テレビ報道を考える!! 日本大学 藝術学部 放送学科 「放送特殊研究V」ブログ

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開設:2006-05-25 (通年 4単位 3年以上 選択 江古田校舎 放送学科専門科目)

日本大学藝術学部放送学科「放送特殊研究V」(担当講師/坂本 衛)のブログ。2017年度のテーマは「放送・報道における日本語表現の研究」です。

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テレビ、その「強さ」の研究 レジュメ12──テレビドラマの「強さ」 (2004-10-08) 2004-10-04


1)松×布×子からのメール

一応「報道」と名を冠しているものでも、どこかにおかしものを感じずにはいられない。何か放送はおかしくはないか?
特に最近の出来事に対して、考えを聞かせていただけないでしょうか。

……なので、ちょいと話し合ってみよう!!

2)ドラマって何だ?

○ドラマ(drama)=(1)演劇。劇。芝居。(2)戯曲。脚本。
○ギリシア語のtheatron (テアトロン)=見物する場所
 芝居=平安末期~中世に流行した延年舞曲を、観客が寺社の境内の芝生に居て見物。
 延年(えんねん)=東大寺・興福寺その他の大寺で、大法会後の余興として僧侶や稚児 の行なった芸能の総称。平安中期に起り、鎌倉時代に盛行。風流・連事・開口・当弁・ 倶舎舞・白拍子・若音など種目が多い。室町時代末には衰え、現在わずかの寺院に面影 を残すに過ぎない。延年舞とも。
○ギリシア語のdrama (ドラマ)=行動、する、演じる(=play)
 劇=激しい(劇薬、劇物)
○「見る者・見せる者」を現実の一つの空間に集合した、本質的に社会的な営為。
→もともとの意味のドラマは、場所と行動の2つを合わせ持つ。

○テレビドラマは、ドラマに含まれる「場所」をすっ飛ばした、あるいは茶の間に置き換えたもの。
→その結果なにが起こったか、考えてみよ。
・よりリアルに(場所と時間の制約なし、視点の変化、ロケetc.)
・よりフィクションに(虚構性が強まる)
・演出(作り手関与)領域が拡大
・観客の関与領域が縮小(より受け身に)、ただし数は膨大に
・拍手は視聴率に変わる
・〈見ているものが限りなく現実に近く、現実そのものであれ〉という虚構と現実の同一視の欲望と、〈見ているものに完全に同化したい〉という欲望――これは変わらない。

3)テレビドラマについて

○「多数・同時共有」の面で、ピカ1の強さ
・タダ、手軽、わかりやすい……
○「スポンサー」という存在
・まがりなりにも、制作部門に相当なカネが投下されるシステムが確立
・たとえば映画、小説、マンガに比べてどうか?
○視聴率の呪縛
・功罪の両面
○民放プロデューサー・システム(トレンディドラマ=ドラマのバブル以降)
・民放とNHKの違い(とても大きい)に注意
・プロデューサー主導――編成主導(俳優をまず押さえて物語はあとから)
・脚本や演出の共同化――「作品性」の欠如
・プロダクションへの外注化――局カラーが薄まり没個性化
・カネ喰い虫――トレンディ=バブル・ドラマの崩壊と、そのツケ

4)連続ドラマ(連ドラ)の不振

○理由を考えてみよう
・視聴者の「視聴行動」の問題(ながら視聴、長く薄い視聴)
・視聴者のニーズ・興味の多様化、分散化
・現実優位(いま、何がドラマティックか?)
・90年代以降、世界は大変化を来たし、国内でも95年大震災・サリン事件に象徴される大災害・大事件が勃発。この圧倒的な現実をすくいとっているか?
・制作現場のマンネリズム(冒険や挑戦をしない――視聴率至上の弊害)
・制作現場の疲弊(人材不足、制作費の削減)

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●このブログは、日本大学藝術学部(日芸またはNGと略)放送学科の授業の一環として設置しています。学外の方も自由に閲覧やコメントしていただけます。学生らの活動を厳しく、ただし温かく見守っていただければ幸いです。学生には「ブログ炎上も授業のうち」といってあります。

●ブログ開設は2006年ですが、1999年からマスコミ演習、マスコミII、放送特殊研究Vといった授業を担当しており、2005年以前のレジュメなど古いものも置いてあります。(坂本 衛)
 

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