テレビ報道を考える!! 日本大学 藝術学部 放送学科 「放送特殊研究V」ブログ

テレビ報道を考える!! 日本大学 藝術学部 放送学科 「放送特殊研究V」ブログ

開設:2006-05-25 (通年 4単位 3年以上 選択 江古田校舎 放送学科専門科目)

日本大学藝術学部放送学科「放送特殊研究V」(担当講師/坂本 衛)のブログ。2017年度のテーマは「放送・報道における日本語表現の研究」です。

スポンサーサイト --------

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

BGM 2006-09-22

今回は先ほど更新したブログで扱ったスーパーJチャンネルでの飲酒運転とは関係ありませんが、その構成というものを考えていてふと思いついた“BGM”というものについて書きたいと思います。

今日という今日まで報道番組におけるBGMについて一度も気を配ったことがありませんでした。

一体どれくらいの種類のBGMが使われているのか・・・気になって仕方がない。

ということでとりあえず数えてみました(笑)

スーパーJチャンネル(約2時間)内で使われたBGMの数(SEを含む)なんと100強!!こんなに使っているなんてびっくり。内分けは以下です。


《トピック》         《BGM》(SE含む)
●サル福岡県に大量出没      5(曲)
 ●阿部人事  6
 ●22歳女性刺殺          1
 ●消えた道路標識         4
 ●心臓移植            9
 ●認知症73歳失踪、元同僚逮捕   4
 ●ホストクラブ一斉摘発      3  
 ●秋の最新家電          17
 ●落合監督バッグ紛失       4
 ●ゴジラ4年連続の美酒      0
 ●クマ中学生襲撃         3
 ●女性殺害、死刑判決       6
 ●飲酒運転            6
 ●ちょいワルオヤジ新たな挑戦   3
 ●伝説の和牛を追う        12
 ●岩手59歳男性強盗殺人     17
 ●注射器等不法投棄        2
 ●天気情報            1
 ●間に挟まれるスタジオでの曲   5



いやぁ長かった・・・(笑)

1時間ものならば単純に50曲は使われているということ。


音だけに注意してみていると、あることに気づきました。

○リポーターが現地などで話しているときはほぼBGMはつかわれない。
○逆にナレーション部分ではほぼBGMが使われる。
○すべて予想以上に大袈裟な曲である。

ということ。リポーターの登場時には使わないというのは、臨場感や緊迫感などを伝えるためにあえて環境音をそのまま使っているのではないかと思う。

でもそれだけ意識しないでいつも見ているということはしっくりきているともとれる。

秋の最新家電の紹介のトピックでは、かなり豪華な印象うけるような(めでたい感じ)曲が多様されていた。するとなんとなくすごい家電だ!という印象をそれとなく後押ししている。音が出す効果というのが発揮されるときだ。

ただいつも自然に聴いていられるかというとそうではなく、鼻につくこともあった(特に家電紹介のコーナーで)音がでかすぎるのだ。コーナーを盛り上げようとするのも分かるが多用しすぎたり音量が少し大きすぎたりするなんとなくうるさい印象をうけてマイナスだと思った。

一つまえのブログでとりあげた飲酒運転の報道のときは被害者やその父親の登場場面では基本的に静かでどこか悲しい雰囲気の曲を使っていた。

私が感情移入させられた理由はここにもあったのかもしれない。

逆に加害者をとりあげる場面では緊迫したような(ミステリー場面などで使われそうな曲)曲が使われていた。

これはバラエティー番組においても、ドラマにしても同じだと思うが、ナレーションやテロップだけで報道した場合、味気なさが倍増してしまうに違いない。それだけ視聴者に訴える力も減ってしまうのだと思う。


報道する内容だけでなく、視聴者をひきつけるためにその演出にまで気を配っているのだとしみじみ感じた。


それにしても1回の番組であれほどの音楽を使って、著作権なんか大変なんだろうな・・・


《番組情報》
番組名 スーパーJチャンネル
放送局 テレビ朝日
時間帯 16:52~17:00
キャスター 小宮悦子

【鮎川ゆき】

コメント

BGMが当然となってる時代に思う

はじめまして。80年代半ばまでの報道番組では、少なくともストレートニュースでは、ワイドショーでもないのにBGMを使うのはとんでもない、という雰囲気だったのですが、以前別の方向けのコメントに書いた通り「スーパータイム」あたりから事情が変わってきているように思えます。
 もともと報道にはある種の主観がつきもので、それを強く打ち出すことはある意味報道の意味にかなうものといえましょうが、BGMによって感情が左右されるのが当然のようになると、何だか操作されているようで怖いです。

スーパーJチャンネルか・・・

スーパーJチャンネルではVTR中に様々なBGMを流しますが、
毎回見ていると、同じBGMが頻繁に使われていることに気がつきます。

「悲惨な事件」  「消えた犯」  「深まる謎」
シチュエーションごとに、ある程度BGMが決まっていたりします。
BGMだけで、どのような話題を伝えているかが分かったり。

しかしBGMよりも、ナレーターのほうが強力ですよ、Jチャンは(苦笑
実力派声優ばかり、超ベテランも起用してますしね。
彼らに訴えかけられると効きます・・・。


>著作権なんか大変なんだろうな・・・
鮎川さん、意外とそうでもないみたいですよ。
VTR編集担当の方が、どの曲を使いたいかPCの一覧から選ぶ、
(それにはゲームやアニメの曲なども入っている)
すると、選んだ曲の権利をもっている所に自動でお金が入る
仕組みになっているようです。著作権なんか気にせず、
ただ使いたい曲を選ぶだけでいいみたい。

一応局でバイトしてましたからね俺。そのとき教えてもらったんですよ。
しかし、全て上記のような仕組みになっているかどうかは
分かりませんので、悪しからず・・・


ゲーム好きな俺は、旬な発売されたばかりのゲームの曲が
かかると、番組スタッフに親近感のようなものを覚えてしまいますねw

すごい

かじかさんへ

そうだったんですか、はじめはBGMはあまり使われていなかったんですね!たしかにある意味BGMという演出がかじかさんがおっしゃるように視聴者の感情に何らかの変化を及ぼすこともありえますね。よくも悪くもどうにでもなってしまう力があるということですね・・・BGMってささいなことのようで実はすごい重要だったりするのかもしれないですね!

村瀬さんへ

コメントありがとうございます!

>しかしBGMよりも、ナレーターのほうが強力ですよ、Jチャンは(苦笑

これほんとわかる気がします。存在感満点のナレーションが頭に残ってます(笑)ただやりすぎてたまにうさんくさく思える瞬間ってありますね・・・(笑)

>VTR編集担当の方が、どの曲を使いたいかPCの一覧から選ぶ(それにはゲームやアニメの曲なども入っている)
すると、選んだ曲の権利をもっている所に自動でお金が入る
仕組みになっているようです。著作権なんか気にせず、
ただ使いたい曲を選ぶだけでいいみたい。

知らなかった!便利な世の中ですね!じゃなきゃ毎回毎回何十曲も大変ですよね。勉強になりました。


危うさのようなものは……

はい、お疲れ。

報道番組における音(音楽)の使い方は、批判的な見方も少なくないが、これまであまりちゃんとした研究対象には、なっていない。目のつけどころはよいと思います。

批判的な見方というのは、たとえば、おどろおどろしい音楽をつけてニュースを演出し視聴者の感情を煽る、というような手法に対してだね。伝えている内容や取材の厚みなどとは関係ない後付けの効果は、そもそも報道番組にはそぐわないのではないか。ろくな取材・調査をしていないのに、そのような効果にばかり力を注ぐとすれば、それはニュースの本質と無関係な枝葉末節を飾り立てることであって、よろしくないのではないか。──というような批判。

鮎川ゆきさんは、「感情移入させられた」 「視聴者に訴える力」「なんとなくすごい家電だ!という印象をそれとなく後押し」と書き、うるさすぎたケース以外は肯定的に見ているようだけど、危うさのようなものは感じなかった?

たとえば、ニュースはCMではない。「すごい家電だ!」と伝えるだけなら、CMと同じで報道とはいえないわけだ。報道の務めをちゃんと果たしていて、そのうえで音楽が適切に使われていたのかどうかという視点が必要だと思うんだけど、どうですか?

なお、著作権については(昔調べたことがあったものの、細部は忘れたが、たしか)リストにあるものは一括払いのような形を取っているんじゃなかったかな。とにかく、非常に安易に音楽をつけられるシステムになっていたという記憶がある。

▼ コメントをどうぞ!! すぐ上(既存コメントの末尾)に追加します。

表紙(最新ページ)へ

月めくり

≪≪ 2017-11 ≫≫
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

年月別の記事

内容別の記事

3.11巨大地震発生から

最近の記事10

最近のコメント10

主宰者から

日本大学藝術学部放送学科

●このブログは、日本大学藝術学部(日芸またはNGと略)放送学科の授業の一環として設置しています。学外の方も自由に閲覧やコメントしていただけます。学生らの活動を厳しく、ただし温かく見守っていただければ幸いです。学生には「ブログ炎上も授業のうち」といってあります。

●ブログ開設は2006年ですが、1999年からマスコミ演習、マスコミII、放送特殊研究Vといった授業を担当しており、2005年以前のレジュメなど古いものも置いてあります。(坂本 衛)
 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。