テレビ報道を考える!! 日本大学 藝術学部 放送学科 「放送特殊研究V」ブログ

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開設:2006-05-25 (通年 4単位 3年以上 選択 江古田校舎 放送学科専門科目)

日本大学藝術学部放送学科「放送特殊研究V」(担当講師/坂本 衛)のブログ。2017年度のテーマは「放送・報道における日本語表現の研究」です。

奈良母子3人火災で死亡 長男はどこに? 2006-06-22

《奈良母子3人火災で死亡 長男はどこに?》

 ■ズームインSUPER(日本テレビ 6/22 5:20~8:00)より
・・・「どのメディアも長男の名前を公開していません。その理由として、万が一この少年が事件に関わっているかもしれないからです。」
 
 ■みのもんた朝ズバッ!(TBS 6/22 5:30~8:30)より
・・・「長男の足取りを追ってみました。長男は剣道部に所属しており、部活動をした後英会話学校へ行きました。その後の足取りがわかっていません。また、自転車通学だった長男の自転車は焼けずに、家の前に残っていたのです。」


 行方不明であった少年に関する一部分を抜粋しました。


《これらを見て》
 
 どの番組であったのか忘れてしまいましたが、コメンテーターが「もしかするとこの少年も事件に巻き込まれているかもしれないですね。早く見つけてもらいたいものです。」と言っていました。私はこれを聞くまで「行方不明の長男は事件に関与している、もしかすると放火の犯人かもしれない。」と思っていて、長男が事件に巻き込まれた被害者側である可能性を全く考えていませんでした。

 また、昨晩の報道ステーションでも、長男の卒業文集に書かれた将来の夢を取り上げており、まるで犯人として逮捕された後のように少年にスポットが当てられていました。

 そのように感じたのは私だけかと思ったのですが、私の母親も同じように「まるで犯人のような取り上げ方だね」と言っておりました。


 少年が事件に関与しているか、まだ定かではなく(正式に発表されておらず)加害者側なのか被害者側なのかもわからないのに、加害者よりである印象を受けました。そう感じたのは私の家族だけだったのでしょうか?

 行方不明の段階で、長男の人間性に関わる事柄を取り上げるのは、よくないのではないかと思います。(以前秋田の畠山容疑者が任意同行を受けた際も、似た議題になっておりましたが・・・)ましてや少年であり、もし被害者であった場合、視聴者が一瞬でも抱いた疑いの目が、少年の今後の生活に多少なりとも影響するのではないか、と思います。


 【高濱 綾乃】

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●このブログは、日本大学藝術学部(日芸またはNGと略)放送学科の授業の一環として設置しています。学外の方も自由に閲覧やコメントしていただけます。学生らの活動を厳しく、ただし温かく見守っていただければ幸いです。学生には「ブログ炎上も授業のうち」といってあります。

●ブログ開設は2006年ですが、1999年からマスコミ演習、マスコミII、放送特殊研究Vといった授業を担当しており、2005年以前のレジュメなど古いものも置いてあります。(坂本 衛)