テレビ報道を考える!! 日本大学 藝術学部 放送学科 「放送特殊研究V」ブログ

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開設:2006-05-25 (通年 4単位 3年以上 選択 江古田校舎 放送学科専門科目)

日本大学藝術学部放送学科「放送特殊研究V」(担当講師/坂本 衛)のブログ。2017年度のテーマは「放送・報道における日本語表現の研究」です。

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亀田興毅世界タイトル戦の一件 2006-08-09

今日は当初、スーパーニュースを取り扱う予定で、あれこれ記事を書いていましたが、TBSでなんと今話題の「亀田興毅世界タイトル戦」特集をやるというので、急遽テーマを変更することにしました。
この試合には皆さん意見は色々あると思いますが、既にこのブログの趣旨から脱線することが予想されるようなテーマだけに亀田興毅、一家の個人的な事柄ではなく、あくまでテレビ報道という観点から今回の問題を考えてみようと思います(ヤクザや主催者、スポンサー、テレビ局などが絡んだ゛黒いウワサ゛が某掲示板ではたくさん出ていますがw)。
たくさんの意見お待ちしております♪



「バースデイ
 ~日本を揺るがした世紀の一戦、舞台裏密着!死闘の裏に隠された親子の真実~」


▼番組データ
番組名・バースデイ
放送局・TBS系列
放送日・8月8日火曜日深夜
放送時間・毎週火曜深夜24時25分~24時55分
番組ジャンル・ドキュメンタリー
ナレーター、司会:東山紀之
制作:TBSテレビ
プロデューサー・総合演出:菊野浩樹
制作プロデューサー:吉崎隆、樽秀人

番組ホームページ↓
http://www.tbs.co.jp/program/birthday.html


★番組内容

8月2日横浜アリーナで行われた亀田興毅VSファン・ランダエタ(ベネズエラ)WBA世界ライトフライ級王座決定戦当日の試合開始前(控え室での練習風景)から試合直後までの亀田一家の様子を撮影したドキュメンタリー。昔の映像などはほとんどナシ。あくまで試合当日だけを追った内容となっている。
しかしドキュメンタリーとはいうものの、その内容はほとんどが試合に終始(放送時間はCMカットして約25分、そのうち約14分がリングの上)。
これはドキュメンタリーとしては異例である(過去にボクサー高橋ナオトのドキュメンタリーを見たことがあるが、試合内容に終始した点では極めてそれに近い構成)。記録ドキュメンタリーに近い。
舞台裏、控え室まで取材できるのは放映権を獲得したTBSの特権かと思われ。




★局が作り上げたスーパースター
亀田興毅の人気を作り上げたのは間違いなくテレビ局(TBS)であると考えています。今回の試合の平均視聴率はプロボクシング至上歴代2位の42.4%、瞬間は52.9%!(もはや紅白歌合戦と大差ない数字)
この結果だけを見てもみんなテレビ局の策略にまんまと乗せられてしまった、といってもいいのではないでしょうか?(まあ、亀田一家はメディアが大きく取り上げなくてもそこそこの人気は出ていたでしょうが)
いずれにせよTBS、その他マスコミが亀田人気を長い間コツコツ積み上げて作り上げてきた結果なのでしょう。
もちろんこれまでのスポーツスターなんかもほとんどがテレビ局、マスコミなどが作り上げてきたものですよね。イチローや松井、宮里藍などのスーパースターはー過性のものではありませんが。
例えば琴欧州のテレビ報道。横綱朝青龍との優勝決定戦を演じたときなどには、各局こぞって琴欧州特集を組み、バラエティなどにもたくさん出演していましたが、人気が落ちるとポイッと捨てる。マスコミの悪い部分です。自分たちで持ち上げておきながら、必要が無くなったらまたすぐ次を探す。
こんなようでは真のスーパースターは生まれないと思うのです。
亀田興毅にしても、確かにヤツは強い!しかし本当に強いのか?一部報道では今までTBSが弱い相手としか試合をセッティングせず、「亀田圧倒的強い伝説」を作り上げてきたとも言われる。
いずれ亀田一家も飽きられてポイッと捨てられるのでしょうか?


ドキュメンタリーの最後に、試合直後の控え室での亀田興毅本人と父親、史朗のコメントが少しだが紹介されていて、明らかに不満を口にしていた(判定の内容ではなく自分の試合内容に対する)。
史朗の「(こんな結果)想像してなかったやろ?」のコメントにはやっぱり本人たちが一番試合内容についてよくわかっていることを教えてくれた気がして、少し安心しました。

私の意見になりますが、別に亀田一家は悪くないんですよね。
悪いのは公正な判定をしなかったジャッジであり、それを買収したとされる主催者その他。ホーム有利を騒がれ「ボクシングは終わった」なんてコメントも聞かれますが、それならボクシングはいっそエンターテイメントにしてしまえばいいんじゃないですか、WBAさん?
かつてアメリカプロレスの最大手WWEのオーナー、ビンス・マクマホンは「これはエンターテイメントで全て脚本がある!」と爆弾発言をしていましたが、このようにはじめから「これは演技ですよ~」と言って置けばここまで大きなことにはならんかったでしょう。もっともボクシングが現状でいいならね。

興毅は練習も人一倍してきたし、そりゃ周りから色々と文句を言われても自分たちのやってきたことの結果なんだからこの態度は当然でしょう。試合後の涙も決して偽りではないでしょう。
今回の一件で大人たちが子供を金の成る木に仕立てあげることに、私は強い反感を感じました。


【山田健人】
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●このブログは、日本大学藝術学部(日芸またはNGと略)放送学科の授業の一環として設置しています。学外の方も自由に閲覧やコメントしていただけます。学生らの活動を厳しく、ただし温かく見守っていただければ幸いです。学生には「ブログ炎上も授業のうち」といってあります。

●ブログ開設は2006年ですが、1999年からマスコミ演習、マスコミII、放送特殊研究Vといった授業を担当しており、2005年以前のレジュメなど古いものも置いてあります。(坂本 衛)
 

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