テレビ報道を考える!! 日本大学 藝術学部 放送学科 「放送特殊研究V」ブログ

テレビ報道を考える!! 日本大学 藝術学部 放送学科 「放送特殊研究V」ブログ

開設:2006-05-25 (通年 4単位 3年以上 選択 江古田校舎 放送学科専門科目)

日本大学藝術学部放送学科「放送特殊研究V」(担当講師/坂本 衛)のブログ。2017年度のテーマは「放送・報道における日本語表現の研究」です。

テレビ、その「弱さ」の研究 レジュメ4──「制度としての放送」の弱さ (2003-05-30) 2003-05-30


1)「制度としての放送」の弱さ(官優位システム)


放送は、大規模な送信システムが必要、多数の受信機(の生産システム)が必要、支配・統治の道具として非常に有効などの理由により、国がシステム構築に初めから関与する。

・正確にいえば、最初の技術を開発、局の設立、受信機の製造販売は民間。十分使えるとなった段階で、国・政府が乗り出す
・米・英・日の「放送の歴史」(ある段階までラジオの歴史)を比較検討してみよう
・国内最大の放送局が「国営でない」国がどのくらいあるか調べてみよう

2)日本の放送導入小史

1925年
社団法人東京放送局が初のラジオ放送。大阪放送局・名古屋放送局が続く
放送の機能は「文化を国民に均分」「慰安によって家庭生活を革新」「国民の教養を養う」「経済機能を敏活にする」
1926年
逓信省指導下に3放送局が統合され、日本放送協会が誕生
放送を規律するのは「無線電信法」(さらに逓信省令「放送用私設無線電話規則」、「放送用私設無線電話監督事務処理細則」)

この段階のラジオの位置づけは、
逓信省(政府)→無線電信法(電報や電話など公衆電信を政府の一元管理統制下に)→ラジオ放送(公衆電信の一つという位置づけ)→実際の担当はNHK(独占)

・国営放送でないかたちでNHKを官僚統制下においた狙いを考えてみよう
・放送の歴史と戦争の歴史を重ね合わせ、気がつくことをまとめてみよう
 (表づくりが極めて有効。左に放送史・右に戦争史を書き、関連を探れ)

3)戦後の放送改革小史

1950年 電波三法(電波、放送、電波監理委員会設置) 特殊法人日本放送協会が発足
1951年 正力松太郎「日本テレビ放送網」構想
1952年 電波監理委が日本テレビに予備免許を出し、廃止
1953年 2月にNHK、8月に日本テレビが放送開始

・「アメリカ(GHQ)が民主化を強く要請・主導→その体制がスタート→ひっくり返る(修正)」のパターンは、昭和20年代のあらゆるものに見られる。30個ほど挙げてみよ
・「逆コース」といわれたその修正の理由を考えてみよう

テレビ、その「弱さ」の研究 レジュメ3──テレビの原理 (2003-05-23) 2003-05-23


1)テレビとは何か(2)

たとえばこんな定義:見えるものと聞こえるもの(映像と音声)を電気信号に変換し、家庭などに送って、映像と音声を復元し再生するシステム。

2)テレビの原理

別紙資料参照(言葉→カメラ 光電素子 撮像管 電子銃 走査 同期)

・見えるものを、カメラでとらえるところまでは、写真や映画と同じ。→3)へ
・聞こえるものを、マイクでとらえるところまでは、ラジオやテレコと同じ。

違うのは、
a)とらえたものを電気信号に変換すること。→4)へ
b)変換後の電気信号を電波やケーブルで送ること。→大規模な送信システムが必要
c)送られた側で復元・再生すること。→受信機が必要

3)カメラでとらえる

カメラの原理(言葉→ピンホール レンズ 像を結ぶ 感光 像を定着 現像・紙焼き)

・カメラ映像の「意味」→映す対象を表現すると同時に、自らの位置・機能を表出する
・カメラでとらえることのメリット(もたらされるもの)は何か?
・カメラでとらえることのデメリット(失われるもの)は何か?←テレビの弱さ

4)電気信号に変換

・見えるものを電気信号に変換することのメリット(もたらされるもの)は何か?
・見えるものを電気信号に変換することのデメリット(失われるもの)は何か?
 ↑テレビの弱さ

5)練習

・「映像」で表現できないものを、何でもよいから100個考え出せ。
   例)真っ暗な洞窟の中の様子、小泉純一郎が考えていること

テレビ、その「弱さ」の研究 レジュメ2──テレビとは何か (2003-05-08) 2003-05-08


1)坂本 衛の連絡先≪補足≫

住所 ××××

2)念押し

    ┌───────────────────────┐
重要→│必ず専用のノートをつくり、逐一メモを取ること。     │
    │このノートは、年末に提出を求める。            │
    └───────────────────────┘

3)小論文「テレビの弱さについて」

・この授業中、冒頭の20分程度で書く。
・現時点で思うこと、解き明かしていきたいこと、疑問などを簡潔に書く。
・400字原稿用紙1枚。約300字~400字で。最初の1行に適当なタイトルを書く。
・原稿用紙の右半分の上余白に、番号・名前・名前のふりがなを横書きで書く。
 ↑こう書いてもこの通りにしない学生が、10人に1人くらいいるのは、なんでだ?
・終了時に回収、次回に講評する。

4)テレビとは何か(1)

映像を伝送するテレビメディアの特質を考え、それゆえに内在する「弱さ」を見る。

・テレビとは何か。小1の子どもにわかるように、あるいはアフリカのピグミー族の子どもにわかるように、説明してみよう。

・テレビとは何か。その定義を集めてみよう。
例)テレビジョン【television】①画像を電気信号に変換し、電波・ケーブルなどで送り、画像に再生する放送・通信の方式。②テレビジョン1の画像を再生する装置。テレビジョン受像機。テレビジョン受信機。テレビ。(以上「広辞苑」第四版)

・テレビとは何か。似たものと、あるいは似てないものと比べてみよう。比べるときは表を作るとたいへん役立つ。
例)テレビと映画、テレビとラジオ、テレビとパソコン、テレビと電話、テレビと新聞、テレビと冷蔵庫、テレビと時計、テレビとトイレ、テレビとキャベツ、テレビと……

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●このブログは、日本大学藝術学部(日芸またはNGと略)放送学科の授業の一環として設置しています。学外の方も自由に閲覧やコメントしていただけます。学生らの活動を厳しく、ただし温かく見守っていただければ幸いです。学生には「ブログ炎上も授業のうち」といってあります。

●ブログ開設は2006年ですが、1999年からマスコミ演習、マスコミII、放送特殊研究Vといった授業を担当しており、2005年以前のレジュメなど古いものも置いてあります。(坂本 衛)