テレビ報道を考える!! 日本大学 藝術学部 放送学科 「放送特殊研究V」ブログ

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開設:2006-05-25 (通年 4単位 3年以上 選択 江古田校舎 放送学科専門科目)

日本大学藝術学部放送学科「放送特殊研究V」(担当講師/坂本 衛)のブログ。2017年度のテーマは「放送・報道における日本語表現の研究」です。

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映像の許可 2006-09-25

また真夜中になってしまいました。眠いです。そして明日から学校!!!もう一日休みがあればなぁなんて思ってしまいます。

22歳女性殺害事件、なんとスピード逮捕だったというか、警察の指名手配判断が正しかったというか、顔写真を出してすぐ(わずか1日)で容疑者である男を逮捕した。本人は容疑を認めたらしい。

大阪からはだいぶ離れた札幌市内で通報をうけた警官に逮捕されたというのだ。私はびっくりした。指名手配中といって顔が公開されたとしてもなかなか気づかないものだと思っていたからだ。私ならよほど彼の顔が印象的だったりしょっちゅう見ていたりしないかぎりは、横を通り過ぎた人間が仮に彼だったとしても気づく自信がない。
どこかで誰かがみているものなんだな、としみじみ感じた。

今日私はこのことを「きょうの出来事」を観てしった。
映像をみていて、気になった点がある。被害者である22歳女性の自宅(事件現場でもある)が映し出されていたのだが、カーテンがしまっていた。しかしその隙間があいていた。そこをカメラマンがかなりアップでうつしていたのだ。そこからなんとなくだが部屋の中が見えるわけだ。

カーテンをしめているわけだし、普通に考えて見られたくないものだろうしあまり覗いてはいけないというのが普通に考えられる感覚なのではないかと思うのだが・・それが被害者のものであればなおさらに。
こういう場合はカメラマンは許可などはとっているのか?どうもそうは思えない。いちいち「おたくの部屋の様子をカーテンの隙間から撮らせていただきましたが、放送してもよろしいでしょうか?」などど聞いているとは思えない。カメラマンはこれなら映しても大丈夫!とかそうでないとか独断で判断しているのだろうが・・・?それを判断するのはその対象の所有者であるべきだと思うのだが・・・

映したものすべてに誰かの許可がいるというのもかなり厳しい話だし・・・でもすべて独断で映したものを放送したら、場合によってはプライバシーの侵害につながりかねないわけだ。そこら辺の線引きとはどうなってるのでしょうか・・・実際難しいのではないかと思いますが。


今夜でブログ担当最後となります。18日から24日の7日間の担当でしたが、実際毎日深夜の書き込みであったため日付が一日ずつずれました。申し訳ありません。
ほんとに毎日こんなに真剣にニュースを見続けたのははじめてです。なかなか神経つかいますね(笑)そして考えるべきことってほんとにたくさんあるんだなということをかんじました。報道に関して知識のない私ですが、これをきっかけにニュースをもっと気にかけていこうと思います。



【番組情報】
番組名 きょうの出来事
時間帯 0:09~0:25
放送局 日本テレビ
キャスター 鷹西美佳

【鮎川ゆき】

コメント

それは大事な問題。で、重要な質問

> 被害者である22歳女性の自宅(事件現場でもある)が映し出されていたのだが、カーテンがしまっていた。しかしその隙間があいていた。そこをカメラマンがかなりアップでうつしていたのだ。そこからなんとなくだが部屋の中が見えるわけだ。

それは大事な問題に気づいたね。

で、重要な質問。「なんとなく」とあるが、部屋の中の様子はどの程度見えましたか? 「ぼーっと薄暗い」というレベルでなく、たとえば本棚とか時計とかタンスとかが見えた? あるいは部屋に張ってあったポスターとか。

そのようなものを、ハッキリ識別できるように映していたなら、これは死者への冒涜であり、プライバシーの侵害で、盗撮やのぞきと五十歩百歩だ!

被害者の家族に撮影許可を得てないならば、家族がプライバシー侵害で訴えたとき、テレビ局は裁判で負けて慰謝料か迷惑料を支払わなければならないケースだろう。そんなものを映すことに、何ら社会的な利益は見つからないのでね。(家族の許可を得たなら、カーテンの隙間から撮影する必要などないはずで、許可は得ていないのだろうな、たぶん)

ところで、室内が誰の部屋だかわからないような形でぼやっと映っていただけなら、プライバシーの侵害度が上に書いたこととは異なる(それでも覗き見同然のゲス〔下種=心のいやしいこと〕な報道との非難は免れないと思うが)。裁判になったと仮定して出る判決も違ってくる。

だから、何が映っていたのか、できるだけ詳しく教えてください。わかるなら、映像の出元(地方局の映像?)もね。

坂本先生書き込みありがとうございます。

部屋の中の様子ですが、やはり「なんとなく」うつっていました。机のようなものの上にビニール袋があり何か入っているというのが確認できる程度ですね。ポスターかカレンダーかはわかりませんが何か壁に張っているのも見えました。ほんとにすべてなんとなくです。

すみません映像の出元まではちょっとわかりませんでした!部屋の映像以外のところ(逮捕される場面)で画面上に「よみうりテレビ」とでましたがそれでしょうか?もしかすると映像をつなげているだけでそこをとったのがよみうりかどうかはわかりません。

>ハッキリ識別できるように映していたなら、これは死者への冒涜であり、プライバシーの侵害で、盗撮やのぞきと五十歩百歩だ!

今回の場合ハッキリ識別はできない程度でした。なので坂本先生がおっしゃるとおりならこれは裁判でも重みがわりと軽めということになるのでしょうか?どちらにしても映されて不快だということに変わりはない気がしますね。

今また何が映っているのか確認してみたんですが、ベランダに洗濯物のようなものが映っていてどうもそれが私にはブリーフに見えます。ただの白い布かもしれないですが・・・(笑)映像がこんな風に曖昧な以上は安全域にあるのでしょうか?

思考停止した「覗き見ジャーナリズム」

> 部屋の映像以外のところ(逮捕される場面)で画面上に「よみうりテレビ」とでましたがそれでしょうか?【鮎川ゆきさん】

たぶん、それでしょう。

> どちらにしても映されて不快だということに変わりはない気がしますね。【鮎川ゆきさん】

そう、不快な映像だ。風呂の盗撮ビデオが、よく映ってなかった(暗くて、ピンぼけで、湯気で……)ら、罪は軽くなるかといえば、ならないよね。盗撮された女の子からすれば。

この問題で推察されるのは、被害者宅の映像を撮ったカメラスタッフなり記者なりは、「この事件報道における自分の撮った映像の意味」を、たぶん、わかっていないのだろうということ。

「視聴者は、殺された女性がどんな人か知りたいだろう」くらいは考えたと思うが、その映像を撮るのに遺族の許可が必要かどうか、室内をぼんやりとでも映すことが被害者・遺族・その知人などにどんな感情をもたらすか、その映像が社会にとってどんな利益・公益をもたらすか(もたらさないか)などを、たぶん考えていない。なぜなら、報道者がまじめに考えれば、そんな映像を撮る気にはならないのが当たり前だから。

「とにかく何か撮ってこい」といわれ、報道経験のない者が撮ったのかもしれない。だが、そのような「思考停止」状態で、日々の報道の映像がつくられることは、非常に問題だ。

わざわざ洗濯物のブリーフを映し込んだなら、「男出入りがある」と暗示したいのかもしれない。しかし、そんなことは報道の仕事ではなく、警察が調べるべきことだ。本当に下等な、「岡っ引きジャーナリズム」とすらいえない「覗き見ジャーナリズム」だと思う。

そのビデオは消さないで、授業に持ってきてくれる? 坂本もチェックしたいので、よろしく。

お詫びと訂正

今更ですが上記の「映像の許可」と題して書きましたブログにおいて訂正があります。ログインができず訂正ができなかったので、コメントの形で訂正致します。

《訂正箇所》
番組名:×「今日の出来事」→○「NNN News リアルタイム」
時間帯:×00:09~00:25→○17:59~18:30

大きな間違いをしてしまい申し訳ありませんでした。

▼ コメントをどうぞ!! すぐ上(既存コメントの末尾)に追加します。

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●このブログは、日本大学藝術学部(日芸またはNGと略)放送学科の授業の一環として設置しています。学外の方も自由に閲覧やコメントしていただけます。学生らの活動を厳しく、ただし温かく見守っていただければ幸いです。学生には「ブログ炎上も授業のうち」といってあります。

●ブログ開設は2006年ですが、1999年からマスコミ演習、マスコミII、放送特殊研究Vといった授業を担当しており、2005年以前のレジュメなど古いものも置いてあります。(坂本 衛)
 

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