テレビ報道を考える!! 日本大学 藝術学部 放送学科 「放送特殊研究V」ブログ

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開設:2006-05-25 (通年 4単位 3年以上 選択 江古田校舎 放送学科専門科目)

日本大学藝術学部放送学科「放送特殊研究V」(担当講師/坂本 衛)のブログ。2017年度のテーマは「放送・報道における日本語表現の研究」です。

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吉野家牛丼復活祭!! 2006-09-19

今日からブログを担当します鮎川です。
日付が変わってしまいましたがよろしくお願いします。

今日は「報道ステーション」と「きょうの出来事」の両方を観たので、その両方で取り上げられていた輸入再開をうけて牛丼を販売開始した吉野家のことについて書きたいと思います。

《報道ステーションでの内容》
○シーファー駐日大使が吉野家(虎ノ門店)で夫人連れで上機嫌な様子で吉野家の牛丼を食べる。
「日本に米国産牛肉が戻ってきたことは素晴らしいことだ」
○値段の上昇について
並盛 280円→380円
大盛 440円→480円
○有楽町店の様子
店員が大勢の記者や大行列の客に向かって「牛丼復活祭を実施いたします!」と叫ぶ。必死感伝わる。
大盛況の店内。
午前11時の開店から6時間、午後5時には牛丼はほとんど売りきれた。

○吉野家ディー・アンド・シー 阿部 修二社長へのインタビュー
社長「この2年半が新しい起点に立てたという飛躍への2年間だと振り返られると思う。」
○ライバル各社の厳しく慎重な姿勢
「すき屋」運営のゼンショー 平野 誠 食品安全追求室長へのインタビュー
平野氏「アメリカはBSE発生国であり、危険部位の除去・飼育規制が不完全である。その上で前頭検査もやっていないというこの事実は以前からまったくかわっていない」

街角インタビュー「アメリカが信用ならない」
○直接牛丼に関係ない内容の話で古館さんがお天気情報へ仕切って終わる。


《きょうの出来事での内容》
○有楽町店の様子
 前日の夜から12時間かけて並ぶ客にインタビューなど。
100人ほどにおよぶ長蛇の列。
大勢の報道陣の姿が確認できる。
○番組スタッフによる実験 (並びはじめてからどれくらいで牛丼にありつけるか)
○アメリカ産牛肉に対する根強い不信感
街角インタビューやすき屋 平野 誠 取締役へのインタビュー
「安全性が不十分な中での販売をとても残念に思っている」
一方で・・・
吉野家 ディー・アンド・シー 阿部 修二社長は安全性には自信満々の様子。
○輸入可能なアメリカ産牛肉の量の減少(以前の10分の1・価格は3倍)
○「アメリカ産牛肉にこだわり続ける経営判断は正しかったのかその結論がでるのはこれからです」というナレーション
○スタジオにて、ゲストの意見
「アメリカ産牛肉を使っていると公言しているため、消費者はわかって食べにいっているけれども、今後別のいろんな小売店などでも消費者が選んで食べられる状態にならないか。」と述べる。
ここで吉野屋のニュースを締める。

どちらの番組もほとんどと言っていいほど同じ内容だった。
きょうの出来事の中でこの吉野屋現象のことを「牛丼フィーバー」とよんでいたが、こういう現象は起こりがちだとおもう。ちょっとめずらしいとすぐ火がつくというか、報道側がすぐにかけつけるから盛り上がりに拍車がかかる。吉野屋的が「復活祭」とか名前をつけて、かなり頑張って盛り上げようとしている感じは伝わってくる。

ただでさえ安全が保障されていないのに、自らこの牛丼を何時間も並んでまで食べようとする消費者も消費者だとは思うが(個人の自由だし)、やはり食品を扱う上で一番大切なのは衛生的な部分なのだから、100パーセント安全と確信してない状態で消費者に出すのはどうかと思う。
「安全と健康についてはどこよりも研究も実践も思想も優れていると自負している、僕らは不安はない」と阿部社長は言っていたけど、前頭検査もやっていないという事実があるにもかかわらず、何をもってそこまで自信があるのか謎だ。

と私は思うけれど、実際お腹がすいたときに吉野屋の牛丼が目の前にあったら私もふらふらと入って食べるかもしれない。100パーセント安心しているわけではないが、なんとなく「自分は大丈夫」みたいな謎の確信で手をだしてしまう可能性も充分にあると思う。だから、今回のようにいくら消費者に対してアメリカ産だと公言したから、消費者が選べる状態であるとはいえ、危険なものは危険だと思う。

内容としてもっと牛肉の安全性の面についての素材がほしかったように思える。とりあえずはこの復活祭が大盛況だったことを報道しつつ、アメリカ産牛肉による牛丼販売の賛成・反対の両面にさらっと触れていただけのように思える。

吉野屋の件とは特別関係ないが、事実をそのまま報道することも大事だが視聴者が適切な判断をするための素材ある程度も必要なのだなと思った。

やたら長くなってしまいました。最後まで読んでくれた方どうもありがとうございます。

《番組データ》
番組名「報道ステーション」
放送局 テレビ朝日
時間帯 21:53~23:06
キャスター 古館 伊知郎・河野朋子

番組名「きょうの出来事」
放送局 日本テレビ
時間帯 23:23~23:54
キャスター 小栗 泉

【鮎川ゆき】
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●このブログは、日本大学藝術学部(日芸またはNGと略)放送学科の授業の一環として設置しています。学外の方も自由に閲覧やコメントしていただけます。学生らの活動を厳しく、ただし温かく見守っていただければ幸いです。学生には「ブログ炎上も授業のうち」といってあります。

●ブログ開設は2006年ですが、1999年からマスコミ演習、マスコミII、放送特殊研究Vといった授業を担当しており、2005年以前のレジュメなど古いものも置いてあります。(坂本 衛)
 

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