テレビ報道を考える!! 日本大学 藝術学部 放送学科 「放送特殊研究V」ブログ

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開設:2006-05-25 (通年 4単位 3年以上 選択 江古田校舎 放送学科専門科目)

日本大学藝術学部放送学科「放送特殊研究V」(担当講師/坂本 衛)のブログ。2017年度のテーマは「放送・報道における日本語表現の研究」です。

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死刑確定とその後 2006-09-15

こんばんは。今日も更新が遅くなりすみません。

今日は、オウム心理教・松本被告の死刑確定のニュースについて書こうと思います。

今日は報道ステーションもニュース23もオンタイムで見る事ができました。どちらの番組も時間を割いて扱っていましたが、ニュース23のほうを取りあげたいと思います。途中、アーレフ・上祐代表と筑紫さんとの対談をできるだけ全部書きましたので、長いですがどうぞお付き合いください。

<ニュース23>
○スタジオで被告の死刑が確定したことを伝える。キャスターの後ろに松本被告の大きな写真が2つ
○逮捕された時の映像、裁判所の映像などをバックに今までの裁判所と弁護側の手続きの流れを説明。訴訟能力の有無についての議論も説明
○スタジオに戻り、「被害者にとっては長い10年でした」とコメント
○被害者の記者会見の映像、被害者のインタビューを2つ流す
○松本サリン事件から12年、当時の映像と被害者の今の生活を紹介
○地下鉄サリン事件の時の映像、被害者の現状を紹介
○信者にインタビュー。逃げられていた
○街頭でのインタビューを数人分
○旧上九一色村・元村長のインタビュー「それなりの一区切り」
○信者が出入りしていたマンション管理者にインタビュー
○作家・佐木隆三氏にインタビュー「いかにも麻原被告らしい」「見苦しい」
○ジャーナリスト・江川紹子氏のインタビュー「被害者に対する責任を果たさないどころか、自分の弟子達の問いにも答えない」
「なぜやろおうと思ったのか彼が語るべき最低の義務ー」
○スタジオに戻り、信者の教団脱会を支援している弁護士の滝本太郎氏を紹介。「弁護ミス」と発言。
アーレフ・上祐代表のインタビューを紹介

○以下、上祐代表と筑紫さんの対話。
筑紫さん(以下、筑と表記):「十数年間連れ添った松本被告の死刑確定を、どう受け止めますか?」
上祐代表(以下、上と表記):「当然のことだと思います。(中略)ただ、信者も自分のこととして受け止めるべきだと考えています。」
筑:「10年間何も語られないまま裁判が終わった。かなり無様な様子だったんですが、あれを見てどう感じました?」
上:「現実に向き合っていないと思います」
筑:「なぜそういう人にこんなに人が集まったと、今にして思いますか?」
上:「時代の流れというものはあったと思います。一点の宗教的な力量はあったと思います。ただ、信者の間違いとして何らかの神秘的な力がある人イコール神ではないということが理解できなかった」
筑:「地下鉄サリン事件が起きた時は上祐さんは日本にいなかったわけですが、仮にあのときに、おまえもやれと言われていたらどうしてました?」
上:「やっていたと思います。ですから、関与しなかった全ての信者が元代表を神として、その場にいて指示されたならばやっていた、そういう人は皆同罪だと思います」
筑:「当時上祐さんはテレビで坂本弁護士事件、あるいは地下鉄サリン事件についてオウムは関与してないと繰り返し言いましたね。しかし本当は教団の犯行だとあの時知ってたんですか?」
上:「ええ、十分感づいていました。その中で神と悪魔の戦いで、神の軍勢の為に何でもやるのだという考え方でしたから、人名を奪うところから事実に反する広報活動まで元代表の帰依として選択していた。その点を深く反省しなければと思います」
筑:「つまりはっきり言うと嘘をついていたということですね?」
上:「はい、もちろんそうです」
筑:「今教団の内部は上祐派と依然として麻原被告を崇拝する信者に別れていて、上祐派は2割しかいないと言われていますね。それでどうやって教団を変えていくことは可能なんですか?」
上:「私の宗教的な力量の不足によって全体を直ちに変えることは難しいと思います。ですから来年を目処に元代表から脱却と、新しい道をいく者を中心として新しい組織を作らざるを得ないのかな、と。本当は全体が変わってくれればいいんだけどな、というところで非常に悩んでいます」
(中略)
筑:「新しい組織になったとしても本当に麻原色を払拭できるのかどうか、もっと端的に言えば、それが危険な集団であり得ないのかどうか、依然として疑問が残ると思うんですが、それは自信があるんですか?」
上:「私は全ての人を愛することを、元代表の帰依よりも選択します。そう決心しました。後はもう一つ一つ実績を積み上げていくしかない。今までが今までですから(以下略)」
筑:「一方で遺族などの保障の問題がありますね?これが滞ってるんですが、どう考えますか?」
上:「教団が実際、様々な圧力下で当然あるわけで、資力も弱ってくるんですが、そこはもう、後は気持ちですね。真剣な反省は真剣な最大級の賠償を実現すると思うので、賠償を実行していくしかないと思います。

○スタジオに戻り、滝本氏に「どうお聞きになりました?」と質問。滝本氏は「哀れだなぁと。彼は死ぬまで嘘をついたり、矛盾を平気で言えるのかな、と。また、今日私と直接の対談を拒否したそうですが、根性なしでまた脱会する勇気もない、自分の矛盾を抱えたまま死んでいくのかな、と思いました。(以下略)」
上祐代表が新しく教祖になろうとしていると批判。根性なし、と繰り返し発言。
教団が社会にとって危険であるか否かについて、「オウム心理教のまま」と発言。

○松本被告が拘留されている東京拘置所から中継。死刑確定の旨が松本被告に伝えられたと報告。

○以下、事件と裁判を振り返るVTR。
逮捕前の選挙に出馬の様子や、上九一色村の強制捜査の映像など一連の騒動を当時の映像とナレーションで、改めて説明。
その後、今年6月の裁判後の代理人へのインタビュー。
担当だった元裁判官のインタビュー「ニセモノ。あれは演じてると思う」
訴訟能力についての精神鑑定について説明。
弁護側に鑑定を依頼された医師のインタビュー。「人間が11年間同じ状況で病気のまねをするのは不可能」
資料映像とナレーションで、裁判の結果を告げられた松本被告の言動を説明。

○東京拘置所前の中継に戻り、現在の被告の状態を説明。
○再びスタジオ。滝本氏に信者への影響を質問。
今よりも死刑執行のほうを心配、と答える。
これから問題が起こる可能性を説明し、新たな信者のことを杞憂する。


え~大変長かった・・・。書き写すのに1時間以上かかりました。読む方も大変だと思います。すみません。

今日のニュース23では時間をかなり割いてこのニュースを扱っていました。VTRや説明なども、素材がとても多く、取材の量も相当なものだということがうかがえます。その分、当時のことを少し忘れかけていた視聴者にも理解しやすく、ついていきやすかったんではないかと思います。

地下鉄サリン事件が起きた当時、私は9歳でした。その当時はニュースを詳しくは理解することができませんでしたが、今になってこのように詳しく当時の様子を説明したニュースを見ると、本当にひどい事件だったこと、宗教のある種の恐さを実感します。

10年もの長い年月を経て、死刑確定したことで全てが区切りがついたように感じる人もいるかもしれません。しかし、被害者の方は皆、これからも家族の介護も苦しみも続くし、死んだ者は戻ってこない、と言っていました。

また、上祐代表のインタビューでも、最後のスタジオでの滝本氏との対話でも、被害者への賠償問題や教団の今後など今後も続いていく問題があることを指摘しています。10年経っても、終わっていないということを強く主張していると私は思いました。

4時過ぎてしましました・・・。遅くなって本当にすみません。




<番組データ>
番組名:筑紫哲也 NEWS23
放送局:東京放送(TBS)
放送日時:11:30~12:34
キャスター:筑紫哲也、佐古忠彦、草野満代 




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●このブログは、日本大学藝術学部(日芸またはNGと略)放送学科の授業の一環として設置しています。学外の方も自由に閲覧やコメントしていただけます。学生らの活動を厳しく、ただし温かく見守っていただければ幸いです。学生には「ブログ炎上も授業のうち」といってあります。

●ブログ開設は2006年ですが、1999年からマスコミ演習、マスコミII、放送特殊研究Vといった授業を担当しており、2005年以前のレジュメなど古いものも置いてあります。(坂本 衛)
 

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