テレビ報道を考える!! 日本大学 藝術学部 放送学科 「放送特殊研究V」ブログ

テレビ報道を考える!! 日本大学 藝術学部 放送学科 「放送特殊研究V」ブログ

開設:2006-05-25 (通年 4単位 3年以上 選択 江古田校舎 放送学科専門科目)

日本大学藝術学部放送学科「放送特殊研究V」(担当講師/坂本 衛)のブログ。2017年度のテーマは「放送・報道における日本語表現の研究」です。

週刊誌の影響力 2006-06-11

今日で書き込みが6回目になりますが、秋田小1殺人事件の話を書いていて、週刊誌の見出しやその影響力を考える書き込みをみなさんがしてくれています。そこで、今日は週刊誌の影響力について考えてみたいと思います。

・週刊誌の見出しの影響力
今回問題になっているのは週刊誌の見出しの影響力です。テレビで放送されないような事柄をあげるのもしばしばあるせいか、はたまた購買者の意欲をそそらせるためか、週刊誌の見出しは時に驚くほどオーバーです。また明らかに事件とは関係ないようなプライバシーを侵害していると思われるような記事も多々見られます。週刊誌の見出しには特徴があり、「○○か?」という疑問符を呈するところが異常に小さく書かれてあるときがあります。週刊誌だけでなく、スポーツ紙の見出しなどにも使われていますが、これは明らかに購買者の意欲をそそるためだけとしか思えません。断定と予測では、全く違うものだからです。これだけでも、見出しを見た人の印象は大分変わってくると思います。

そして、見出しが与える影響力ですが、確かに週刊誌の見出しがあるのは大都市圏にある電車などの中吊り広告です。私は様々な都市の電車に乗ったことがありましたが、驚くほど中吊り広告が無い電車もありましたし、地方で販売されている雑誌の見出しのみしか中吊りにされていない場所も有りました。
全国放送されるテレビとは違い、週刊誌の見出しを見て事件の詳細を知るの人は少数しかいません。しかし、週刊誌で取り上げられた事をテレビで取り上げたり、また週刊誌の見出しを詳しく紹介するコーナーがある番組もあります。

確かに一概に週刊誌の見出しに影響力があるとは言い切れませんが、人々の事件を見る目に何らかの影響をもたらす事は確かだと思います。

【森 智徒勢】

コメント

もちょっとテレビに引き寄せて

ここは「テレビ報道を考える」というブログなのだから、ただ「週刊誌の影響力」という大雑把な話ではなくて、もっとそれとテレビ報道を有機的に結びつける話──それらの相互作用とか、補完作用とか、どっちがどっちを後追いしているように見えるとか──を、したほうがいいんじゃないだろうか。森さん、テレビに引き寄せて、気づいたこととか疑問に思ったことなど、何かありませんか。

週刊誌はテレビにも影響を与えている?

そうですね・・・。
上記でも書いたようにテレビは週刊誌の記事をそのまま報道したり、伝えたりする事が多いと思います。芸能人の結婚報道などのゴシップ記事もそうですし、週刊誌の見出しをそのままテレビ番組の中で紹介することもありますし・・・。

番組を見ている限り、テレビの週刊誌に対する信頼度はかなり高いと思います。それは、テレビ番組を作る側がそう見てるのかもしれませんが。一方で週刊誌は報道熱などの問題点や、テレビのやらせ等についても言及する場が設けられているように思えます。しかし、テレビは週刊誌の記事言及する場が無いと思います。週刊誌の記事で裁判沙汰になった時にその情報を伝えるといった事はあると思うのですが、はっきりと「週刊誌のここが悪い!」などと言及しないのが不思議だと思います。
(私が知らないだけなのかもしれませんが・・・。)

週刊誌とテレビがつるむ場合がある

週刊誌が、特定のテレビ番組とつるむというか、協力または共闘する場合がある。

週刊誌は、発売日前、ゲラの段階であるテレビ番組にそれを見せ、週刊誌の路線・主張から大きくはずれないよう、事件を報じてもらい、合わせて週刊誌の表紙などを大きく紹介し、PRを頼む。

テレビ番組はPRすることと引き替えに、事前に提供してもらったネタを使って、独占スクープ映像(たとえば容疑者インタビュー)を撮り、他局に先駆けて放映する。

たとえば、ロス疑惑(三浦和義事件)のときの「週刊文春」とテレビ朝日「トゥナイト」の共闘がそうだ。

そのような協力関係、悪い言葉では出来レースがありうるということは、覚えておいて損はない。

トゥナイト 論評の変遷

2006-06-06-12 坂本衛氏曰く 
ロス疑惑(週刊文春」「トゥナイト」共闘とあるが 果たして?

ロス疑惑の1年前 昏睡状態の妻と米軍機で帰国したことを報じた「トゥナイト」はヒーロー扱いをした

それを見た私はすごい男がいるもんだ と思ったもんだ
テレビの意のままに

かくして 1年後 「トゥナイト」のロス疑惑報道 利根裕の狼狽報道振り 見られたものではなかった

1年前三浦和義を誉めそやしたのでは決してございませんから事の顛末を報じただけですから・・・とゆうようなことを狼狽しなが

ら懸命に言っていた まさに手の平を返したように ぶざまだった 利根川裕 そこにいた人人人 ディレクター テレビ朝日

それまで毎回のように見ていたのにそれ以来トゥナイトから縁遠くなった テレビってこんなもんか 口先八丁 信頼性???

テレビ朝日は週刊文春を見て こりゃ不味いと驚愕したんじゃないだろうか 共闘だそうだが実質墓穴だったんじゃないかな

追記
三浦和義ヒーロー報道を見ていて三浦和義の涙に違和感があった すごくあった だが(間違いのない)テレビのやっている事

だからとやり過ごしていた ところが週刊文春はそこに注目し掘り下げたんだな キッと 違和感に

計算高くやり手に見える 実際米軍機を使っている男が女房の不運不幸の現状に人前で国中のテレビの中で (父親が瀕死の

我子に涙するが如く)涙を見せるか 見せるわけないだろ

てなわけで その後の時の流れ 齢の積み重ねの中でテレビの内容をそのまま鵜呑みにするようなことは無くなりました

ワイドショウ的な番組が花盛りですが どれもこれも不平不満ばかり しっかりお金を溜め込んだ名の有るコメンテイターが国は

何とかしろ国は何とかしろと まるでお国におねだりしている 小学生幼稚園児が親におねだりするが如く 知性の欠片もない

まだまだあるが ここで止め

「週刊文春」と「トゥナイト」の共闘

「墓穴」かどうかの判断はご自由ですが、私の知る事実関係は以下の通り。

「疑惑の銃弾」取材キャップ・安倍隆典が「週刊文春」の発売前にテレビで取り上げそうな番組を探し、これに「トゥナイト」が乗った。発売前のゲラをレポーターだった高橋良典が読み、三浦和義の独占インタビューを行って放送した(たしか水曜)。三浦は週刊文春の発売(木曜)以後、メディアを避けたので、しばらく(1か月ほど)トゥナイトが独走した。

三浦逮捕の瞬間、二人とも一美さんの両親と一緒にホテルで逮捕映像を見守ったのだから、明らかに「共闘」または「協力」です。ある意味、被害者家族や警察とも協力関係があったわけです。

以上と、その1年前のトゥナイト報道は、基本的に関係ありません。テレビには、「テレビ局の意思」とか「番組の考え」というようなものはなく、あるのは「プロデューサーの意思」や「ディレクターの考え」だけだからです。ディレクターが日替わりならば、同じ番組が同じ週に矛盾したことを伝える場合すらあります。

なお、高橋良典も安倍隆典も、私がよく知る人物です。高橋良典とは大学時代からの付き合い。安倍隆典が「三浦とメディア報道」という本を書くといったとき関係者の取材をしたのも私(本にはならなかったが、データはいまもすべて持っています。当時、三浦をヨーロッパまで追い、宿の植え込みに隠れて見張っていたディレクターが、現在は民放テレビ局の首脳だったりします)。私が「共闘」と書いたのは、番組を見た印象だけからではありませんので、念のため。

「テレビの内容をそのまま鵜呑みにするようなことは無くなりました」というのは、たいへん結構なことと思います。地上デジタル放送、エコポイント、北朝鮮ミサイル、新型インフルエンザなど、到底そのまま鵜呑みにできないムチャクチャな内容ですからね。

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●ブログ開設は2006年ですが、1999年からマスコミ演習、マスコミII、放送特殊研究Vといった授業を担当しており、2005年以前のレジュメなど古いものも置いてあります。(坂本 衛)