日本代表報道は、視聴者の心にそうやって保険をかけているような感じがします。
 野球のWBCも、最初は誰も見向きもしなかった。日本代表が快進撃を見せたとともに、視聴者も盛り上がってきた。つまり、いくらマスコミが論調を作っても、視聴者は選手の戦いっぷり、いやもっと端的に、試合の勝ち負けという結果の部分で判断するでしょう。
 今回のW杯日本代表は、サッカー素人のわたしが観ても「おいっ」と口に出してしまうプレーも多い。そこへきてテレビ局は、明石家さんま、矢部浩之、加藤浩次と、お笑い畑のサッカー好きをキャスターに起用しちゃったもんだから、日本の結果がパッとしないと、よけいに空回りしている気がする。

 もちろん、わたしだって日本に勝ってほしい気持ちはあります。負けたりドローだと、次の日どうもやる気が出ません。かえすがえすもサッカー素人なのに。
 これって現実逃避? もしくは愛国心?

皆に勇気を与え喜ばせる報道(嘘つき報道)

> クロアチア戦で勝てる試合に負けてしまったことも、W杯に興味のある日本国民の大半はわかっているのではないのでしょうか。(高濱 綾乃さん)

大半はわかってないよ。だってクロアチア戦は「負ける試合を引き分けた」んだからね。

> もっと「ブラジルに勝つ!」「決勝へ行ける!」と、勇気がわくような報道の仕方をして欲しい

全然、望みがないのに? じゃあ、冬季オリンピックでも、バレーボールでも、何でもかんでも「日本は勝つ!」「決勝へ行ける!」と報道すべきなんだ。ふーん。本当?

あと、耐震強度偽装なんかで本当のことを報道すると、古いビルや家屋に住んでいる数十万人、数百万人に「あんたんち0.3くらいよ」と教えて、みんなめげちゃうから、知らせないほうがいいね。

50年後までに100%の確率で関東地方にかかる直下型地震(M7前後の阪神・淡路大震災級)がくる(以上が日本政府の公式見解)が、そのとき下敷きになったほうが「幸せ」だからね。みんな地震なんて来てほしくないから、「絶対に、来ないのだ!」と報道したほうがいいわけですね。

ま、あれです。勝つ望みがないのに絶対勝つという報道を繰り返すことは、日本国の「放送法」に「第三条の二第三項 報道は事実をまげないですること。 四 意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること。」とあるから、放送法違反なんですけどね。

高濱綾乃さんの意見は、テレビは放送法違反をどんどんやって、私たちに勇気を与え、もっと喜ばせてねということで、よろしいか?

現実逃避? 愛国心? 三十路パラサイト?

> 負けたりドローだと、次の日どうもやる気が出ません。

勝っても負けてもヤル気の出る職場に移れば?

> これって現実逃避? もしくは愛国心?

おっ、核心を突くいい「?」ですねえ! そっちの測定器や分析機では、なんと出ている? テレビは現実らしきもの(疑似現実)を映し出す。しかし、それを見ることは、現実とより深い関係を取り結ぶこととは限らず、実は現実から逃避することなのかもしれない。これは極めて重要な視点です。

そして、ちゃんと地に根ざした現実的な生活、人生を送っていないように見える若者が、極端に過激な主張をする愛国小僧だったりすることの意味も、また、よーく考えねばならん。(愛国小僧がみんな非現実な日常を生きているとは書いていないから、誤解しないように)

W杯に関しての報道の在り方として

>日本チームの「負け」を認めたくない
 外野席さんのおっしゃっていたことですが、「負け」を認めたくない、ということではありません。この記事を見てくださった方がもしそのように受け取ってしまっては誤解だと思いまして・・・
 負けたことや、決勝進出が困難であることは事実です。ですから、もちろん戦中の大本営発表のように「勝った勝った」報道をすべきではないとは思います。
 
 私が思うことは、事実は事実として伝えることは大切であると思います。そうであるのですが、事実を報道することに+αし、キャスターの感情論までもが加わり、受け手側の感情に訴えている節が、テレビにはあります(坂本先生の「テレビの送り手側は感情に訴えようとする」でもありましたが・・・)その感情論がw杯では、マイナスの感情を受けてしまいます。「日本は厳しい状況にいる」「奇跡を信じるしかない」といった発言によって。
 
 「ブラジルは優勝候補である」「日本はクロアチアに引き分けた」というように事実を伝え、その上で、今よりもう少しプラスの感情で訴えても良いのではないか?と、私は考えます。


 もう一つ思ったことがあります。以前より議論されておりましたが、w杯の報道が現在メインになっているということです。サッカーの祭典であるのだから・・・、などとありましたが、オリンピック(野球)や冬季オリンピック、バレーボールもそれぞれスポーツの祭典です。それらより、w杯が最も力を入れて取り上げられているように感じるのは私だけでしょうか・・・?野球というスポーツをしている全世界の人口は、サッカー人口よりも少ないです。バレーボール人口もサッカー人口より少ないです。そういったことが関係あるのでしょうか?

>野球のWBCも、最初は誰も見向きもしなかった。日本代表が快進撃を見せたとともに、視聴者も盛り上がってきた
 と、H7卒さんはおっしゃっておりましたが、結果で判断していたとすると、マスコミはなぜw杯のサッカー日本代表に関わるニュースを、WBCやバレーボールよりもウエイトを重く置くのでしょうか。

 坂本先生の以前のコメントに、日本の人々の期待が大きいのだから、これくらいは許せるとありましたが、皆さんの意見もお聞きしたいと思いました。

 (ちなみに私は愛国小僧ではありません。)

高濱さん。それはおそらく、放映権が高額だったから、世間の関心を煽るだけ煽ってモトを取ろうとしているからです。というと、「NHKも?」と疑問を呈する人もいるでしょうけど、2002年の日韓大会からはオリンピックと同様、放映権はNHKと民放連とがタッグを組んで取ってますからね。それにNHKは今ほどカネの使い道を問われているときはないですから、盛り上がっていれば「そんな大金を投じてまで中継するな」と言われなくても済みます。NHKと民放連加盟局のすべて(つまり11日や準決勝で試合を放映する独立Uを含め)が騒いでいるのはこのためです。地上波で残ったのは民放連非加盟のコミュニティ放送だけでしょう。コミュニティは「ワールドカップ」という言葉もうかつには使えないはずです。そういえばコミュニティは2002年大会でも、J-waveを流している局を含めて中継のカヤの外に置かれてましたね。
 みんな盛り上がりたいんだからいいじゃないの、という考え方自体が私は大嫌いですけどね。マスコミに関わってる連中でどれだけこの考え方の存在を認識してる奴がいるかどうか疑問だけど。

汚いオトナになっちまった

 高濱さん、コメントありがとうございます。
 あら、わかりにくかったですか。
 「結果の部分で判断する」のは視聴者であって、マスコミとは書いてません。

 スポーツ報道におけるマスコミのウエイトの置きどころは、マスコミの人に聞かないとわかりませんが、ちんけな業界紙がウエイトを置くのは、おカネです。

高濱さんへ

いきなりですが、僕はサッカーに・・・
いや、スポーツ全般にほとんど関心が無い人間です。
(だからといって、スポーツを軽視するつもりはありません。国境を越えて価値観の共有出来る、素晴らしいものだと思っています)

ゆえに現在、日本チームが置かれる苦しい状況を聞いても、「そうか・・・大変なんだなぁ」と思うのが関の山です。
いや、窮地に居ることが分かったので、逆に少しだけ興味が湧いたりもしましたよ。これで決勝トーナメントまで行けたなら凄いと思いますし。
サッカーに興味の無い、ある人間の抱いた感想はこんなところです。

そういえば・・・
僕が中学の頃、クラスのほぼ全員がw杯の話題で盛り上がっていたのに驚かされました。学校でも特別にTVを点けたりして。はぁぁ、それくらい凄いものなのかと。需要と供給を考えた場合、今の過熱報道でも釣り合いが取れているんだろうな、などと思います。ぼんやりと。

しかし、サッカーに興味無しの立場にかえれば、何か行き過ぎているような気もしますが、ただの個人的な偏見かも知れません。自分にはよく分かりません。

Re:W杯に関しての報道の在り方として

>「ブラジルは優勝候補である」「日本はクロアチアに引き分けた」というように事実を伝え、その上で、今よりもう少しプラスの感情で訴えても良いのではないか?と、私は考えます。

プラスの感情で訴えても良いのならマイナスの感情で訴えてもいいんじゃないでしょうか?
というか、そういう感情論とか精神論で話をしたいのならスポーツ紙を見れば良いと思うのですが…

W杯

かじかさん>そういえば、W杯の放映権を握っている広告代理店D社も、W杯のおかげで儲けていると聞きました。
 ご意見いただきまして、ありがとうございます。

H7卒さん>そうです、視聴者が判断を下し興味を示したのですよね、理解していながらも、私の書いた文章が誤解を招くものであったようです・・・文章って本当に難しいと思います。すいませんでした。

村瀬一路さん>私も、サッカーに関心のない人間です。サッカーに関心がない私でも、「ん、このキャスターネガティブなのでは?」「このテロップはネガティブのような気がする・・」と感じます。
ただ、もしかすると、村瀬さんのように、興味の無い人間の個人的な偏見、に値するのかもしれません。

ネガティブペナルティ

>私も、サッカーに関心のない人間です。
あら、そうだったんですか。しかし確実に
俺よりは関心がおありだと思いますよ。

>サッカーに関心がない私でも ~ネガティブのような気がする・・」と感じます。
なるほど・・。僕も報道ステーションはちょっと見ましたけど、
そこまで、絶望ムードは感じなかったですね。俺が鈍感過ぎるか。
対して、高濱さんが鋭過ぎるのかも知れませんよ。

俺がネガティブに感じるとしたら。例えば
もう番組の照明とか少し落としてあって、
「日本、終わった・・・」とか言ってたら
こりゃあ、と思いますけどねw

ただ、大ピンチなのは事実ですし、報道が前向きであると逆に違和感もあると思うのですが どうでしょうか。

ちなみにタイトルに深い意味ありません。お気になさらず。これもらうと、しばらくゲージが溜まらなくな・・ 失礼しました。

前、後の前にまず足元を見るべき

ポジティブ、ネガティブと言われますが、まずその基準となる中間は一体どこにあるのか考えてみると、それこそが「グループリーグ突破は厳しい」ということになるのではないでしょうか。
ネガティブなのではなく、それこそが至って普通の反応だと思われます。
事実としてグループリーグ突破は難しいと認めながら、まだ一応希望がないわけではない。
至って普通で無難な報道ではないでしょうか。

私個人としては、もう絶対負けてるんだから希望とか言っても見苦しいだけじゃないか、というネガティブ目線なんですが。

いいえどういたしまして

WBCの例でいいたかったのは、マスコミの思惑と視聴者の興味は必ずしも一致しないということ。
 それを高濱さんは「理解していながらも」、WBCの例をマスコミのウエイトの置きどころという話題に変換していた。しかも主語を「視聴者」から「マスコミ」に変えて。でも1484@H7卒の引用であることはそのままにして。そんなだから、コメントの趣旨を誤解されているのかと思って、さらにコメントを追加した次第。
 わたしのコメントと高濱さんの疑問は別の話なのだから、あえて引用することもなかったと思うんですがね。

 書いた中身に反論くらうのはいっこうにかまわないのですが、趣旨をねじ曲げられるのは、ちょいとゆかいじゃないなあ。
 粘着スマソ。

確かに

>「日本の決勝進出は厳しい」といった印象を受けてしまい、ニュースを拝見する度に少し残念な気持ちになってしまいます。

同感です。実際に周りでも、その報道に影響(もちろん個人の主観も入っていると思いますが)を受けているのかW杯を見るのを
やめてしまったり、諦めつつある人がいます。

必ずしも報道だけの影響ではないでしょうが、特ダネで
小倉さんがドイツから「いやーもうこれはドイツを観光して
帰るしかない」というような発言をしていました。

リポーターの何気ない発言によって、私のようにサッカーに詳しくない人間からしてみると、そんなに日本はもう厳しい状況にあるのか、と判断してしまいます。
もう少し報道側の主観を入れるにしても考えて欲しいと思いました。

グローバル・スタンダード

サッカーに限っては,サポーターに徹する報道が国際標準みたいですね。一縷の望みがある限りは「希望を捨てずに応援しようぜ!!」みたいな。もちろん,期待が裏切られたら,バッシング。なので,別に事実から目を背けた「願望」報道が溢れても,サッカーに限っては許せるのかと。

ただ,日本の場合は「大本営発表」を通り越して,こんなメンタリティが流れているから嫌かも。

「神国ニッポンはいざとなったら神風が吹く! 竹槍でもB29を堕としてみせる!!」

愛国心の行き着く末は,やっぱり神道(八咫烏ですし)と「撃ちてし止まん」の精神論なんですかねー。で,神風が吹かなかったら「一億総懺悔」。「選手や監督には何の責任もない。悪いのは,われわれサポーターである」という自虐。

事実を伝え、+αの部分で、というけれど

高濱さんの主張は、「事実は事実として伝えたうえで、+αの感情論の部分はもっとプラス方向でやってね」ということだと思います。

ところが、「事実を事実として伝える」にもいろいろある。本当の事実を冷徹に伝えれば「日本はF組中、実力第4位」としか伝えようがない。「ほぼ海外現役組のオーストラリアと海外控え組が何人かいるだけの日本では、勝負にならない」「日本代表の正キーパーは英プレミアリーグでは控え選手で、つまりイギリスで上から十何番目以下の実力にすぎない」というのが事実なんだから。むろん世界のメディアはそう報じた。私も自分のサイトで事前に「0-2とか1-3という情けない試合だけはしないでほしい」と書いた。

ところで、オーストラリア戦まで、そのような「事実」を報じたメディアはほとんどない。また、オーストラリア戦までは、ほとんどのメディアが感情論の部分で「絶対勝つ!」とプラス方向の話をした。私は、どうせお祭りなんだから、それで全然いいと思った。国の行く末を決めるような問題では、そんないい加減な報道は放っておけないとしても、サッカーの話なんだから、いいんですよ。

で、クロアチア戦までも、ほとんどのメディアが感情論の部分で「絶対勝つ!」とプラス方向の話をした。私は、どうせお祭りなんだから、それでいいと思った。

ところが、それにも引き分け、いよいよ後がなくなったから、メディアの感情論の部分で「難しそう」とマイナス方向の話が出てきた。私は、事実難しそうなんだから悲観論が出るのは当たり前だし、どうせお祭りなんだから、それでいいと思います。

そもそも、事実を事実として「決勝リーグには行けそうにない」と伝え、それに付け加えて「でも、絶対行きます。大丈夫!」とは、キャスターもアナウンサーも言いにくいでしょう。「お前の読んだニュースとコメント、どっちが正しいんだ?」と突っ込まれたとき困るからね。だから、古舘伊知郎は朝日・松木を引用することで逃げて、自分の意見をいわなかった。いいんじゃないですか、それで。「絶対勝つ!」は、お笑い芸人にいわせておけば、いいんじゃないの。

高濱さんに聞きたいんですが、古舘伊知郎、河野明子、加藤千洋あたりが、なんでもかんでも「勝つ!」といって、その通りにならないことが続いたら、彼らの読むニュースがどんどん嘘くさくなっていきマズイんじゃないかとは、思いませんか?

キャスターの立ち位置って難しい・・・

報道キャスターが自分の意見を言うってことは、そもそも報道番組では難しい気がします。彼らの中にだって、W杯については日本の勝利を願う人もいれば早々に見切りをつけてる人もいるでしょう。でも彼らは、番組の中で事実を伝える立場の人間なんだから、中立であるか喋らないかしかないと思うんです。(小倉さんなんかは結構自分の意見も言うけど)
でも事実を伝えるだけでは、視聴者としては情報が乏しい。もっと多方向から色々な人の意見も聞いておきたい。だから、コメンテーターとかご意見番みたいな人が必要になってくるのでは?それこそ芸人が。

山本彩子さん、中立って何ですか?

山本彩子さん、中立って何ですか?

たとえばイラク戦争を伝えるときは、イラクと米英他多国籍有志軍との中間に立って、中立な立場で伝えればいいですか?

拉致問題では、どういう立ち位置が中立ですか? 北朝鮮と日本のどっちでもない中間点ですか? 金正日と横田さんの中間点ですか?

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