テレビ報道を考える!! 日本大学 藝術学部 放送学科 「放送特殊研究V」ブログ

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開設:2006-05-25 (通年 4単位 3年以上 選択 江古田校舎 放送学科専門科目)

日本大学藝術学部放送学科「放送特殊研究V」(担当講師/坂本 衛)のブログ。2017年度のテーマは「放送・報道における日本語表現の研究」です。

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安倍新内閣発足 2006-09-26

25日から担当いたします山本です。
のっけから体調を崩しまして月曜の更新ができず申し訳ありません。

いよいよ安倍内閣が組閣されました。
「友達内閣」「仲良し内閣」などと早速酷評されていますね。
NHK総合では新閣僚が出揃う午後4時前から中継とスタジオによる特番が組まれていましたので、録画して見てみました。

 前半約30分間は司会のメインキャスターと新閣僚の情報を伝える政治部の記者との掛け合いで番組は進みます。しかしこれがわかりづらい!
 何がわかりづらいかというと、目で見える情報が少なすぎるのです。写真と名前がテロップで表示されるだけで、選挙区・当選回数・今までの功績などはすべて記者が口で説明します。一人につき平均1~2分は喋り、それが同じスタイルで何人も繰り返されるので集中して聞いていないと何のことを言っているのかわからなくなってしまうと思います。
 これに加え、新しく担当が決まったり首相官邸に人が入るたびに、それまでの説明は中断してそちらの情報を伝えるので、見ているうちに内容が前後しどれも中途半端な説明という印象が残ります。
 また、下の画像のように担当が決まると番組中でもテロップで情報が表示されます。他の番組中ならまだわかるのですが、今まさに番組で扱っている話題なのだから何もわざわざテロップ流さなくてもいいんではないでしょうか?

↓ 字がかぶって見にくい!
blog1


中継で番組を構成する以上、新鮮な情報があればそれを提供するのが一番いいのかもしれません。でも、それで番組自体がわかりづらくなったり見にくくなったりしては視聴者の視点をないがしろにしているように感じました。


ニュース「安倍内閣 組閣」関連
チャンネル :総合/デジタル総合
放送日 :2006年 9月26日(火)
放送時間 :午後3:30~午後6:00(150分)

【山本 彩子】

コメント

貴重なレポートです。

はい、お疲れ。このような番組についてのレポートは、番組自体が一過性のもので、しかも仕事をしている人の多くが見ることのできない時間帯なので、たとえば放送批評誌にもなかなか載らない。そういう意味では、貴重なレポートです。

で、生でどんどん情報が入ってくるとき、わかりやすくニュースを伝えることが、いかに難しいかがわかるね。この際、次のようなことをよく考えてみる必要がありそうだ。

●情報を何でもかんでも速攻で伝えればいいわけじゃない。

●ある程度セレクトし、順序立てて並べる必要がある。

●一つひとつの情報は正確でも、ワッと羅列された場合、全体として何をいっているんだかわからなくなることがある。

●テレビは、視覚で伝える情報量が多く、これが重要だ。

●テレビ画面が「顔写真+名前+肩書き」だけを映し、その他の情報をすべて記者レポートで伝えるなら、つまりは「ポスターの前でラジオを聞いているのと同じ」状態なわけだ。だが、その記者レポートが、ラジオ記者(音と言葉だけで伝える訓練を積んでいる専門記者)のものではなければ、この場合のテレビニュースは、ラジオニュースよりわかりにくかった可能性がある。

●番組内テロップも、出せばいいってもんじゃない(ニュース中に地震速報が出て、アナが何事もないように別のニュースを伝えていると、とても違和感を感じるあれ)

●報道する側は、次から次へと情報を出すのに手一杯で、視聴者にどう伝わっているか確認・反省するヒマがない。今回わかりにくかったことを次回の教訓とするにも、同じような組閣報道は何年に1回かしかない。今回の反省をどう次回に生かすかは大きな課題だ。

山本さんも、ほかのみんなも、どんどん思いついたことを書き込んで。

出す醜態、出さない醜態

山本さん、お疲れ様です。
 レポートを拝見してて、これは一般人向けでなく、仕事上安倍内閣の顔ぶれを一刻でも早く知りたい人向けの報じ方ではないかと思いました。企業のトップとか、自治体の首長とか、新任大臣によって自分の仕事がどうなるか気になる業界の人とか、そういう人向けのね。いちおう画面と音声で説明してんだから一般向けといえないわけでもないじゃないか、というNHKの声が聞こえてきそうに思えます。民放の、野次馬的な面を大きく取り上げるやり方もどうかと思いますけど・・・。
 それと坂本先生。民放の場合ですが、テロップは原則として局別に出すことになっています。最近はキー局に変に気の利いたアナウンサーがいて「いま画面上にテロップ出ております通り・・・」などと余計なことを言うことがあるんですが、そのときにこちらでは同じ速報の1回目のテロップと2回目のテロップとの間の何も出ていないときにあたってたりして、見てるほうががっかりします。それでも事情を知ってる私はまだいいんですが、視聴者には訳が分からなかったり怒りを覚えたりする人もいるでしょうね。NHKだと、確かに社会党改名の文書をカメラが入手して移したときに同じ内容のテロップを出す、などという醜態を晒したこともあり、それはそれで問題だと思いますが。NHKは内規でテロップを出す基準が決まってたりして。

アナウンサーの腕?

被ったテロップ、異常に見難いですねー!

私は、今回のように速報で伝えるものは何か規定でやり方が決まっているような気がするのですが・・・。例えば、○○の情報はアナウンサーが読んで、読み終わった情報はテロップで流していく・・・とか。やはり速報で伝える情報は、すぐにまとめてテロップで流すのは難しいのではないでしょうか?そうなるとあとはアナウンサーの腕の見せ所だと思うのですが・・・。

生放送で地震が起きて、テロップでも地震情報・・・なんてよくありますよね。何か配慮した結果なのでしょうか?

一体何を伝えたいのか?

先生、かじかさん、森さんコメントありがとうございます。

記事を書いてからニュース速報テロップってどこも同じようなフォント、色だからどこかから一律に全局に流れてて、各局では止められないしいつ出るかもわからないのでは…?と考えたりしたのですが、

>民放の場合ですが、テロップは原則として局別に出すことになっています。(かじかさん)

ということは、番組の最中でもディレクターの判断とかで出せるのかしら?それとも、ドラマ中でも流れるってことは各局にそういったテロップを出すセクションがあるんですかね?
また私も番組を見ていてかじかさんと同じ事を思いました。「これは企業向けか?」何せ本当にわかりにくいんです!ビデオを皆さんにお見せしたいくらいです。番組自体落ち着かない感じで、見ているこっちがそわそわしてしまう。本当に伝えたいのは何なのかが見えてこない。
大臣が入廷する様子がメインでその間のつなぎに紹介レポートをしているのか、またはその逆か、最新の情報であるということをアピールしたいのか。そもそも作り手もルーティンワークでそんな事考えてもいないような気もします。

かじかさんのいうのは、

かじかさんのいうのは、キー局と系列地方局の話ですね。ズレとか、トンチンカンな場合があると。東京出しの映像を全国で見ているとき、東京だけにテロップが出て、そのテロップにつき出演者がコメントしたら、出てない地方では何いってんだという話になると。

私の書いたのは、キー局で生ニュースをやっているとき、関東で地震というテロップが出たら、アナが「関東のどこそこで震度4。ご注意を」と割り込んでいえばいいという話。その映像を大阪で見ていても九州で見ていても、別に問題はないでしょう。

なお、地震テロップは、気象庁から情報が入ってきたら自動生成され、ワンタッチで出せる(一定震度以上は、とにかくいち早く出す)ようになっているはず。共同通信の速報なんかを受けて、出すか出さないか考え、文面を決めてから出すニュース速報とは、扱いが違うわけです。

地震については、たとえばNHKでは震度5以上では、とにかくどんな番組でも中断して全国ニュースをはさむ(ラジオも第1は総合テレビの音声に切り替えてしまう)決まり。つまりNHKでは、震度5以上の場合は地震テロップもへったくれもなくなります(私が詳しく取材した阪神淡路の直後はそうだった。その後、当時の規定をいじっているかもしれません)。

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●このブログは、日本大学藝術学部(日芸またはNGと略)放送学科の授業の一環として設置しています。学外の方も自由に閲覧やコメントしていただけます。学生らの活動を厳しく、ただし温かく見守っていただければ幸いです。学生には「ブログ炎上も授業のうち」といってあります。

●ブログ開設は2006年ですが、1999年からマスコミ演習、マスコミII、放送特殊研究Vといった授業を担当しており、2005年以前のレジュメなど古いものも置いてあります。(坂本 衛)
 

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