テレビ報道を考える!! 日本大学 藝術学部 放送学科 「放送特殊研究V」ブログ

テレビ報道を考える!! 日本大学 藝術学部 放送学科 「放送特殊研究V」ブログ

開設:2006-05-25 (通年 4単位 3年以上 選択 江古田校舎 放送学科専門科目)

日本大学藝術学部放送学科「放送特殊研究V」(担当講師/坂本 衛)のブログ。2012年度の授業テーマは「[実践!]ネットは放送を殺すか?──ネットを理解することで、放送をより深く知ろう」。

意図をどう読み取るか。 2006-08-27

 最終日も日付が変わってしまい、申し訳ありません。


 一週間という短い間でしたが、ブログを担当させていただきました。
 この授業を通じて、大学で“放送”という分野を学んでいるからということで知識や認識について過信している自分がいる事に気付きました。
 知らない事が多すぎました。




 私たち放送学科の学生は、一般の視聴者よりも製作者の意図を理解しながらテレビを見ることを学んでいる最中です。
 より製作者に近い目線で。
 意識しながらテレビを見るというのは、とても大変でした。

 構成、表情、アングル、光、音・・・・

       ・・・・製作者が何を考え、何を訴えようとしているのか。

 彼らの伝えたい事とは。


 私たちは、製作者が放った情報をいろいろな形で受け止め、それについて議論したり、自分なりの解釈をもち、発展させていきます。
 しかし同時に、故意に偏った情報を流し、視聴者の考え方を意図的に操作するという行為も行われています。これにより、人々の自由な思想や思考が妨げられてしまう事には憤りを感じます。


 やはり、視聴者は情報取捨能力をもっと身につけるべきですね。送る側から離れた大量の情報を整理するには、受け取る側がしっかり判断するしかない。
報道された内容が全てではない。テレビから流れるものが事実とは限らない。
 この事を忘れずに、引き続きテレビと向き合っていこうと考えます。




 一週間お付き合い頂き、ありがとうございました。


                                              【高谷 絵理】

子供への影響 2006-08-26

 今日、アルバイトに向かう途中に駅構内のエレベーターの中で親子連れと一緒になりました。
 小学1年生ぐらいの男の子だったのですが、彼がエレベーターの扉が閉まった途端「こわい~」と今にも泣き出しそうな声で母親に訴えたのです。
 母親は静かになだめていましたが、男の子は「こわい」を連発していました。


 その時、ふっと思い出したのが「シンドラー社のエレベーター事故」です。
 当時、ニュースの時間帯には各局がこぞってこの事故を放送し、検証やスタジオ討論などをして危険性を訴えていました。
 その男の子が、あの時の放送を見ていたとしたら・・・もちろん、ただ単にあの狭い空間がダメなだけだったかもしれません。


 しかし、まだきちんと物事の理解が出来ない子供達がああいった事故のニュースを何度も何度も見せられていたら、どう思うでしょうか?
 きっと親や周りの大人から「あのエレベーターはあぶないんだよ」と教えられたりしているのではないでしょうか。


 日本の子供はよくテレビを見ているといわれます。
それは、子供向けの番組が多いことや、テレビが1家に1台ではなく1人1台の時代になっている事が影響していると思われます。
 彼らにとって、テレビが全てだとは想いたくありません。しかし、良い方向にも悪い方向にも影響を受けやすい存在であることは確かだと想います。



 報道の仕方が悪いとは断言出来ませんが、テレビを見ているのは大人だけではないということ、そして大人でも健常者ばかりではないこと。
 このことを忘れてはいけないと想いました。

目線、姿勢の使い方 2006-08-25

更新が遅くなり、申し訳ありません。日付を変更してあります。



 本日のTBS「NEWS23」では筑紫録でハードル選手為末 大さんとの対談が放送されました。

 筑紫さんと為末選手が並んでいる映像を見て、ふっと浮かんできたのが月曜日に見た、筑紫さんと麻生外務大臣の対談の映像。


 話す内容が180度違うこともあり、同じ対談でも全く雰囲気が違いました。


 麻生大臣とは、スタジオ収録で正面で向かい合って座り、後ろには小泉首相の靖国参拝の映像等が終始流れていました。
 カメラのサイズもバストサイズにほぼ固定され、麻生大臣の顔を正面から映す映像が多く、とても目力を感じる、なにやらカツカツした印象を受けました。(VTRよりはるかに表情は優しくなっていたのですが)


 為末選手とは、彼が練習を行っている法政大学のトラック内にパイプ椅子を置き、二人が少し向き合うような形で座っていました。
 カメラも為末選手の目線に合わせるものではなく、“ラフな対談”を感じられました。




 ここで気付いたのが、テレビ番組での「目線」と「姿勢」のあり方。
多くの報道番組では、アナウンサーがカメラにめんと向かって立ち(座り)、まっすぐに視聴者に向けて喋る場合が多いです。
 しかし、情報番組や今回視聴した「NEWS23」はスタジオの机の配置などがゆるい楕円形になり、出演者がお互いも話が出来るような体勢になっています。


 私たちは、普段生活している中で、面と向かって話す場合は大抵“重要な事”を話すことが多いと思われます。
 “人と話をするときは目をみること”昔、親によく注意されました。
その方が誠意が伝わるからです。


 視聴者は、テレビを見る時に決して真正面から集中してみているとは限りません。むしろ“ながらテレビ”が大半です。私もそこまでテレビを集中してみているわけではない方です。
 しかし、ちょっとチャンネルを変えた時に映っている画面の人物が正面ウエストショットぐらいだと、すぐに「ニュースだ」と分かる自分がいました。


 テレビ番組での人の目線や姿勢、あまり気にならないかもしれませんが、気をつけてみると微妙な使い分けがあるのだという事が分かりました。微妙な心理の問題だと思いますが、やはり“プロの仕事”だという事を再認識しました。


≪番組データ≫
番組名:筑紫哲也 NEWS23
放送局:東京放送(TBS)
放送日時:23:30~23:34
キャスター:筑紫哲也、佐古忠彦、久保田智子

続・にぎやか過ぎる画面 2006-08-24

本日も更新が遅くなり、申し訳ありません。
今回も「テロップ」について記事を書きたいと思います。


まず、同時間帯に放送された各局(ニュース番組を放送していなかった教育テレビ、テレビ東京を除く)のテロップを比較。



NHK・・・「おはよう日本」
画面左上:時刻テロップ( )、お天気ループ()
画面右上:ある程度装飾されたトピックス
画面脇(縦書):VTR中、出演者の説明テロップ


日本テレビ・・・「スッキリ!!」
画面左上:時刻テロップ()、お天気ループ()
画面右上下:ある程度装飾されたトピックス
画面脇(縦書):スタジオ以外の出演者説明テロップ


TBS・・・「みのもんたの朝ズバッ!」
画面左上:時刻テロップ()、お天気ループ(カラー)
画面右上(右下):ある程度装飾されたトピックス
画面脇(縦書):スタジオ以外の出演者説明テロップ


フジテレビ・・・「とくダネ!」
画面左上:時刻テロップ()
画面右上(右上):ある程度装飾されたトピックス
画面脇(縦書):スタジオ以外の出演者説明テロップ


テレビ朝日・・・「スーパーモーニング」
画面左上:時刻テロップ()
画面右上:ある程度装飾されたトピックス
画面脇(縦書):スタジオ以外の出演者説明テロップ


*比較時刻(朝7:50~8:30)
*()内は文字の基本色。



静止画が貼れないので、見難いですが文字のみの説明になります。
この時間帯ですと、TBSテレビの「みのもんたの朝ズバッ!」のテロップが1番にぎやかでした。時刻表示は赤色の立体型ですし、お天気ループも色使いがとてもカラフルでした。
 この件に関しては、後ほどTBSに質問してみたいと思います。



 朝の時間帯はニュース量がとても多いですし、リアルタイムで内容が変わっていきますので、画面の移り変わりはとても激しいです。(テロップは既に作られたものですが)
 基本、どの局もテロップの内容(時刻、天気、トピック等)は変わりませんが、トピックの中に番組タイトルのモチーフを入れたり、デザイン性重視の番組が目立ちました。


 これを、『見やすい』と言っていいものか・・・


 「便利性」よりも「デザイン性」を全面に押し出しているような気がしました。やはりチャンネルを変える際に、目立ったほうが良いという事でしょうか。

 少しの間、消音にして各局の番組を見ましたが、見慣れていないせいもあり、内容把握がとても困難です。
 聴覚障害者の方のために“字幕放送”というものがありますが、テロップを障害者の方達のために使用していると言うのならば、もっと多くの番組で字幕放送の実施を行うべきだと考えます。

にぎやか過ぎる画面 2006-08-22

 最近、報道番組でも画面がにぎやかになったと思いませんか?


朝のニュース番組では、
 左上に天気予報と時刻
 右上にサブタイトル的な状況説明のテロップ
 下3分の1に字幕テロップ



ひどい時は、TVの半分をテロップが占めている時があります。
私たちは、一体何を見せられているのでしょうか?映像?テロップ?
テロップの定義について、ネットを使って調べてみました。



テロップの定義
① 番組内容と視聴者の間にテロップ制作者が介在する二次的伝達状況
② 番組内容に対するテロップ制作者の思考を表示する言語の解釈的使用の例
③ 視聴者の聴覚刺激と視覚刺激の関係を利用した伝達行為
<出典:塩田英子「文字テロップと推論モデル」



しかし、送り手が一体何を伝えたいのか、分からなくなる時がしばしばあります。
最近では、テロップを全く使用しない番組を見るほうが困難かもしれません。

確かに、わかりやすい表現だとは思います。
天気予報などは、すぐに見たいときは便利ですし。
しかし、いくらなんでも、ごちゃごちゃしていませんか。

いくら自分達で情報の取捨選択をするようにしても、画面までは操作できません。
日本のテロップ多様放送は見直すべきだと思います。

ニュースキャスターとアナウンサー 2006-08-21

(0時を過ぎていますが、日時を変更して書いています。申し訳ありません)


08月21日から1週間ブログを担当します高谷絵理です。
よろしくお願い致します。

初日なので、とりあえず番組を1つに絞って見る事にしました。

TBS「筑紫哲也 NEWS23」

主な内容
冒頭 甲子園決勝 早稲田実業VS駒大苫小牧(03'00)
   スタジオ              (02'00)
 麻生太郎外務大臣 出馬表明特集
   ショートクエッション        (02'00)
   演説~出馬表明VTR        (01'30)
   対談 筑紫氏、麻生氏        (11'00)
 アメリカ・ジョンベネちゃん事件     (01'30)
 平塚・5遺体事件            (02'20)
 ~ C M ~             (02'00)
 北方領土 漁船拿捕事件         (01'20)
 ~ C M ~             (02'00)
 エジプト 列車事故           ( 0'20)
 熊本・水難事故             ( 0'30)
 岩手・民家火事             ( 0'30)
 モスクワ・爆破事故           ( 0'30)
 フレーム切手              ( 0'15)
 ~ C M ~             (02'00)
 [スポーツ] 甲子園           (06'30)
 スタジオ                ( 0'30)
 ~ C M ~             (01'30) 
 [スポーツ] ゴルフ           ( 0'30)
   〃   サッカー          ( 0'20)
   〃   バスケ           ( 0'20)
   〃   ボクシング         ( 0'25)
   〃   世界陸上関連        ( 0'15)
 ~ C M ~             (02'00)
 天気                  (01'10)
 ~ C M ~             (02'00)
 オブジェクション 高校野球       (03'00)
 スタジオ                ( 0'30)
 ~ C M ~             (02'00)
 マンデー プラス            (25'00)
 ~ C M ~             (02'00)
 エンディング シリーズ街        (01'40)


 放送中、番組のメインキャスターである筑紫氏が言葉を発した時間は、麻生氏との対談以外では合計5分もないと思われます。
 解説などはほとんど他のキャスターが行い、彼は滅多に喋りません。今回に限ったことかもしれませんが、時間を計ってみるとそれが露骨に感じられたので、少し違和感を覚えました。

 もちろん、筑紫氏を批判するつもりはありません。彼が発した発言が世間の反感を買ったり、賛同を得ているのも事実です。
 では、ニュースキャスターの役目とは一体なんなのでしょう。

 ニュースキャスター・・・・ニュースの原稿を読むだけでなく、物事を咀嚼して視聴者・聴取者に取って理解し易い様に伝える力も必要とされていている
<出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』>
 アナウンサー・・・・原稿をそのまま読み、視聴者に伝える



 「ニュース23」の場合、放送が深夜に近いので、出演者がわりと自由に談笑しながら番組の進行をしていく・・・という形がオーソドックスだと言えます。視聴者は、ニュースの中身を聞くというよりも、その番組に出ている出演者の話を聞く。
 深夜の時間帯、アナウンサーがただ原稿を淡々と読むのでは、視聴者はすぐに飽きてしまいます(ほぼ報道されたニュースが多いため)。

 しかし、本来報道番組とは主観が入るのを出来るだけ避けなくてはならないはず。面白みがないとしても、やはり報道は客観的に見るものではないのか・・・・と番組を見ながら悩んでしまいました。 


≪番組データ≫
番組名:筑紫哲也 NEWS23
放送局:東京放送(TBS)
放送日時:22:54~23:24
キャスター:筑紫哲也、佐古忠彦、久保田智子



【高谷 絵理】

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●ブログ開設は2006年ですが、1999年からマスコミ演習、マスコミII、放送特殊研究Vといった授業を担当しており、2005年以前のレジュメなど古いものも置いてあります。(坂本 衛)