テレビ報道を考える!! 日本大学 藝術学部 放送学科 「放送特殊研究V」ブログ

テレビ報道を考える!! 日本大学 藝術学部 放送学科 「放送特殊研究V」ブログ

開設:2006-05-25 (通年 4単位 3年以上 選択 江古田校舎 放送学科専門科目)

日本大学藝術学部放送学科「放送特殊研究V」(担当講師/坂本 衛)のブログ。2017年度のテーマは「放送・報道における日本語表現の研究」です。

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インタビューの力 2006-09-28

記事を書きつつうとうと・・・してたら今!目の前に無数のmが!(笑)

さあ今日は27日放送「スーパーニュース」を見てみたいと思います。
●青い三角定規元メンバー自殺(4分)
●飲酒事故民事で賠償3億(1.5分)
●安倍新内閣(13分)
●関東地方集中豪雨(3.5分)
●高圧線切断で大火災・ソウル(4分)
●庭先に珍客、ニホンアナグマ(5分)
●山頂の旅館出火「登山鉄道」使い消火(0.5分)
●雅子様祖父の告別式参列(1.5分)
●市川昭介さん急逝(4分)
●羽賀研二結婚(3分)
●カイヤ母急逝(3分)
●埼玉交通事故・はねた男送検(1分)
●高速料金未払いで逮捕(3分)
●熊本中2女子ナイフで刺される(2分)
●愛知県男性拉致し殺害か(1.5分)
●安倍新内閣(5分)
●空気ポンプで指切断(5分)
●人気サイトにマドンナのウソ情報(5分)
●特集・脳脊髄液減少症(17.5分)
●病院でガン患者殺害、心中か(0.5分)
●サッカー中村俊輔活躍(2分)
●ゴジラ松井完全復活(1.5分)
●ゴルフ宮里藍体調回復、最終調整(1.5分)
●天気予報(2分)
●謎の巨大生物発生(2.5分)
●放送後記・安倍内閣副大臣認証式(1.5分)

番組中安倍内閣については序盤・中盤・終盤と3回取り上げられています。時間的配分もやはりまだ多いですね。全部合わせて20分弱ありました。
さて、その内容ですが。昨日今日と画面表示について書いてきて、「スーパーニュース」ではどのように紹介されるのかを調べようと考えていたのですが、なかなか大臣の紹介がやってきません。考えてみれば新内閣発足から丸一日経っているわけで、その間に一度も新内閣の顔ぶれを見ていない人は少ないでしょう。さらに、今日一日のニュースをより多く伝えるという夕方のニュース番組の特性から既知の事実は省いたということもあると思います。

では番組序盤ではどんな内容を扱っているのかというと、
○高市新大臣怒涛の引継ぎblog3.jpg
○高市新大臣のドレス選び
○イノベーションとは?
○大田新大臣、慣れない取材
○小池前大臣涙の退任
○山本新大臣ジョギング姿で登場
○昭恵夫人首相官邸へ
○副大臣・政務官決定

中盤では、
○新旧閣僚の引継ぎ
○首相補佐官について
○話題の女性大臣
○安倍"ホワイトハウス型"政権の構想

序盤では新大臣のキャラクターを見せるVTR、中盤では安倍政権の構想についてさくっとレポートという感じですね。まあまだ実際に政治が動き出しているわけではないので、政策などについての突っ込んだ議論は当分先になるでしょう。

ここでちょっと気になったのが、インタビュアーの質問です。
「今日の朝食は何ですか?」「ドレスはどうやって用意したんですか?」「何故紺色のドレスに?」
皆さんの普段の書き込みからすると「意味のない質問だ」「やりすぎ・的外れ報道だ」と批判されそうですが、そうした質問への大臣の返答が庶民的で好感がもてます。
イメージを伝えること、というのはテレビでは簡単そうに見えますが、単に行動の一部始終を捉え説明するだけではその人の本当の人柄はなかなか見えてきません。しかし、本人が語る言葉には力があります。
例えば殺人犯が動機を述べたりする場合、「むしゃくしゃしてやった」という言葉をキャスターが言うのと、本人が直接言っているのでは受ける印象が違います。本人が言っているほうがずっとリアリティがあってこちらの怒り・憎しみなどをかきたてます。
今回の大臣の取材も同じで、インタビューによって大臣から生活感や人間らしさが感じ取れます。この事が「自分たちと同じような生活をしている」「自分たちの政治への希望を取り入れてくれそうだ」という好印象につながります。本人の口で語ることで言葉の信用も上がります(上がるかどうかは内容次第ですが)。安倍総理が初めの演説を原稿なしで行ったのもそのような意図があったのかもしれません。

本人の言葉を本人が言っている様子を視覚聴覚両方で伝えられるのは映像だけです。報道では、特に質の高いインタビューが求められると思います。


スーパーニュース
チャンネル :フジテレビ系
放送日 :2006年 9月27日(水)
放送時間 :午前4:55~午前7:00(125分)

【山本 彩子】




コメント

ああああああああああああ

> 記事を書きつつうとうと・・・してたら今!目の前に無数のmが!(笑)

そういうの、テレビで生で見たゾ。2004年10月24日、中越地震報道で。

当時、民放の多くが、画面をL字分割するか画面下に1行スクロール欄を設け情報を伝えるという方式を採用。メインの大きな映像を出しながら、1行スクロール欄で「ナントカ線は不通。ナントカ道路は××~××間通行止め」とかなんとか、伝えていたわけ。

で、某局を見てたら、その欄で突然、「あ」が「ああ」「あああ」と増えていき、アッという間に「ああああああああああああああああああ」と増殖してしまった。

テレビにむかって、思わず「ああああああ」といってしまったね。

言い忘れたが、

言い忘れたが、本日29日(金)から授業が始まっている。

で、噂によると10月2日(月)以降のブログ担当者が決まっていないというのだが、ホント? みんなホントに1週間、担当したのか?

では、これから先、どうするか?

今日の授業のあと、2人ばかりと話したのは、1週間みっちり書いていない者もいるし、コメントをほとんど書き込んでいない者もいる。なので、突然ですがポイント制を導入する。

たとえば記事1本と小論文1本を各8ポイントとする。7日分記事を書き、小論文2本を書いた者は、持ち点8×7+8×2=72点。コメント1回1点として、28回書き込んだら28点。合わせて100点。

ところで、ブログ本格稼働は6月からなので、12月までに7か月ある。毎月4回、つまり週1回くらい、書き込むだろう、普通。というわけで、100点に達しない者は単位を出さないっていうのは、どうよ?

これは、コメントしない者を覚醒させる意味はあるのだが、10月以降の当ブログのメイン記事を書くヤツがいないということに変わりはない。どうする? もう一巡する?

誰か、もう一巡すると溢れると言っていたが、6-9月、10-1月の4か月ずつで、別に溢れないようだよ。ま、次回授業で考えるので、みんな出席しなさい。

ところで、山本彩子さんの意見について。

> インタビューによって大臣から生活感や人間らしさが感じ取れます。

というのだが、ナントカ大臣がとても人間的ないい人で、国民に好感が持たれる人だとして(テレビがそのように伝えて)、国民にとって、どんなメリットがあるのだろう?

いい人なら、ちゃんとした政治をやる? 景気をよくしてくれる? 国と地方の借金1000兆円をなんとかしてくれる? 東アジアと仲良くしてくれる? 公務員改革もちゃんとやる? 消費税は取らない? だったら、そこらへんにいるとってもいい人を、政治家にすればいいのでは。

> 好印象につながります。

というが、それは政治家にはプラスだね、明らかに。では、国民にはプラスなの? 好印象を持たせることが報道の役割なら、テレビ報道はテレビCMと一緒だと思うんだけど、違う?

それにしても、山本さんが並べてくれたニュース項目を見ると、芸能関連が多いね。とくにトップニュースの「青い三角定規元メンバー自殺」。これ、この日に日本で起こったことの中で、もっとも最初に伝えるべき価値・重みのあるネタとは、私は思いません。やっぱり、芸能がらみで、しかもおどろおどろしい自殺ということで、視聴者を引っ張り込もうということだろう。

テレビ報道は弱い、弱すぎると、思わざるをえないな。

第一報

坂本先生。フジテレビに限りませんが、おそらく関東広域局は「本番は17時代終盤のマストバイ枠から」と思ってて、それまでは少々のことは許されると思っているのではないかと思います。今や夕方ニュースには、かつてのような「第一報の重み」などというものは存在しなくなったといっていいでしょう。

第一報?

> 「第一報の重み」【かじかさん】

第一報は、「事件や事故など、刻々と状況が変化したり入ってくる情報が増えていく出来事についての、最初の報道または報せ(しらせ)」という意味。

ニュースが出そろったときの並べる順序の話をするときは、ニュースの「トップ項目の重み」、「第一項目の重み」といったほうがよいでしょう。

で、もう10年やそこら前から、民放夕方ニュースは「トップ項目の重み」といえるものはありません。トップ項目に選ばれるのは、この時間に見ている主婦が食いつきそうな「事件ネタで、人びとの感情を強く刺激するもの」や「芸能ネタで、事件性のあるもの」(例:芸能人の自殺。さすがに芸能人の結婚はトップにしにくい。芸能ニュースとは銘打っていないので)です。

しかも、情けないことにNHK夜7時ニュースまでもが、この民放の傾向に大きく引きずられ始めた。たとえば坂本サイト、日録メモの2004年10月30日、11月5日の記事をご参照。これは極めて憂慮すべき事態です。

http://www.aa.alpha-net.ne.jp/mamos/whatsnew/wn04_4th.html

昔は、朝日新聞の一面トップ項目、NHK夜7時ニュースのトップ項目は何か、みんな(メディア関係の同業者も)注目して見ていたものですが、いまはグズグズに崩れてしまった。

問題は、民放夕方ニュースに止まらないと思いますね。報道ステーションだって、全面的にサッカーニュース番組になってしまう日があるわけでね。

コメントを2件削除しました。

経済学科卒さん、ご依頼の通り、編集中に誤送信されたコメントを削除しました(不要になった管理者宛コメントも同時に削除)。改めて書き込みをしてください。

どの演説?

> 安倍総理が初めの演説を原稿なしで行った【山本 彩子さん】

どの演説? こういうことを書くときは「×月×日朝の」とハッキリお書きなさい。安倍晋三の所信表明演説は、ほとんど下を向いたまま「原稿棒読み」だったよ。文章の切れ目に、たまに上を向くだけに見えた。

「質の高いインタビュー」とは

 坂本先生のコメントとかぶるところもありますが、あえて書きます。「今日の朝食は何ですか?」というのが、「質の高い」インタビューでしょうか。

 確かに「序盤」ということはあるかもしれませんが、「新大臣のキャラクター」に13分、一方「安部政権の構想」が5分ですよ。「庶民的で好感がもて」るかどうかは、視聴者にとって重要な問題なのでしょうか。国務大臣はタレントやスポーツ選手ではありません。ファンを増やすことは(選挙があるので政治家にとっては必要でしょうが)視聴者にとってはどうでしょう。
 では、「生活感や人間らしさが感じ取れる」大臣が、これまで「自分たちの政治への希望を取り入れてくれ」てきたのでしょうか。

 重要なことは、この大臣が在任期間中、担当する省庁のトップとして、また内閣の構成メンバーとして「何をやって、そして何をやらないのか」ではないですか。それこそを大臣自身の言葉で、カメラの前で言わせることができたら、それが「質の高いインタビュー」だと私は思います。大臣の内面の人格をにじみ出させるようなものであればなお良いのでしょうが。

>本人の言葉を本人が言っている様子を視覚聴覚両方で伝えられるの
>は映像だけです。報道では、特に質の高いインタビューが求められる
>と思います

 同感です。

 だからこそ、「何を訊くのか」「何を引き出すのか」それを「どう伝えるか」がテレビ報道に求められる役割であり、このスキルが重要なのではないでしょうか。大臣に対する厳しいツッコミなんて、最近は田原総一朗氏を除けば、「何か不祥事が起こった時」ぐらいしか見たことありませんよ。

 果たして彼らはテレビ報道のあり方として、いまのやり方でよいと思っているのでしょうか。

1.よいと思っている
 a.本当に「大臣の人となり」を引き出すよいインタビューだと思っている
 b.面白おかしい方が数字がとれる=視聴者が求めている
2.よいとは思っていないがやむを得ない
 a.スキルがないのでこんなことしか訊けない
 b.面白おかしい方が数字がとれる
 c.今後スクープネタをとるためには、取材対象に嫌われたくない
 d.記者クラブ制度のもと、ネタを分けてもらっているため
3.その他

 テレビ報道に求められる「インタビューの力」って何でしょうね。

質より数字・・・

>報道では、特に質の高いインタビューが求められると思います。  【山本彩子さん】

同感です。。質の高さを求めている人はかなりいると思うのですが・・・どうしてテレビにその要望が反映されないのか。

 やはり、その政治家の政策より、人間らしさを追ったほうが視聴者の食いつきが良いと言う結果でしょうか。
 これからの国を考えているはずの人間の政策を聞かされるよりは、彼らの朝食や服装チェックの方が関心を惹くなんて、ちょっと皮肉ですね。

キャスターの読みかた

>例えば殺人犯が動機を述べたりする場合、「むしゃくしゃしてやった」という言葉をキャスターが言うのと、本人が直接言っているのでは受ける印象が違います。本人が言っているほうがずっとリアリティがあってこちらの怒り・憎しみなどをかきたてます。

確かに言い方ひとつでかなり印象が変わってしまうと思います。

犯人の発言ひとつにしても、キャスターが淡々と述べることでなんとなくそっけいないようなさらっとした印象をうけてしまいます。ただ、キャスターは俳優でもないし、実際犯人がどんな言い方をしたのかなんて知らないわけだし、数ある報道内容のすべてにおいて、いちいちそんな忠実に再現してるわけにもいかないというのも分かります。

だからこそキャスターの読み上げるニュース等をなんでも勝手な印象で受け止めてはいけない気がします。すべてにおいてある程度の距離をおいて噛み砕かなければいけないですね。

すみません・・・

授業、先週に引き続き今週まで休んでしまいました。
理由は言い訳じみてくるので省略します。

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