テレビ報道を考える!! 日本大学 藝術学部 放送学科 「放送特殊研究V」ブログ

テレビ報道を考える!! 日本大学 藝術学部 放送学科 「放送特殊研究V」ブログ

開設:2006-05-25 (通年 4単位 3年以上 選択 江古田校舎 放送学科専門科目)

日本大学藝術学部放送学科「放送特殊研究V」(担当講師/坂本 衛)のブログ。2017年度のテーマは「放送・報道における日本語表現の研究」です。

大変遅くなりましたが… 2006-07-23

日曜日に諸事情で新潟へ行く為書き込みが出来ません。
オンタイムで報道番組やニュースが見れませんので、古びないネタということで今回は「裁判員制度」についてやることにしました。
夜中にたまたま見たドキュメンタリーです。あわててビデオを撮ったのですが初め10分くらいが欠けてしまいました。しかし非常に考えさせられました。

番組内容
 刑事裁判の審理に一般市民が参加する裁判員制度が、2009年5月までに導入される。
 原則としてくじびきで選ばれた6人の裁判員と職業裁判官3人で構成され、有罪・無罪や有罪の場合はどの程度の刑にすべきか(量刑)を多数決で決める。
 対象となるのは殺人や放火、強盗傷害などの重大事件で年間約3,000件の見通し。
しかし、内閣府による世論調査(平成17年度2月)によると、
「参加したくない」 … 70%
その理由は
「人を裁くということをしたくない」 … 46.5%
「人を裁く」ということに伴う責任の重さ…。

 番組では、実際に現場の裁判官、検察官、弁護士、被害者、加害者、全ての関係者にあたり、現実にある個別ケースの判決にいたった経緯、事情を取材することで、現実に「人を裁く」ということがどういうことなのか。そこからみえてくる現状の矛盾点・問題点をあぶりだす。さらに、そのケースに裁判員制度を導入すると、判決が変わるのかどうか、実際に模擬裁判を番組で行う。
2009年5月までに開始されてしまう裁判員制度、実現するのでしょうか?もし選ばれたら学校、会社、みんなそれぞれの生活を中断して法廷に行かなければならない。そして、法律の知識なんてほとんどない私達が人を裁けるのか?「判決」に一般市民の感覚を取り入れるという主旨のもとに動き出した裁判員制度であるが、本当に実現は可能なのだろうか?「裁判」の重要性・注目度が増してきている中、一般の人が報道されている「判決」に疑問を抱くようになっているのも事実だ。新鮮な意見を取り入れたら、今までの判決も違う結果になった可能性が多分にあるのでは?と言われている。弁護士も裁判官も私達より少し法的知識があるだけで、事実認定、この人が本当に犯罪を犯したかどうかは同じ目線、同じ証拠に基づいて評議するのである。今回この番組での模擬裁判の内容は、光市母子殺害事件についてだった。犯人は18歳、未成年だ。評議の結果、死刑を求刑した人が多かった。人の命を奪うということ…その可能性を自らが生むということ。

参加した坂本裁判員からのメールに”どんな矯正教育が行われているのかも知りませんし、どういう状況にある少年がどの程度の割合で更生するのかも知りません。それでどうして判決が下せるでしょうか?“とあった。全くその通りだと思った。私達は普段テレビの前で「こんな奴死刑だ!」とか「刑が軽すぎる!」とか勝手な事を言っているが、実際に犯人を目の前にし、あ、この人も同じ人間なんだと気づいてしまった瞬間何かが変わるのかもしれない、と思った。なんとか死刑にせず更生の方向へ…と。そしてそれに日々向かい合っている裁判官はすごい。一般人が裁判を体験してみることは良いことなのかもしれないが、その判決が実際に犯人に下ってしまうというのは何かとてつもない恐ろしさを感じる。

みなさんは自分がくじびきで裁判員に選ばれたらどうしますか?またどんなことを思いますか?

●番組データ
番組名/NONFIX
司法シリーズ 裁判員制度(仮)
放送時間/2006年7月20日(木) 02:28~03:28 

1週間私のつたない文章にお付き合いただいてありがとうございました。
私は普段から本当に報道を見ないもので、この1週間本当に自分にとっては良いキッカケになり、さらに勉強になりました。これからはもっと、もっともっとアンテナを張ってたくさんのことをみていこうと思いました。
お疲れさまでした。

P.S 先生がアップしてくれるという話でしたが、昨日帰ってきてチェックしたらなかったので、せっかく記事を書いたので担当週間は終わってしまっていますが、自ら載せさせていただきます。
23日の分です。

【米山 明李】

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●ブログ開設は2006年ですが、1999年からマスコミ演習、マスコミII、放送特殊研究Vといった授業を担当しており、2005年以前のレジュメなど古いものも置いてあります。(坂本 衛)