テレビ報道を考える!! 日本大学 藝術学部 放送学科 「放送特殊研究V」ブログ

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開設:2006-05-25 (通年 4単位 3年以上 選択 江古田校舎 放送学科専門科目)

日本大学藝術学部放送学科「放送特殊研究V」(担当講師/坂本 衛)のブログ。2017年度のテーマは「放送・報道における日本語表現の研究」です。

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パンダと男 2006-09-23

最近妙に眠いです。バイトにあけくれる生活を送っています。気がつけばもう夏休みも残すところ2日ではないか!!!???一気に気持ちが沈みました。

そんなことより本題です。

今日はNNN News リアルタイムでつい笑ってしまったニュースについて書きたいと思います。

中国で一人の男が酔っ払ってパンダの檻に侵入し大乱闘になったという事件です。
酔っ払った男性はかわいいパンダに触りたくなって、わざわざ上着を脱いで檻に入ったとのだ。びっくりしたパンダが男に突進し足に噛み付いたらしい。すると男性がそれに反撃し、パンダに蹴りを入れたというのだ。そのうえ、パンダの背中にまわりこみ、背中に噛み付いたのだ!信じられない。100パーセントパンダが迷惑している!

駆けつけた飼育員によってなんとか男は救助されたが、右足のふくらはぎが食いちぎられたらしい。結構重症だ。

男性は「パンダが噛み付くなんて聞いてない」とか「パンダを見たかっただけです。私は近眼なんです」「私はパンダの背中を噛んだが皮がとても厚かった」などとどうでもいいバカなことを言っている(笑)

世界仰天ニュースで扱われそうな内容だ。
それにしてもこんなくだらないニュース、もっとさらっと流すだろうところを意外にも大きくとりあげていたことにびっくりした。わざわざパンダと男の乱闘を再現するためにアニメを使ったり、「パンダが噛み付くこと(人を襲うこと)などあるのか!?」という質問を上野動物園の飼育員にインタビューしたりしていた。そんなにひっぱるところか!?と率直に感じた。
どんな動物だって身の危険を感じたら身を守ろうと反撃にでるだろう。分かりきった質問をするほどこのネタでひっぱるとは、そんなにも他に放送することがなかったのか。秋の全国交通安全運動が行われているわけだし、もっと飲酒運転の現状にせまるとかいろいろあっただろうに。まああまり深刻なニュースばかりよりはこういうちょっと気の緩められるようなものがあっていいと思うけれど。(噛まれた男には悪いが・・・いやでも自業自得か。)

パンダの静止画を流しつつ「幸いにもグーグー(パンダの名前)に怪我はありませんでした」というナレーションには笑ってしまった。

このニュースに限らず、そうでもない内容を意外にも大きく取り上げるということは結構よくあると思う。どんな内容のものをどの程度の配分で放送するのかというところだけに目をつけても結構その局や番組の方針が見えてくるのかもしれない。


《番組情報》
番組名 NNN News リアルタイム
放送局 日本テレビ
時間帯 16:59~19:00
キャスター 笛吹雅子 近野宏明

【鮎川ゆき】

コメント

どの時間帯で放送されたか

 この番組は17時前から19時まで続くわけですが、ずっとマジメ一辺倒なわけにはいかない(視聴者ももたないし視聴率も下がる)ので、どこかでライトな話題を入れる必要がある、と局は考えていることと思います。
 そうすると、どこに入れるといいでしょう? 実はこの番組、17:50-18:16は日本テレビ系のニュースネットワーク(NNN)で必ずネットしなければならない枠となっており、このたった26分間できちんとしたニュースは全部やらねばなりませんから、ここで時間をとってパンダみたいなのをやるわけにはいかないでしょう。そうすると、その後のローカル枠か、17:50より前ということになりますが、後者だと実は部分的にネットされたりされなかったりのまだら模様になってしまうんです(以上、Wikiに詳しく分かりやすくまとめられてますのでご参照下さい)。そうすると、ほんのわずかな時間で取り上げられるネタだって、「もう一本別のネタを入れると時間枠をオーバーしてしまう」てな事態も起こります。で、仕方なく一つのネタを引き伸ばす、ということもあり得るわけです。関東の視聴者にとっては「なんでこんなネタを引っ張るの?」くらいにしか思わないこともあるでしょうけど。
 最近はどの地方局も夕方ワイドに力を入れている中で、全部を自社製作できないから部分的に東京からのネットを入れようとしています。どの部分をネットするかの選択肢が多いほど、日本テレビは時間に縛られるってわけです。むろん視聴者にはそう感じさせないようなつくりにしなければならないだけに、余計に関東の視聴者には気づかれにくいんですね。今回のパンダネタがどの部分で放送されたかは分からないですけど・・・。

そうだったのか。

かじかさん ありがとうございます。しまったことに録画したものを消してしまって何時に放送されてたのか確認できなかったのが残念無念!確実に放送すべき内容意外の枠での組み方について考えたことなどありませんでした。

>この番組は17時前から19時まで続くわけですが、ずっとマジメ一辺倒なわけにはいかない(視聴者ももたないし視聴率も下がる)ので、どこかでライトな話題を入れる必要がある。

そうですね。正直本腰でニュース番組を観ようとしている人間ばかりじゃないですからね。面白みもないと飽きてしまいますね。(そのライトな部分でのナレーションって一気に雰囲気変わりますよね・・・笑)

>実はこの番組、17:50-18:16は日本テレビ系のニュースネットワーク(NNN)で必ずネットしなければならない枠となっており、このたった26分間できちんとしたニュースは全部やらねばなりませんから、ここで時間をとってパンダみたいなのをやるわけにはいかないでしょう。

こんな決まりがあるなんて知らなかった!!
ということは制作側としては、この26分間特に真面目にやらなければならないわけですよね(ほかが不真面目と言ってるのではないですが)でもそうすとライトなネタとそうではないものを交互に放送することができないのでしょうか・・・
もしそれができればそれこそ視聴者をあきさせない編成ができますね。

確率としては高い

鮎川さん、レスありがとうございます。
 他局にも「この時間をネットせねばならない枠」はありますよ。特にJNN(TBS系のニュースネットワーク)なんて、NNNと全く同じ時間に同様の制限がかかってます。「イブニング・ファイブ」の中でこの時間だけ「イブニング・ニュース」という名前がついています。日本テレビもTBSも、17:50きっかりにそれ用のオープニングが流れますし、フジやテレ朝も違う時間に同様の放送をしてます。短時間でニュースを知りたい場合に、こういう知識があると便利です(笑)。
 もちろん、スタッフの判断で、26分間にライトなネタをやるときだってあります。現に以前はどこの夕方全国ニュースも30分かそこらの時間しかなかったのですが、その時代でも「一つくらい」という気持ちはあっただろうと思います。ただ昨今は、報じるべき項目が増え、項目一つ一つも詳しく説明せねばならないうえ、軒並み夕方ニュースがワイド化してますから、「ネットせねばならない」枠からヒマネタは放り出される傾向は強まってるのです。特に本来ローカルニュース枠である18時台の後ろ寄りの時間帯の関東局は、TBSの「テレポート6」が撤退した1990年以降、どの民放も真面目にローカルニュースに取り組んでおらず、視聴率が稼げる、かろうじてニュースといえるようなネタばかり放送していますので、その方針通りならばパンダネタも格段に持ってきやすくなるんですよ。
 こういう構造は視聴者に知らせないのでなく、むしろ知らせたほうがお互いのためになると思いますが。「いえ、17:50から18:16までははちゃんとやりますから」だなんて視聴者には分かんないでしょうから。

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●このブログは、日本大学藝術学部(日芸またはNGと略)放送学科の授業の一環として設置しています。学外の方も自由に閲覧やコメントしていただけます。学生らの活動を厳しく、ただし温かく見守っていただければ幸いです。学生には「ブログ炎上も授業のうち」といってあります。

●ブログ開設は2006年ですが、1999年からマスコミ演習、マスコミII、放送特殊研究Vといった授業を担当しており、2005年以前のレジュメなど古いものも置いてあります。(坂本 衛)
 

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