テレビ報道を考える!! 日本大学 藝術学部 放送学科 「放送特殊研究V」ブログ

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開設:2006-05-25 (通年 4単位 3年以上 選択 江古田校舎 放送学科専門科目)

日本大学藝術学部放送学科「放送特殊研究V」(担当講師/坂本 衛)のブログ。2017年度のテーマは「放送・報道における日本語表現の研究」です。

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田原総一朗の遺言 2010-10-29

【今週はこれ↓】
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BSジャパン開局10周年記念番組
田原総一朗の遺言
~タブーに挑んだ50年!未来への対話~
2010年10月23日夜9時~放映
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BSジャパン(テレビ東京系)サイトの番組概要より

しかし、田原が”テレビ東京(坂本注:当時は東京12チャンネル)の優れたドキュメンタリー作家”であったという事実を知っている人は少ない。
田原自ら、テレビ東京のディレクター時代を「自分の原点」だと言う。
そんな田原の原点である、基調なドキュメンタリー作品が、今も60本以上、テレビ東京にひっそりと保管されている。

●同じく上映予定作品
『バリケードの中のジャズ』~ゲバ学生対猛烈ピアニスト~ 山下洋輔 1969
『宣言ポルノ女優』白川和子 1972年
『オレはガンじゃない!』~片腕の俳優・高橋英二の一年半~ 1970

●坂本は、大学2年か3年だったころ、この田原総一朗というおっさんと出会ったことがきっかけで、メディアだの週刊誌・月刊誌だのの世界に入った。いまも本づくりなどで仕事することがある。『オレはガンじゃない!』~片腕の俳優・高橋英二の一年半~については、昨年度も授業で見せた。田原本人の話は当ブログに掲載済みなので、各人は検索してください。

コメント

タブーだからイイ!タブーだから見たい!

本当にタブーだらけだと思いました。
しかし、タブーだからこそ、私は田原作品に見入ってしまったのだと思います。

ポルノ女優を取材対象として選んだところまでは、まだ私も理解できました。
涙を流しながら、自分自身の人生について語る白川さんの映像には胸が熱くなりました。
ここで終われば、感動のドキュメンタリーとして成立し、白川さん自身の好感度もアップするのに、さらにタブーに持っていくのが凄腕の田原さんなのだと思いました。
美人な女性を目の前にして、にやにやしているおじいさんの顔は、今になっても鮮明に思い出せるほど強烈に印象に残っています。

高橋英二さんのドキュメンタリーの中で、最も衝撃的だった映像は、ホルマリン漬けにされた右腕でした。
切断した体の一部を、まさか映像で見ることになるとは全く思っていませんでした。
私は、あのような映像を見ても一瞬驚くだけで終わりますが、苦手な人にとっては絶対に見せてほしくないタブーな映像だったのではないでしょうか。

「僕のドキュメンタリーは、やらせだ」と田原さんはおっしゃっていました。
私は、田原作品の全てがやらせではないと思います。
やらせの部分もありますが、そのやらせが被写体の魅力を引き出していたように感じました。

被写体の魅力が、ちゃんと私にも伝わってきた。
だから、ちゃんと作品を覚えている。
私は、田原作品が好きです。

おれはガンじゃない! 片腕の俳優 高橋英二の1年半

田原さんの言葉で印象的だったのが「土俵」という言葉でした。「力士は土俵の上でこそ本来の姿。その土俵を僕は用意するんだ」と。 

この作品の土俵を「闘病生活」にするのか「華々しい最期」するのかでは全く違ったでしょう。 どの被写体にどの土俵を用意するのかがとても重要なことがこれでわかります。

その結果、自分はガンじゃないと思い込む高橋英二という存在がでてきました。 「人間がいかに都合の良いように考えるか」という重要なファクターが浮き彫りになるところです。

森達也さんのはこのことをフラスコで化学反応を確かめていくという例えでした。

カメラから仕掛けていくドキュメンタリーがなぜおもしろいのかが分かりました。

ホルマリン

この日に出席できずDVDをお借りしましたが
一人で家で見るものじゃないですね。
本当に気持ちが悪くなりました。

看護師の友人にこの話をしたら
「あたしなんで腕どころか
ホルマリン漬けされた臓器とか
いつも見てるけどね」

と一蹴…


絶対に看護師にはなれないと
改めて思わされました。

田原総一朗入門

私は田原さんのことを詳しく知りません。記事の通り、ドキュメンタリー作家であることも映像を見て初めて知りました。しかし、見ることのできた少ない作品の端に触れただけでも、優れたドキュメンタリー作家だということは伝わってきました。

宣言ポルノ女優は初見でしたが、途中までそのままカメラを回しているものだと疑いませんでした。ところが後半に進むにつれ、白川さんと老人の関係が面白い程展開していく。映像が終って、全部台本なのかと考えさせられました。カメラを意識させた上で撮るのがドキュメンタリーという思いを持ちながら、あそこまで被写体が動いたものが撮れるというのは、正直すごいの一言に尽きます。テクニックなのか、被写体との関係構築が上手いのか、感覚に頼っているのか、実質のところ詳細が分かりません。しかし、学生やパネラーの質問に明確に答える田原さんからは、確固たる自身の主義とスタイルを築き上げている感が見てとれます。

長い目で見れば、作品というものが人にとってトータルでプラスかマイナスなのかなんて分かりません。けど、何処かしらの方向に突き詰め、確立された作品のみが、大きな話題や物議、人気を得る。視聴者を動かすのは、何時でもそういう作品だったということを思い出させてくれる番組、そして田原総一朗という人物の一端が見える良い入門映像でした。

芸術家?クリエーター?

色々とこの人(田原)は独り善がりの芸術家気取りなんだろうと、バカみたいに見える場面もありましたが、所々で彼の発する言葉には非常に共感が持てました。
「その人を傷つけるけど、それ以上のものを得られればいい。」
「それは真実か事実か。真実で事実。ふわけは難しい。」
これらはまさに私も思っていましたし、何だか代弁してくれたかのような気分です。
そして最後に言った
「今こんな番組はできるのか。出口がなければ入り口も小さくなる。」
という言葉が全てを表していると思いました。
別に田原になりたいとは思いません。他所で見る彼の主張には一貫性を感じられなかったり、面白いと思えません。
ですが精神論、作品作りの姿勢として、私は彼のようでありたいと思いました。

実にカルト

もはや田原総一郎天晴れというしかない内容であったと思われる。ポルノ女優の老人ホーム慰問の風景が、観ようによっては、マニア受けを狙ったポルノ作品にしか見えないところなどは、ドキュメンタリストの腕によるところが大きいといわざるを得ない。
ガン患者俳優に関しては、ホルマリン漬の腕越しにそれを見つめる風景を撮るなど演出にも抜かりがない。そのくせ、「彼は演じている」とまでコメントしてしまうのだから、現実か、虚構かの線引きを抽象化してしまっていて、これはまいった。
まるで演劇、ひとつの芝居をみているような気分にさせられた。ドキュメントがおわり、死んだはずの俳優が、今にもエンドロールで登場しそうな気がした。
久々にカルト化しそうなドキュメントだと感じました。

衝撃

老人ホームにポルノ女優が訪れて…
この映像にはかなりの衝撃を受けました。
というか、このシチュエーションを設定する田原総一朗さんの感性に驚きました。
また、オレはガンじゃない!は、見ていて混乱しました。
これは本当なのか?嘘なのか?
ホルマリン漬けされた腕・・・これをカメラで撮るという事実。
田原総一朗さんの作品を見て、
むしろ、この番組を制作しているスタッフ側にカメラを回したくなってしまった。

クリエイティブ魂

僕はこの授業に出席することが出来ず、先生から先日お借りして家で見たのですが、なかなか衝撃な映像が多かったです!
ホルマリン漬けされた腕、AV女優が老人ホームを訪ねるシーン……
やってはいけないと認識されていることをやってしまう田原さんのおもいっきりさと、こうすれば絶対に面白いものが創れる!!だからこの映像を撮るんだ!!という信念!クリエイティブ魂が画面を通して伝わってきました。

人を撮影するというコト

ドキュメンタリーは被写体と撮影側の人間関係が作品になったものと考えていた私は『オレはガンじゃない!』この作品をみて、被写体の魅力を撮るだけではなく善くも悪くも魅力をひき出し撮影する田原さんに衝撃をうけました。

正直に言います

討論番組でお見かけすることが多い田原氏ですが、私は嫌悪感を抱いてしまいます。
確かに、はっきり物言う姿は見ていてすっきりする部分もあります。しかし、全てがやりすぎです。公共の電波に乗って多くの人にみられる人物であるなら、自分の言動を抑えることも必要ではないでしょうか。

田原さん

田原さんのドキュメンタリーを見て
正直びっくりしました。
花嫁とやったり、AV女優が老人ホームにいったりと。
自ら体をはって取材をしている田原さん。
この前情熱大陸で特集をされていました。
彼はやはり考え方も人と違うのが
わかったのですが、
人と話すことが好きなんだな
っていうのがとても感じました。

野性がたりない!

出てくる人物たち、それを撮った田原さんを含め、この時代の人たちの野性味に非常に魅力を感じました。

なんか、まだ進化しきれてないっていうか、なんか醜くて、人間臭い感じにすごいパワーを感じました。

逆に現代人ってスマートすぎて、つまらん!
自由になったし、差別も減ったし、最近、すごい嫌なやつって減った気がしませんか?
色々生きやすくなった反面、人間としてのリピドーを失ってしまったのではないかと思います。


だから、これからもっと人間が賢くなって、世の中が良くなるにつれて、どんどん人間に野性味が消えていき、人間的魅力(人間の中の悪)がなくなってしまうのではないかなと不安になるんです。

昔のような力のあるドキュメンタリーを、今のぼくたちに撮れるのか?

もっと人間臭く、醜く、強いリピドーを持って生きなきゃなと思いました。


まあ、そういうことを思っちゃう理性的な部分が、野性じゃないんですが。

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日本大学藝術学部放送学科

●このブログは、日本大学藝術学部(日芸またはNGと略)放送学科の授業の一環として設置しています。学外の方も自由に閲覧やコメントしていただけます。学生らの活動を厳しく、ただし温かく見守っていただければ幸いです。学生には「ブログ炎上も授業のうち」といってあります。

●ブログ開設は2006年ですが、1999年からマスコミ演習、マスコミII、放送特殊研究Vといった授業を担当しており、2005年以前のレジュメなど古いものも置いてあります。(坂本 衛)
 

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