テレビ報道を考える!! 日本大学 藝術学部 放送学科 「放送特殊研究V」ブログ

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開設:2006-05-25 (通年 4単位 3年以上 選択 江古田校舎 放送学科専門科目)

日本大学藝術学部放送学科「放送特殊研究V」(担当講師/坂本 衛)のブログ。2017年度のテーマは「放送・報道における日本語表現の研究」です。

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鳥取方式による校庭芝生化普及キャンペーン報道(日本海テレビ) 2009-12-11

●鳥取方式による校庭芝生化普及キャンペーン報道(日本海テレビ)は、2008年度ギャラクシー報道部門の大賞受賞作

●坂本は放送批評懇談会のギャラクシー賞選奨事業委員会・報道活動部門委員会の委員長。
審査は、委員それぞれが応募作のDVDを見て、メモなんかを作って別の日の審査委員会に臨むわけだが、坂本は自宅で一目見たとき、これが2008年度の応募作でいちばんよい、これが大賞だと思った。

●これに触れた坂本の総評は以下(GALAC2009年7月号所収)。

各局の熱意と頑張りを
高く評価する


 テレビ・ラジオ報道の多くは、単一の番組として完結しない。系列局の総力報道、地域局の連携報道、複数番組での調査報道、番組内特集で伝えるスクープ報道、番組内コーナーで伝える報道、イベントやサイトと連動するキャンペーン報道などがそうだ。そこで、「番組」ではなく「活動」を対象に報道活動部門がスタートして、今回で七年目となる。
 二〇〇八年度(〇八年四月~〇九年三月)の応募数は二九と、前年度よりやや増えた。百年に一度とされる経済危機で、放送が私たちを取り巻く厳しい現実の意味を再確認する必要を痛感した結果ならば、結構なことだ。放送局や制作者のみなさんの間に賞に対する理解が広がっていることも、うれしく感じている。
 一年を通しての応募作の印象は、「テレビ・ラジオ報道は、とても頑張っており、立派なものだ」という一言に尽きる。委員が毎回口にし、私も同感するのは、「報道活動部門の応募作だけを見れば、テレビはくだらないとか一億総白痴化の元凶とかいう言説が、まったく的ハズレだと実感できる」ことである。
 〇八年度も前年度から引き続いてテーマの多様化が見られ、これは大歓迎したい。強いて分類すれば環境関連が三分の一を占めるが、地方局の使命や得意技を明確に自覚し、地域に密着した個性的な切り口を持つものが多い。リサイクル・子ども・食と環境など具体的な各論に踏み込んだもの、多角的な視点から問題を扱うものがほとんどで、バラエティに富む点も評価できる。
 地方行政の問題、経済危機や過酷な労働問題、子どもの問題を扱うものも目立った。また、言論・報道の自由、女性たちが参加する番組づくり、過去のドキュメンタリーの現場再訪・検証など、メディアや制作者自身のあり方を問う報道活動が見られたことも特筆してよい。
 大賞に輝く日本海テレビジョン放送「校庭芝生化キャンペーン」は、行政への批判や要求ではなく、行政に頼らない「対案」を紹介し応援する点がすばらしい。結果的に、肥大化・硬直化する行政の現状、緑の環境の大切さ、子育てや学校教育のあるべき姿、国際・世代交流の意義、草の根的な参加社会の重要性などを具体的に提示して、説得力がある。
 おどろおどろしい行政追及ものよりはるかに地味な作りだが、行政の手法とはケタ違いに安価で効果的な手法を示し、結果として痛烈な行政批判となる。この行き方に、全局が学んでほしいと願う。
 優秀賞の朝日放送「クエ偽装」は、粘り強い長期取材のたまものだ。当事者へのしつこいまでの取材こそが報道活動の基本だと力強く示したことを評価する。
 同じく優秀賞を得た札幌テレビ放送「そこにある地球温暖化」は、洞爺湖サミットで氾濫した総花的な環境報道とは対照的に、北海道ならではの身近な温暖化を丹念に追う。その狙いと手堅い作りを評価する。
 以下選奨のNHK「名ばかり管理職」キャンペーンは圧倒的に部厚い取材を重ね、豊富な番組枠を駆使して、管理職の名で働かされる若者たちの悲鳴を伝える。十二分に発揮されたNHKの底力を評価する。
 関西テレビ放送「食物アレルギー」キャンペーンは、誤解する人が多い難問を、アレルギーをもつ子の家庭に密着するなど丁寧に取材した点を評価する。納豆問題で味噌をつけた局が、同じ食の問題を扱う番組で借りを返すのは、よい反省の仕方だ。
 毎日放送「農水利権追及」は、大阪局が中央官庁の霞ヶ関利権に切り込んで、系列キー局の報道にも貢献した。他局が敬遠しがちな難しいテーマに挑む姿勢を評価する。
過剰なバラエティ色が鼻につくものもあったが、各局の報道活動は、局と地域に応じて個性的であり、強いヤル気が感じられた。みなさんの一層のご活躍を祈りたい。

●参考:日本海テレビ 福浜隆弘アナ日記

コメント

コメント書き込みテスト

これはコメント書き込みテストです。

問題なく書き込めるじゃん

コメント書き込みテストをしてみた。
別に、問題なく書き込めるじゃん

三つとも坂本のコメント

#以下が異なるのは、パスワードを打ち込むとき、何か余計な一文字が入ったらしい。

芝生を裸足で走りたい!

正直、校庭の芝生化と聞いて「あ、そう」ぐらいにしか思えなかった。
羨ましいとか狡いとも思えなかったことに、今は恥すら覚える。
最後に力いっぱい外で体を動かしたのは、いつ頃だっただろうか。

画面に映る子供たちは、楽しそうに走り回っている。
面倒なはずの管理を、笑顔でこなすのは大人たち。
ニール・スミス氏が推奨し、それに賛同し、社会が少しずつ変わっていく過程に、いつしか私は夢中になっていった。

韓国にも広がる鳥取方式。
都知事は業者に依頼し、数倍の金額で芝生化を進めるという。

とても静かに、大きな問題を提起した番組は子供たちの笑顔で終わる。
裸足で走り転げる姿に、今では「いいな」と素直に思える。
ただ単に現状を伝えるだけでなく、その後をきちんと放送する姿勢に、改めてこの番組の魅力を感じた。



全国放送で流してほしい

校庭を芝生化することで校庭を使う生徒だけでなく、地域の住民が学校との交流が持てるという良いことだらけの試みに日本全体で取り組んでいってほしいと思いました。
私が上京した当時、東京の学校の校庭が芝生はもちろんのこと土や砂でもない校庭を見かけてとても悲しい気持ちになったことを思いだし、一日でも早く芝生の校庭が子供たちの元に届くのを願いました。
そして、この題材に目を付けた制作者の方は、芝生化をやっているという情報を伝えるのではなく、そのニュースが世界中に広がってくれることを願って取り組んでいた結果が多くの人を幸せにしていると思いました。

テスト

芝生の校庭の力

庭を芝生にしたかったんだと言っていたのを聞いたことがあったので、母に、「うちの庭も鳥取方式で芝生化しようよ!」と、提案したら、
「芝生ってね、お金がかかって、手入れも大変なのよ!!」
と、言われてしまいました。
負けじと、
「鳥取方式はお金も手間もかからないし、成長が早いから植えたその日から踏んだって平気なんだよ!雑草と芝生を共存させるから、もう、草取りしなくてよくなるんだよ!」
と、説明しましたが、
「芝生って大変なの!!!」と、まったく信じてもらえませんでした。
『日本人の芝生に対する固定観念』という言葉を、二ール氏は使っていましたが、私の身近なところにもその意識にガチガチに固まった人間がいて、二ール氏の活動の壁の大きさを感じました。

「校庭が芝生でないことは日本の子供のハンディキャップである」という二ール氏の言葉に、はじめはピンときませんでした。しかし、VTRを見ながら、転がったり、寝転がったりと、砂利では考えられない体を大きく使った動きが、芝生の校庭ではできると気が付きました。子供の頃に逆上がりができなかったら、大人になってからをできるわけが無い。子供の頃から、体のいろんな筋肉を動かして、運動神経を発達させることが、心身の成長にとても大きな影響を与える。芝生の校庭の可能性を感じました。

ギャラクシー賞の受賞作を見たとき、「それぞれの作品はそれぞれの局にしかできない報道だった」という、先生の言葉が印象に残りました。「自分しかできないという意識」が、粘り強いよい取材に繋がるのだと思いました。
アイドルの薬物使用や、整形し逃亡する容疑者の中継など、どのチャンネルをつけても同じような番組が放送されている中、画面に釘付けになってしまう作品でした。

食物アレルギー

時間の都合上、最初のしか見れなかったのですが、保育園で食物アレルギーの子供をみたり、私自信が軽度とは言えアレルギーをもっているので、見ることが出来て良かった。
私は蕁麻疹が出来て熱が出るくらいで、アレルギーで死ぬというのは考えになかった。
一口が生死を分けるっいうのは、本人と家族にしか判らないものだと、何故アレルギーで死ぬのかと、周りの理解が必要なのだと強く訴えている作品だったと思う。
家では滅多に見ないジャンルを見ることができて良かった。

全国に広がる活動ってすごい

この番組を見て、こういう番組をもっとテレビで放送してほしいと本当に思えました。お金をかけずとも地域の人の協力で、住み良い街をつくる。そのリーダーシップを取っていたのが外人さんだった事にも少し驚いたし、尊敬しました。

遠くから自治体が見学が来たり、サッカー選手が見学に来たり、一人の人間の働きかけが及ぼせる影響力について、見直せる良い機会になりました。
活動は全国に広がっているみたいなので凄いと感じました。
でも芝生の維持には地域の協力が不可欠なので、人ごとではありませんね。

ある者の非常識は、またある者の常識。

芝生の管理に莫大なお金がかかるということ、鳥取方式という芝生化の方法を考えた人がいて、それを用いれば安価で芝生を設置できること、そしてそれを広めることに尽力したのがニュージーランド出身のニール・スミス氏であったこと。そのすべてにいちいち「はっ」とさせられ、最後までわくわくする気持ちが続いていた。ドキュメンタリーの名作というと、どこか社会の闇や悪へメスを入れる重いタッチのものを想像してしまうが、この作品は終始一貫して芝生化運動が広がりを見せていく様子、子供たちや地域住民、そしてニール氏の笑顔で構成されており、ひじょうにさわやかな作品であった。だが、これもまたドキュメンタリーなのだと感心してしまった。

素晴らしい点は、ニール氏の「ニュージーランドで当たり前なのだから、日本でも絶対に可能であるはず」とい強い思いであった。彼の考えを聞いて、国ごとの文化や常識はそれぞれ違うのだということを感じた。作品のテーマには『肥大化・硬直化する行政の現状』とあるようだが、決してそんなことはないと思う。行政ならずとも、土のグラウンドで育ち、それを当り前のものだと思っていた我々市民にとっても、安価で芝生化が成功できることを信じることができない人も珍しくないのではないか。そんな日本人の「非常識」を、ニュージーランドの「常識」で打ち破ってくれたニール氏の話は本当に爽快なものである。

21世紀の現在、国際的にも地球温暖化などで課題点が多い中、重要なことはニール氏のようにそれぞれの地域の「知恵」を出し合うことだと思う。どんな国や地域や民族にも、それぞれの常識があり、それぞれの知恵がある。それらは必ずしも他者にとっても常識や知恵であるとは限らないだろうが、そう成り得るものもたくさんあるはずであろう。芝生化運動のような運動が、これからどんどん出てきてほしいと思った。

もっと身近に。

イギリスへ行っていた頃、とても印象だった風景があります。
それは、ロンドンという大都会の中でも緑が本当に絶えず辺りにあったということ。
その緑というのが、木々はもちろんですがとにかく芝生が多かったのです。
数多くある公園は、ほとんどが一面芝生であり
お昼になると、会社員や学生がみんなその芝生の上に寝っ転がたりしていました。
その風景は、時間がゆっくりとながれていて、とても日本では感じられないものがありました。
せかせかと早足で生活している日本人。なんだか環境の違いも大きいのかなぁとも思いました。
木々が増えてゆくことももちろんですが、もっと地一面広がる緑が増えていく世の中になってほしいです。

都内の小学校の状況

ある東京都内の小学校で、去年、校庭の芝生化工事が行われているのをみました。
その時はこの作品を見たことが無く、「芝生にするのか。贅沢だな。」などとのんきに考えていました。
でもこの鳥取方式について知り、あの工事は、もっと改善することができたのでは?考えるようになりました。
なぜかといったら、工事中は校庭が使えなかった。プラス、費用も多くかかっていたとわかったからです。
その小学校のホームページでは、校庭を芝生化したことにより、子供たちが外で遊ぶことが多くなったと報告されていました。
でももし鳥取方式で作られていたならば、校庭が一定の期間使えなくなる事も無かったし、安く出来上がる分、他の学へ費用が回せて、もっと芝生化が進んだはずです。
この作品をみていなければ、このような意見を持つこともできませんでした。

加藤さんの書き込みで
「どのチャンネルをつけても同じような番組が放送されている中、画面に釘付けになってしまう作品でした。」
とありましたが、私もそうだと思いました。

すいません

この作品を見たとき休んでいたので見ていないです。
申し訳ありません・・・

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