テレビ報道を考える!! 日本大学 藝術学部 放送学科 「放送特殊研究V」ブログ

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開設:2006-05-25 (通年 4単位 3年以上 選択 江古田校舎 放送学科専門科目)

日本大学藝術学部放送学科「放送特殊研究V」(担当講師/坂本 衛)のブログ。2017年度のテーマは「放送・報道における日本語表現の研究」です。

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THE COVE、You Tubeなどにつき 2010-04-17

【第1回で話したことの追加】
●THE COVEは、先日試写を見てきた。直近のアカデミー賞長編ドキュメンタリー部門受賞作だが、受賞するだけのことはある出来だと思う。とくに「おもしろく見せる工夫」「おもしろがらせる演出」は学んでよい。

●テレビその他でも報道されたことのない映像を見ることができる。そのような映像を見る・見せるのはよいことだ(中身がどうであれ)というのが、私の立場。内容に文句があれば、見て文句を言えばよい。「反日的だから上映すべきでない」といった主張には、私は徹頭徹尾反対。なお、サンプルDVDも持っているが、諸君に見せると営業妨害になってしまうから、それはしない。興味のある者は映画館で見なさい。
THE COVE

●You Tubeは、いろいろと使える。たとえばヒトラーの1934年ナチ党大会を描いた記録(宣伝)映画『意思の勝利』は、ドイツ本国では上映・販売禁止のはずだが、全編を見ることができる。レニ・リーフェンシュタールの出世作。
意思の勝利

【THE COVEにつき、授業で話さなかったことを追加】
●映画製作者側(監督)は、和歌山県太地のイルカ猟(入江追い込み猟。猟は漁とも書く)をやめさせることがこの映画の目的だと、作中で語っている。だから、これは「宣伝映画」であり、一方的な主張を展開し、扇情的に作ってある。この映画の内容が一方的だ、バランスが取れていないという人があるが、当たり前。相対する主張のバランスを取る宣伝映画なんてアホなものはない。製作側が堂々と宣伝映画と明言しているものを「これは宣伝映画だ!」といっても、「そうですけど、何か?」といわれるだけで、批判したことにならないので注意。

●で、宣伝映画は一切見る価値がないというのであれば、戦時下の文部省の宣伝映画である『学徒出陣』も見る価値がないという話になってしまう。私は全然そう思わない。宣伝映画にも、よくできた映画もあるし、心を打つ映像も、学ぶべきものもある。まったく当ったり前の話だが、念のため。

●映画を見た者は、コメントを。あれこれ議論しよう。

コメント

映画は見ていませんが……

この映画が製作されたことに、太地の住民の方が怒っているというニュースを見ました。
「映画のようなイルカ猟はしておらず、あれは作り話だ」、このように住民はインタビューに答えていましたが、映画と住民のどちらが真実を語っているのでしょうか。
映画を見ていない私には、まだ何もわかりません。

私も、ぜひ映画を見たいと思います。

2ちゃんねるで

「The Cove」を製作した監督のコメントが2ちゃんねるで話題になっていました。それは「日本の人にも是非劇場で映画を観て判断してほしい。」みたいなもので、「反日映画に金なんか払うな!!」等々のコメントがついていました。

放送学科の学生である以上先生がおっしゃっていた「観てから判断しよう」という言葉は当たり前のことだなとすんなり受け止められましたが、2ちゃんねるでコメントを書き込んだ普通の人々の思いにも一理あるなと感じていました。

しかしクジラ漁(調査捕鯨)はともかく、「イルカ漁」なんていうものが本当に日本の伝統なのか。だとしたら認知活動を怠っている、ということはないのかなどといった点からは、意外と日本人のアジェンダ設定のドキュメンタリーとして優れているのではと思います。
公開されたら自分の目で確かめたいと思います。

観てから判断

日本のドキュメンタリーは淡々としていて、面白く見せようという意識があまり伝わってこない物が多いと私は思っています。
なので、面白く見せる工夫や演出にはとても興味がある。
そういった点でこの作品を見たいと思いました。
先生がおっしゃっていた「観てから判断しよう」というのには賛成です。

ドキュメンタリー

The Coveは見ていませんが、この作品だけでなくドキュメンタリーのどの作品も、制作者の思いがあるからこそ作られるものなのではないかと思う。だから一方的でもバランスが取れていなくてもいいと私は思う。必要なのは、視聴する側が制作者側の考える善と悪に踊らされないことなのではないかと思う。

隠し撮りはOKか?NGか?

私もまだ映画は見ていませんが、先生がこの映画について授業で話していた時におっしゃっていた、「ジャーナリストとして隠し撮りはOK!」という言葉が印象に残っています。

私は隠し撮りはOKだと思います。それを決定づけさせたのは2000年11月5日に朝日新聞がスクープした旧石器捏造事件です。
あれは朝日新聞の記者が隠れてカメラを設置しなければ、石器時代の歴史は本当の歴史とは全く違う内容の歴史がもしかしたら10年たった今でも伝えられかねなかったです。
そういう間違った事実、違った事実が来世に伝わるよりも、隠し撮りをしてでも、正しい事実を来世に伝えるべきではないでしょうか?
以上の考えにより、私は隠し撮りはOK派です。

私も正直血が出たりとかが大の苦手なんですが・・・大学卒業までには見たいなと思いました。
そしてこの自分の目で確認しようと思います。

The cove

私は、世のなかにおこったものは全て見てみたいし触れてみたいと考えています。いろんなものに触れないと見識は広がらないし、自分の考えの中で凝り固まってしまうからです。
この映画も、ちゃんと自分の目で見てみたいです。

海豚を食べるのも文化

海豚を食べるところがある所は以前から知っていたので、そのことに関しては驚きはありませんでした。地域によって土地独特の文化があるし、それは大事な伝統だから大事にすべきことだと思います。
もちろんそのことに関して人それぞれの価値観があるので、賛否両論だと思います。ただ、僕が思うに反対する人達は牛や豚を食べているのに、知能が高いからと言って海豚や鯨を食べるのはダメというのは、おかしいと思います。

ドキュメンタリーの本質とは?

今年度の授業ではドキュメンタリーを扱う先生方が多く、好んでこのジャンルを見る方ではない私も多くの映像を見て勉強しました。
しかし、多くの映像には不自然さが感じられました。それもそのはず、その映像は取材対象者や周囲の人々がカメラの存在を知ってしまっているからです。たとえ取材対象が野生の動物でも、非日常であるカメラの存在は警戒してしまいます。それが人間ならばなおさら意識してしまう。それゆえドキュメンタリーの本質が失われてしまったのではないかと考えます。
「隠し撮りだ」と騒いだ日本人。では、断ったなら世間体を気にせず、普段通りの漁ができたか。私にはそうは思えません。上映期間中には見に行くことができなかったのが残念です。話題作ではあったし、日本人の姿を客観的に見れる映像なのでDVDを入手してみてみようと思います。

THE COVE

私は結局「THE COVE」を見ることが
できませんでした。
しかし、この問題は数カ月たった後でも
問題になっていました。
これを見れなかったのは残念でした。
これから日本の問題の作品が出てきたとき
このようになったら今以上に
難しくなってしまうのではないかと
これからマスコミに行く立場にとっては
複雑なきもちです。

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日本大学藝術学部放送学科

●このブログは、日本大学藝術学部(日芸またはNGと略)放送学科の授業の一環として設置しています。学外の方も自由に閲覧やコメントしていただけます。学生らの活動を厳しく、ただし温かく見守っていただければ幸いです。学生には「ブログ炎上も授業のうち」といってあります。

●ブログ開設は2006年ですが、1999年からマスコミ演習、マスコミII、放送特殊研究Vといった授業を担当しており、2005年以前のレジュメなど古いものも置いてあります。(坂本 衛)
 

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